今週の注目レース

宝塚記念(GⅠ)

阪神競馬場 2200メートル(芝)定量 3歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

波乱の決着も珍しくない上半期の大一番

2019年の宝塚記念で自身2度目のGⅠ制覇を果たしたリスグラシューは、秋にオーストラリアへ遠征してG1・コックスプレートを優勝、帰国後の有馬記念も制し、同年のJRA賞年度代表馬に選出された。その2019年は3連単1万4560円と堅めの決着だったが、2014年以降の6回中3回で3連単が“10万馬券”決着となるなど、人気薄の馬が上位に食い込んだ例も決して少なくない。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

6歳以上の馬は不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は5歳以下だった。一方、6歳以上だった馬は3着内率8.0%と苦戦している。6歳以上の馬は評価を下げた方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率

5歳以下

9-7-10-68 9.6% 17.0% 27.7%

6歳以上

1-3-0-46 2.0% 8.0% 8.0%

内外極端な枠に入った馬が好成績

過去10年の枠番別成績を見ると、8枠の馬が7勝を挙げるなど3着内率40.9%と優秀な成績を収めている。また、1枠の馬も3着内率が37.5%に達している。内外極端な枠を引き当てた馬は、やや高く評価すべきかもしれない。〔表2〕

〔表2〕枠番別成績(過去10年)
枠番 着度数 勝率 連対率 3着内率

1枠

1-1-4-10 6.3% 12.5% 37.5%

2枠

1-1-2-12 6.3% 12.5% 25.0%

3枠

0-1-1-14 0% 6.3% 12.5%

4枠

0-4-0-12 0% 25.0% 25.0%

5枠

0-2-0-16 0% 11.1% 11.1%

6枠

1-0-0-19 5.0% 5.0% 5.0%

7枠

0-1-1-18 0% 5.0% 10.0%

8枠

7-0-2-13 31.8% 31.8% 40.9%

牝馬がエントリーしてきたら要注目

過去10年の性別成績を見ると、牝馬が3着内率45.0%と優秀な成績を収めている。参戦例はそれほど多くないが、今年も牝馬が出走してきたら注目しておくべきだろう。〔表3〕

〔表3〕性別成績(過去10年)
着度数 勝率 連対率 3着内率

牡・せん

8-7-6-103 6.5% 12.1% 16.9%

2-3-4-11 10.0% 25.0% 45.0%

年明け以降の戦績がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、“同年のJRAのGⅠ・GⅡ”において5着以内となった経験のある馬だった。さらに、この経験がなかった馬で3着以内に入った4頭のうち、2018年2着のワーザーは同年の香港ゴールドC(G1・香港)で、2013年3着のジェンティルドンナは同年のドバイシーマクラシック(G1・UAE)でそれぞれ2着となっていた。年明け以降に格の高いレースで好走してきた馬を重視したいところだ。〔表4〕

〔表4〕“同年のJRAのGⅠ・GⅡ”において5着以内となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率

あり

9-9-8-64 10.0% 20.0% 28.9%

なし

1-1-2-50 1.9% 3.7% 7.4%

大型馬は割り引きが必要

香港調教馬でここが日本初出走だった2018年2着のワーザーを除く、過去10年の3着以内馬延べ29頭中25頭は、過去のJRAのレースでの最高馬体重が510キログラム未満だった。一方、510キログラム以上だった馬は3着内率が11.1%にとどまっている。なお、前述のワーザーも、当日の馬体重が446キログラムだった。極端な大型馬は過信禁物と見ておきたい。〔表5〕

〔表5〕JRAのレースでの最高馬体重別成績(過去10年)
最高馬体重 着度数 勝率 連対率 3着内率
510kg未満 9-9-7-82 8.4% 16.8% 23.4%

510kg以上

1-0-3-32 2.8% 2.8% 11.1%
  • 注記:海外調教馬を除く
ウインファイブ対象レース
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前走で先行していた馬の優勝がない

過去8年の優勝馬延べ8頭のうち、前走が香港のレースだった2019年のリスグラシューを除く7頭は、前走の4コーナーの通過順が4番手以下だった。そのリスグラシューも直線入り口の残り400メートル地点を7番手で通過していた。また、これら8頭は“同年のJRAのGⅠ・GⅡ”における最高着順が4着以内だった点、過去のJRAのレースでの最高馬体重が510キログラム未満だった点も共通している。〔表4〕〔表5〕で挙げた傾向も考慮した方がよさそうだ。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の、前走の4コーナー通過順、“同年のJRAのGⅠ・GⅡ”における最高着順、JRAのレースにおける最高馬体重(過去8年)
年次 優勝馬 前走の4コーナー通過順 “同年のJRAのGⅠ・GⅡ”における最高着順 JRAのレースでの最高馬体重
2012年 オルフェーヴル 14番手 2着〔阪神大賞典〕 466kg
2013年 ゴールドシップ 4番手 1着〔阪神大賞典〕 506kg
2014年 ゴールドシップ 14番手 1着〔阪神大賞典〕 508kg
2015年 ラブリーデイ 5番手 1着〔京都記念〕 498kg
2016年 マリアライト 7番手 2着〔目黒記念〕 440kg
2017年 サトノクラウン 5番手 1着〔京都記念〕 490kg
2018年 ミッキーロケット 8番手 4着〔天皇賞(春)ほか〕 488kg
2019年 リスグラシュー (注1) 2着〔金鯱賞〕 462kg
  • 注1:2019年のリスグラシューの前走はクイーンエリザベスⅡ世C(香港・G1)、現地主催者が4コーナー通過順位を発表していない

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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