今週の注目レース

ヴィクトリアマイル(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 (牝) 4歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

近年はGⅠ未勝利の馬が活躍している春の女王決定戦

4歳以上の牝馬の多くが春の目標に掲げるヴィクトリアマイル。第1回のダンスインザムードをはじめ、初期の優勝馬にはウオッカ、ブエナビスタ、アパパネといったクラシックホースが名を連ねている。ところが近年に目を向けると、2015年以降の優勝馬は5頭中4頭がGⅠ未勝利馬で、4頭とも単勝5番人気以下と前評判も高くはなかった。伏兵と目されていた馬の戴冠が続く“春の女王決定戦”について、過去10年の結果からレース傾向を探っていく。

中心は4歳馬

過去10年の年齢別成績を見ると、出走頭数が最も多い4歳馬が連対率、3着内率でトップに立っている。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳 6-7-3-68 7.1% 15.5% 19.0%
5歳 2-2-5-48 3.5% 7.0% 15.8%
6歳 1-1-2-26 3.3% 6.7% 13.3%
7歳 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%

なかでもGⅠで5着以内に入ったことのある4歳馬が好調で、優勝した6頭はいずれもこれに該当していた。〔表2〕

〔表2〕4歳馬の、GⅠ5着以内歴の有無別成績(過去10年)
有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 6-4-2-42 11.1% 18.5% 22.2%
なし 0-3-1-26 0% 10.0% 13.3%

5歳以上馬の、前年のヴィクトリアマイルにおける着順別成績をまとめると、連対を果たした7頭全馬が前年のヴィクトリアマイルに出走しており、そのうち6頭は3着以内に入っていた。3着以内だった馬は連対率も高い水準にあることが分かる。〔表3〕

〔表3〕5歳以上馬の、前年のヴィクトリアマイルにおける着順別成績(過去10年)
前年の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 4-2-0-9 26.7% 40.0% 40.0%
4着以下 0-1-2-28 0% 3.2% 9.7%
不出走 0-0-5-43 0% 0% 10.4%

近年は内寄りの枠に入った5番人気から8番人気の馬が活躍

過去10年の枠番別成績を「1枠から4枠」と「5枠から8枠」に分けて調べてみると、両者の間に好走率で大きな差は生まれていない。〔表4〕

〔表4〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1〜4枠 4-4-7-65 5.0% 10.0% 18.8%
5〜8枠 6-6-3-83 6.1% 12.2% 15.3%

そこで「1枠から4枠」だった馬の単勝人気別の成績を調べてみると、「5番人気から8番人気」だった馬の活躍が目を引く。2015年以降の勝ち馬は延べ5頭中4頭がこの条件に当てはまっており、今年も該当する馬がいれば注目すべきだろう。〔表5〕

〔表5〕「1枠から4枠」だった馬の単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1〜4番人気 0-1-2-17 0% 5.0% 15.0%
5〜8番人気 4-1-4-11 20.0% 25.0% 45.0%
9番人気以下 0-2-1-37 0% 5.0% 7.5%

「5枠から8枠」だったの単勝人気別成績を見ていくと、こちらは「1番人気から4番人気」の馬が高い3着内率を記録している。この条件を満たす馬にも注目したいところだが、2013年のヴィルシーナを最後に勝利からは遠ざかっている。〔表6〕

〔表6〕「5枠から8枠」だった馬の単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1〜4番人気 4-4-1-11 20.0% 40.0% 45.0%
5〜8番人気 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
9番人気以下 1-1-2-54 1.7% 3.4% 6.9%

前走が1600メートルだった馬は着順に注意

過去10年の前走距離別成績を見ると、勝率、連対率、3着内率の全てで「1900メートル以上」が最も高いが、3着以内馬の数では「1600メートル」が11頭でトップ。好走率でも「1900メートル以上」に次ぐ数値になっている。ただし、前走が「6着以下」だった馬に限定して距離別成績を調べると、「1600メートル」は3着内率3.7%と好走率が大きく下がる。“前走が1600メートルで6着以下”だった馬で3着以内に入ったのは、2016年に連覇を成し遂げたストレイトガールだけだ。

なお、前走が「1400メートル」だった延べ39頭のうち、3着以内に入った4頭を含む36頭は前走が阪神牝馬Sだった。阪神牝馬Sは現在1600メートルで行われており、前走「1400メートル」の成績は“参考記録”として扱った方がいいかもしれない。〔表7〕〔表8〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表7〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1200m 1-0-1-14 6.3% 6.3% 12.5%
1400m 1-2-1-35 2.6% 7.7% 10.3%
1600m 4-4-3-44 7.3% 14.5% 20.0%
1800m 2-2-4-43 3.9% 7.8% 15.7%
1900m以上 2-2-1-12 11.8% 23.5% 29.4%
〔表8〕「前走が6着以下」だった馬の、前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1200m 1-0-0-11 8.3% 8.3% 8.3%
1400m 1-2-0-15 5.6% 16.7% 16.7%
1600m 1-0-0-26 3.7% 3.7% 3.7%
1800m 1-1-0-14 6.3% 12.5% 12.5%
1900m以上 1-2-0-8 9.1% 27.3% 27.3%

年明け以降に3戦以上している馬は苦戦

過去10年の出走馬について、年明けからヴィクトリアマイル前までに何戦していたかを調べると、3着以内馬の半数が「1戦」だった。「2戦」の馬も12頭が3着以内に入っているが、「3戦」になると3着以内馬は3頭まで減ってしまう。その「3戦」で優勝した2017年のアドマイヤリードは1000万下(現2勝クラス)1着→1600万下(現3勝クラス)1着→阪神牝馬S2着という臨戦過程で、年明け以降のオープンクラスへの出走は1回のみ。年明け以降にオープンクラスで3戦以上していた馬は、ローテーションが厳しくなることもあってか、〔0-0-1-27〕と苦戦している。〔表9〕

〔表9〕年明け以降の出走数別成績(過去10年)
出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
0戦 0-0-0-4 0% 0% 0%
1戦 6-5-4-38 11.3% 20.8% 28.3%
2戦 3-5-4-62 4.1% 10.8% 16.2%
3戦 1-0-2-33 2.8% 2.8% 8.3%
4戦以上 0-0-0-11 0% 0% 0%
ウインファイブ対象レース
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

芝1600メートルのGⅠで好走していた馬に注目

過去10年の優勝馬は、レース前までの芝1600メートル戦における3着内率が50%以上だった点が共通している。また、4歳で優勝した馬は6頭中5頭が桜花賞で5着以内、5歳以上の延べ4頭はいずれも前年のヴィクトリアマイルで3着以内に入っていた。前年に行われた芝1600メートルの牝馬限定GⅠで好走していた馬は高く評価すべきだろう。〔表10〕

(高那実 マヤ)

〔表10〕優勝馬の、ヴィクトリアマイル前までの芝1600メートル戦における成績(過去10年)
年度 優勝馬 年齢 成績 3着内率 前年の主なマイルGⅠ好走歴
2010年 ブエナビスタ 4歳 4-0-0-0 100% 桜花賞1着
2011年 アパパネ 4歳 4-1-0-1 83.3% 桜花賞1着
2012年 ホエールキャプチャ 4歳 2-2-0-0 100% 桜花賞2着
2013年 ヴィルシーナ 4歳 1-1-0-0 100% 桜花賞2着
2014年 ヴィルシーナ 5歳 2-1-0-2 60.0% ヴィクトリアマイル1着
2015年 ストレイトガール 6歳 0-0-1-1 50.0% ヴィクトリアマイル3着
2016年 ストレイトガール 7歳 1-0-1-2 50.0% ヴィクトリアマイル1着
2017年 アドマイヤリード 4歳 2-1-0-3 50.0% 桜花賞5着
2018年 ジュールポレール 5歳 4-1-2-2 77.8% ヴィクトリアマイル3着
2019年 ノームコア 4歳 1-0-0-0 100% なし

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: