今週の注目レース

3歳重賞馬連 皐月賞(GⅠ)

中山競馬場 2000メートル(芝)定量 牡・牝 3歳オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

現3歳世代の主役たちが激戦を繰り広げる“三冠”の第一関門

2019年の皐月賞を制したサートゥルナーリアは、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。2010年度以降のJRA賞最優秀3歳牡馬10頭中、過半数の6頭は、この皐月賞において優勝を果たしていた馬である。また、グレード制が導入された1984年以降の日本ダービー優勝馬36頭中、この皐月賞に出走していなかった馬は8頭しかいない。クラシック三冠の開幕戦であると同時に、今後の大勢を左右する重要なレースだ。今回は東京競馬場で行われた2011年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

前年末以降の実績がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、“前年12月下旬以降に行われた、JRAのオープンクラス、かつ芝1600メートルから2000メートルのレース”において「1着」となった経験のある馬だった。一方、該当するレースにおける最高着順が5着以下だった馬、該当するレースに出走していなかった馬は、全て4着以下に敗れている。昨年12月28日のホープフルSや、年明け以降に行われた芝1600メートルから2000メートルの重賞・オープン特別で好走していた馬を重視したい。〔表1〕

〔表1〕“前年12月下旬以降に行われた、JRAのオープンクラス、かつ芝1600メートルから2000メートルのレース”における最高着順別成績(過去10年)
最高着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
1着 8-9-6-51 10.8% 23.0% 31.1%
2〜4着 2-1-4-62 2.9% 4.3% 10.1%
5着以下、出走なし 0-0-0-32 0% 0% 0%

前走好走馬が優勢

過去10年の連対馬20頭中、2018年2着のサンリヴァルを除く19頭は、前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒1以内だった。一方、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒2以上だった馬は3着内率6.3%と苦戦している。直近のレース結果を素直に評価した方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順ならびに1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒1以内 10-9-6-71 10.4% 19.8% 26.0%
着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒2以上 0-1-4-74 0% 1.3% 6.3%

キャリア「5戦以内」の馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、通算出走数が「5戦以内」だった。一方、「6戦以上」だった馬は3着内率5.1%と苦戦している。なお、2015年以降の過去5年に限ると「6戦以上」だった馬の成績は〔0・0・0・26〕(3着内率0%)である。キャリアが豊富な馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表3〕

〔表3〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
5戦以内 8-10-9-89 6.9% 15.5% 23.3%
6戦以上 2-0-1-56 3.4% 3.4% 5.1%

馬体重に注目

過去7年の3着以内馬21頭中17頭は、前走の馬体重が「480キログラム以上」だった。一方、「480キログラム未満」だった馬は3着内率8.3%と苦戦している。馬格のない馬は評価を下げるべきかもしれない。〔表4〕

〔表4〕前走の馬体重別成績(過去7年)
前走の馬体重 着度数 勝率 連対率 3着内率
480kg未満 2-0-2-44 4.2% 4.2% 8.3%
480kg以上 5-7-5-56 6.8% 16.4% 23.3%

なお、前走の馬体重が「480キログラム未満」だったにもかかわらず3着以内となった4頭のうち3頭は、“共同通信杯”を優勝していた。近年このレースと相性が良い“共同通信杯”の優勝馬は、馬格がない馬であっても高く評価してよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕前走の馬体重が「480キログラム未満」だった馬の、“共同通信杯”における優勝経験の有無別成績(過去7年)
“共同通信杯”における優勝経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 2-0-1-1 50.0% 50.0% 75.0%
なし 0-0-1-43 0% 0% 2.3%

近年は内外極端な枠に入った馬が不振

2015年以降の過去5年に限定した枠番別成績を見ると、「1枠」の馬は全て4着以下に敗れている。また、「7枠」「8枠」の馬もそれぞれ3着内率が7.7%にとどまっている。2014年以前は「1枠」「7枠」「8枠」の馬もそれなりに好走していたが、近年の傾向を重視するならば、内外極端な枠に入った馬は苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。〔表6〕

〔表6〕枠番別成績(過去5年)
枠番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1枠 0-0-0-9 0% 0% 0%
2枠 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
3枠 0-1-0-9 0% 10.0% 10.0%
4枠 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
5枠 0-0-2-8 0% 0% 20.0%
6枠 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
7枠 0-1-0-12 0% 7.7% 7.7%
8枠 1-0-0-12 7.7% 7.7% 7.7%
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前走が重賞以外だった馬はしばらく優勝例なし

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走で“JRAの重賞”に出走していた。前走が“JRAの重賞”以外だったにもかかわらず優勝を果たしたのは、2007年のヴィクトリー(前走・オープン特別の若葉S)が最後だ。また、この10頭は前走の着順が1着、もしくは2着で1着馬とのタイム差が0秒1以内だった点も共通している。前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒2以上だったにもかかわらず優勝を果たしたのは、2008年のキャプテントゥーレ(前走・弥生賞、0秒4差4着)が最後である。優勝候補を絞り込む際は、臨戦過程や直近の成績に注目したい。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の、前走、前走の着順、前走の1着馬とのタイム差(過去10年)
年次 優勝馬 前走 前走の着順 前走の1着馬とのタイム差
2010年 ヴィクトワールピサ 弥生賞(GⅡ) 1着
2011年 オルフェーヴル スプリングS(GⅡ) 1着
2012年 ゴールドシップ 共同通信杯(GⅢ) 1着
2013年 ロゴタイプ スプリングS(GⅡ) 1着
2014年 イスラボニータ 共同通信杯(GⅢ) 1着
2015年 ドゥラメンテ 共同通信杯(GⅢ) 2着 0秒1
2016年 ディーマジェスティ 共同通信杯(GⅢ) 1着
2017年 アルアイン 毎日杯(GⅢ) 1着
2018年 エポカドーロ スプリングS(GⅡ) 2着 0秒0
2019年 サートゥルナーリア ホープフルS(GⅠ) 1着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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