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 2007年度上半期日本国内と世界のランキング
2007/8/11
 2007年度上半期JPNサラブレッドランキングおよびトップ50ワールドリーディングホース〔IFHA(国際競馬統括機関連盟)〕を発表いたします。


●2007年度上半期JPNサラブレッドランキング
●トップ50ワールドリーディングホース
    〔期 間〕 2007年2月1日〜8月5日
    〔対 象〕 世界の主要競走

    〔距離区分〕 S 【Sprint】 1,000m−1,300m
    S (CAN/USA) 1,000m−1,599m
    M 【Mile】 1,301m−1,899m
    M (CAN/USA) 1,600m−1,899m
    I 【Intermediate】 1,900m−2,100m
    L 【Long】 2,101m−2,700m
    E 【Extended】 2,701m−

    なお、IFHAから同時に発表されました『2006/07ワールドサラブレッドレースホースランキング』は、2006/07年度(2006年8月1日〜2007年7月31日)の南半球所属馬および南半球の競走に出走した北半球所属馬を対象としております。

     詳細については、IFHA(国際競馬統括機関連盟)ホームページを参照してください。

    IFHAホームページ http://www.IFHAOnline.org


2007年度上半期の概況
 今年上半期(1月1日〜7月31日)の競走を振り返り、現時点における2007年度の暫定レーティングを発表します。
 競走馬のランキングについては、世界的には、1年間の世界におけるトップホースを順位付けした『World Thoroughbred Racehorse Rankings』と、世界の主要競走の後に発表される『Top50 World Leading Horses』があります。国内的には、『JPN Thoroughbred Rankings』が年2回(上半期・1年)発表され、高いレーティングを有する馬については、国際会議の協議を経て決定されることとなっています。今年の上半期における国際ハンデキャッパー会議は、7月23〜25日の3日間、アメリカのデルマー競馬場で開催されました。

 上半期における日本馬の活躍を振り返りますと、まず国際舞台で2頭の海外G1勝馬がありました。3月末に施行されたドバイ・ワールドカップ・デイには8頭の日本馬が出走しましたが、このうちドバイデューティフリーに出走したアドマイヤムーンは着差以上に強い勝ち方を見せ、125Mの評価を得ています。この数値は今年上半期における世界第5位であるとともに、マイルのカテゴリーではトップとなるものです。目下のJPNリーディングであることは言うまでもありません。また、5月のシンガポール航空国際Cではシャドウゲイトコスモバルクが日本馬によるワンツーフィニッシュを達成、勝ったシャドウゲイト116Iに評価されています。欧州や北米でも活躍を見せた昨年に引き続き、日本馬による海外での活躍も定着してきた感があります。そして、その実績に伴って高い評価も定着しつつあると言えるでしょう。
 日本国内における主要競走の評価は以下のとおりです。
 G1勝馬7頭が集結した宝塚記念は前述のアドマイヤムーンが快勝、ここでは122Lの評価を得ております。これは国内上半期最高値で、JPNリーディングに相応しい能力を示しました。2着メイショウサムソン120Lも上半期第3位となる高い数値です。そのメイショウサムソンが勝った天皇賞(春)は117Eダイワメジャーが制した安田記念は121Mの評価ですが、それぞれの距離カテゴリーで見ると世界的にも高いレーティングであり、特に安田記念は、2着のコンゴウリキシオー119Mと高い評価を得ています。
 一方、3歳では、牝馬ながらダービーを制覇し、64年振りの偉業を達成したウオッカ117Lでトップに立ちました。これは牡馬に換算すると121ポンドに相当するもので、ダービー馬としては、一昨年のディープインパクト124Lに次ぐ高い評価となります。
 なお、ダートでは、フェブラリーS勝馬サンライズバッカス115M、かしわ記念勝馬ブルーコンコルド115M、川崎記念勝馬ヴァーミリアン115Iの3頭がトップに並んでいます。3歳は、ジャパンダートダービー優勝のフリオーソ111Iの評価でランキングトップです。
 前述の国際会議では世界の主要競馬開催国が集い、高いレーティングを持つトップクラスの競走馬の評価が議論されました。レーティング上位馬について触れておきましょう。

 昨年、ブリーダーズCクラシックを勝ち、2006年ワールドランキングのトップとなったインヴァソールは、今年に入ってドバイワールドCも完勝し、昨年と同じ129Iのレーティングを得て上半期の世界トップとなりました。通算成績12戦11勝、アメリカ移籍後はG1 6連勝と世界のトップとしてふさわしい成績と言えるでしょう。調教中のアクシデントにより引退を余儀なくされたことは非常に残念です。イスパーン賞とプリンスオブウェールズSのG1を2連勝したマンデュロ128Iで第2位、ディラントーマスノットナウケイトレッドロックスなどのG1勝馬を完封したことで高い評価を受けました。第3位は、キングジョージVI&Q.ESを4馬身差で圧勝したディラントーマス127Lで、昨年は、愛ダービーと愛チャンピオンSを勝って126I-Lであったので、1ポンド上積みされたことになります。第4位は、英ダービーを圧勝したオーソライズド126L、第5位には、前述しました日本のアドマイヤムーン、ドバイワールドC2着のプレミアムタップ、ケンタッキーダービー勝馬のストリートセンス、プリークネスS勝馬カーリンの4頭が125ポンドで並んでいます。
 牝馬では、愛オークス・ナッソーSを連勝したピーピングフォーン122Iが、従姉妹に当たるラグズトゥリッチズを抑え、トップとなりました。英オークス馬ライトシフトや古馬トップ牝馬マンデシャなどに快勝したことで、高い評価を受けたものです。
  牝馬第2位は、102年ぶりにベルモントSを制したラグズトゥリッチズ121ポンドです。圧勝したケンタッキーオークスも同評価で、M・L両コラムでの評価となります。
  牝馬第3位には2頭が並んでいます。オーストラリアからイギリスに遠征し、グローバルスプリントチャレンジの3戦目、キングズスタンドSを勝ったミスアンドレッティ120Sは、シリーズ1・2戦目のライトニングSとオーストラリアSも勝っており、今後の動向が注目されます。 また、コロネーションSを6馬身という大差で圧勝したインディアンインクも同じく120Mという評価になっています。