今週の注目レース

マーチステークス(GⅢ)

中山競馬場 1800メートル(ダート)ハンデ 4歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

高額配当決着も珍しくない波乱含みのハンデキャップ競走

21世紀(2001年以降)のマーチSにおける優勝馬19頭中、単勝1番人気の支持を集めていたのは、2009年のエスポワールシチー(単勝オッズ2.6倍)のみだ。一方、単勝6番人気以下だった馬、単勝オッズが10倍以上だった馬による優勝は、それぞれ過半数の10回に上っている。2019年も単勝オッズ14.9倍(8番人気)のサトノティターンが1着、同28.4倍(11番人気)のロンドンタウンが2着、同47.5倍(12番人気)のリーゼントロックが3着となり、3連単124万620円の高額配当が飛び出した。今年も意外な伏兵が波乱を演出するのだろうか。今回は阪神・ダート1800メートルで行われた2011年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

極端な軽ハンデ馬は不振

過去10年の負担重量別成績を見ると、54キログラム未満の馬は全て4着以下に敗れている。また、54キログラムの馬も3着内率13.6%とやや苦戦している。実績に応じた負担重量を課されるハンデキャップ競走だが、極端に負担重量の軽い馬は評価を下げた方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕負担重量別成績(過去10年)
負担重量 着度数 勝率 連対率 3着内率
54kg未満 0-0-0-12 0% 0% 0%
54kg 1-1-1-19 4.5% 9.1% 13.6%
54kg超 9-9-9-98 7.2% 14.4% 21.6%

前走好走馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中20頭は、「前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒4以内」だった。基本的には前走好走馬が強いレースと言えるだろう。〔表2〕

〔表2〕前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順ならびに1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒4以内 4-9-7-51 5.6% 18.3% 28.2%
着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒5以上 6-1-3-78 6.8% 8.0% 11.4%

なお、2015年以降の過去5年に限ると、「前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒4以内」だった馬は、3着内率36.4%とさらに優秀な成績を収めている。〔表3〕

〔表3〕前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去5年)
前走の着順ならびに1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒4以内 3-5-4-21 9.1% 24.2% 36.4%
着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒5以上 2-0-1-43 4.3% 4.3% 6.5%

一方、同じく過去5年に限ると、「前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒5以上」だった馬のうち、そのレースの4コーナー通過順が2番手以下だった馬は3着内率2.3%と苦戦している。近年の傾向を重視するならば、大敗直後、かつそのレースの4コーナーを先頭で通過していなかった馬は過信禁物と見ておきたい。〔表4〕

〔表4〕前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒5以上だった馬の、そのレースの4コーナー通過順別成績(過去5年)
前走の4コーナー通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
1番手 2-0-0-0 100% 100% 100%
2番手以下 0-0-1-43 0% 0% 2.3%

馬体重に注目

過去7年の3着以内馬延べ21頭中16頭は、前走の馬体重が500キログラム以上だった。一方、480キログラム未満だった馬は3着内率5.9%と苦戦している。2012年以前は馬体重の軽い馬も好走していたが、近年は馬体重が重い馬ほど堅実だ。〔表5〕

〔表5〕前走の馬体重別成績(過去7年)
前走の馬体重 着度数 勝率 連対率 3着内率
480kg未満 0-0-1-16 0% 0% 5.9%
480kg以上500kg未満 2-1-1-26 6.7% 10.0% 13.3%
500kg以上 5-6-5-48 7.8% 17.2% 25.0%

近年は4歳馬が人気を裏切りがち

過去5年の3着以内馬15頭中、2016年2着のバスタータイプを除く14頭は、年齢が5歳以上だった。一方、4歳馬は出走した15頭のうち、過半数の8頭が単勝3番人気以内の支持を集めていたにもかかわらず、3着内率は6.7%にとどまっている。2014年以前は基本的に若い馬が優勢だったものの、近年の傾向を重視するならば、4歳馬は評価を下げるべきだろう。〔表6〕

〔表6〕年齢別成績(過去5年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
4歳 0-1-0-14 0% 6.7% 6.7%
5歳以上 5-4-5-50 7.8% 14.1% 21.9%
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1900メートル以上のレースに実績がある馬を狙いたい

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも“JRAの1900メートル以上のレース”において連対経験のある馬だった。この経験がない馬は2014年以前もあまり勝ち切れていなかったので注意したい。また、この5頭は負担重量が54キログラム以上だった点、前走の馬体重が500キログラム以上だった点、年齢が5歳以上だった点も共通している。〔表1〕、〔表5〕、〔表6〕で挙げた傾向も重視したいところだ。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の“JRAの1900メートル以上のレース”における最高着順、負担重量、前走の馬体重、年齢(過去5年)
年次 優勝馬 “JRAの1900m以上のレース”における最高着順 負担重量 前走の馬体重 年齢
2015年 マイネルクロップ 2着(2014年花園Sほか) 56kg 509kg 5歳
2016年 ショウナンアポロン 1着(2015年赤富士Sほか) 54kg 518kg 6歳
2017年 インカンテーション 1着(2015年平安S) 57.5kg 506kg 7歳
2018年 センチュリオン 2着(2016年金蹄S) 57kg 536kg 6歳
2019年 サトノティターン 1着(2019年金蹄Sほか) 55kg 572kg 6歳

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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