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【PROFILE】手嶋龍一(てしま りゅういち)
日本放送協会(NHK)のボン支局長やワシントン支局長を歴任。この間、冷戦の終焉に立ち会い、ブッシュ大統領をはじめ重要閣僚への単独インタビューを数多くこなし、『たそがれゆく日米同盟−ニッポンFSXを撃て』や『外交敗戦』(ともに新潮社)などのノンフィクション作品を発表して注目された。また、01年9月の同時多発テロ事件では、11日間の昼夜連続の中継放送を担い、冷静で的確な報告が視聴者の圧倒的な支持を得た。05年にNHKから独立し、その直後に日本初のインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』(新潮社)を発表し、33万部のベストセラーに。今年2月末には『ウルトラ・ダラー』の姉妹篇が新潮社から上梓される予定。ほかに、無名時代のオバマ大統領との交流などを描いた『葡萄酒か、さもなくば銃弾を』(講談社)、名種牡馬サンデーサイレンスの獲得秘話を明かした『ライオンと蜘蛛の巣』(幻冬舎)などの著作がある。


手嶋龍一オフィシャルサイト http://www.ryuichiteshima.com/

−−NHKワシントン支局長としてご活躍されていた頃は、現地の競馬場に行かれたこともあったのでしょうか?
「ええ。アメリカだけでなく、休暇でアイルランドにもよく出かけました。レンタカーを借り、各地を巡回する競馬とともに旅をしたものです。アイルランドはユニークなブックメーカーがあって、馬券の種類も豊富でユニーク、実に楽しいですね。1着と5着、着差まで賭けの対象です。ブックメーカーは米大統領選の予想も受けてくれますから、もう僕の立派な本来業務です(笑)」

−−国内の地方の競馬場にも足を運ばれる機会はあるのですか?
「もちろんです。北海道の門別競馬場にはよく出かけます。というのも、ノーザンファームの敷地内でとても美しい場所があり、『ああ、ここはいい』と呟いたら、吉田勝己さんが執筆場所に仕立ててくれたのです。執筆の環境としては最高です。空気は澄んでいて静か、大きな窓の外には1歳馬が草を食んでいます。となれば、筆も進むはずなのですが、早朝は若駒の追い運動があり、週末には各地で競馬があり、平日の夜には近くの門別のナイター競馬につい出かけてしまう。僕のような凡俗の徒は、心乱されがちな環境なのです(笑)。とはいえ『ウルトラ・ダラー』のかなりの部分は、牧場で書きましたし、2月末に新潮社から上梓される小説もノーザンファームで執筆しました。ぜひ読んでください」

−−次に出る新作にも、競馬に関連するシーンは出てきますか?
「実は2009年のセレクトセールの緊迫した場面が登場します。ストーリーの謎を解くうえで、競りは重要なシーンとなっています。競馬ファンの方には、存分に楽しんでいただける趣向を凝らしています」

−−さて最後に、手嶋さんにとって競馬の魅力や醍醐味を改めて教えていただけますか?
「ひとことでいえば、『競馬には自らの人生そのものが投影されている』と言います。苦境にあえいでいる人も、それを乗り超えると、新たな地平が広がっている。今は幸運に酔いしれている人も、その先には厳しい試練が待ち受けている。競馬とは、我々の近未来を映し出す鏡のようなものなのです」

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次回は、スポーツキャスターの永島昭浩さんです(2月17日(水)公開予定)

手嶋龍一
第1回 10/01/20
第2回 10/01/27
第3回 10/02/03
第4回 10/02/10
柳沼淳子
松木安太郎
高尾紳路
薗部博之
デンジャラス
六車奈々
ナイツ
ガダルカナル・タカ
細川茂樹
福西崇史
三遊亭好楽
もりちえみ