今週の注目レース

3歳重賞馬連 毎日杯(GⅢ)

阪神競馬場 1800メートル(芝・外)別定 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

アルジャンナ

牡3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:コンドコマンド
  • 母の父:Tiz Wonderful
ここに注目!

前々走の東京スポーツ杯2歳S(2着)時はパドックでテンションが上がっていた。その後は気性面を考慮し、坂路中心の調整となっている。前走のきさらぎ賞(3着)では適度な気合乗りだったが、パドックの気配には引き続き注意を払いたい。

母がアメリカのG1勝ち馬というディープインパクト産駒。馬体の良さも評価されて、2017年のセレクトセール当歳馬セッションにおいて1億8360万円(消費税込み)で落札された。昨年9月のメイクデビュー阪神(芝2000メートル)を楽勝すると、続く東京スポーツ杯2歳Sは0秒8差の2着。勝ったコントレイルには完敗だったが、自身の走破時計も優秀とあって、決して悲観する内容ではなかった。一方、前走のきさらぎ賞は中団追走から加速に手間取り勝ち馬から0秒1差の3着。ポテンシャルは示したが、やや不器用な走りだった。そんな現状だけに、より直線の長い阪神・芝の外回りコースに替わるのはプラス。日本ダービー出走に向けて収得賞金の加算が欲しいところで、ここを勝って大目標を視界に捉えたい。

ストーンリッジ

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:クロウキャニオン
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

前走では、残り200メートル辺りから内にモタれる面を見せていた。そのあたりを陣営がどのように修正してくるかに注目したい。歩様は硬めだが、走らせるとフットワークが広がるので、少なくとも2000メートルまでは守備範囲だろう。

まだ能力の底を見せていない、名門・藤原英昭厩舎所属のディープインパクト産駒。昨年11月のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)を快勝すると、格上挑戦した前走のきさらぎ賞は残り200メートル付近で内にモタれる面を見せ、勝ったコルテジアとクビ差の2着。とはいえ、キャリア1戦での重賞チャレンジだったことを考慮すれば、高評価できる走りだった。JRAでデビューしたきょうだい10頭のうち、9頭がディープインパクト産駒。その中にはカミノタサハラ、ボレアスと2頭の重賞ウイナーに加え、ベルキャニオンやマウントシャスタといったオープン馬がいるものの、GⅠは未勝利。本馬もまずはここを勝って、一族悲願のGⅠ制覇に弾みをつけたい。

サトノインプレッサ

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:サプレザ
  • 母の父:Sahm
ここに注目!

デビュー戦のパドックでは気合乗りがひと息だったが、前走ではいい意味でピリッとした面が出ていた。まだコロンとした子供っぽい体つきだが、一戦ごとの伸びしろが大きく、重賞初挑戦でも大いに期待できる。

母サプレザはヨーロッパで活躍したトップマイラー。2009年から3年連続でマイルチャンピオンシップに参戦し、3着、4着、3着と上位争いを演じている。父にディープインパクトを配された本馬はデビューから2連勝。昨年10月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)は先団の内で脚をためて抜け出す競馬で勝ったが、前走の1勝クラス・こぶし賞(京都・芝1600メートル)は出遅れて後方待機からの直線一気で差し切り勝ち。災い転じ、レース運びに幅があることを証明した。当時2着だったギルデッドミラーが次走を楽勝しており、レースレベルも高かった印象だ。ここはさらなる相手強化となるが、キャリアが浅いぶん成長力を秘めているだけに、まとめて撃破しても驚けない。

ダノンアレー

牡3歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シスタリーラヴ
  • 母の父:Bellamy Road
ここに注目!

ディープインパクト産駒にしてはパワーに寄ったタイプ。現状は勝負どころでスッと反応できないので、そこを補う意味でもペースは流れたほうがよさそうだ。同じ意味で、時計がかかる馬場コンディションになるのも悪くないだろう。

母シスタリーラヴはカナダの古馬牝馬チャンピオンという良血馬。本馬はデビューから2戦はダートだったが、芝に転じてさらに良さが出てきた。前々走の1勝クラス・つばき賞(京都・芝1800メートル)では勝ち馬から0秒1差の2着に好走。前走の1勝クラス・アルメリア賞(阪神・芝1800メートル)も勝ったスペードエースにこそ完敗だったが、2番手から踏ん張って0秒6差の2着に入った。やや決め手に欠ける反面、力の要る芝コンディションにも屈しないパワーと粘り強さを示している。ここ2戦が重馬場、稍重馬場だったので、雨が降るのはプラス材料。なるべく前々で運び、早めにセーフティーリードを取って粘り込みたい。

メイショウダジン

牡3歳

調教師:松永昌博(栗東)

  • 父:トランセンド
  • 母:エメラルドタワー
  • 母の父:アドマイヤマックス
ここに注目!

血統や硬めの歩様から見て、いかにもダート向き。スタートに課題があって後方からの競馬となるのも、芝では歓迎材料とは言えないだろう。せめて力の要る馬場コンディションになって、時計がかかってほしい。

ダートでは3戦2勝、3着1回と底を見せていない。とりわけ、前走の1勝クラス・くすのき賞(小倉・ダート1700メートル)は着差以上の完勝だった。後方2番手から徐々に前へ進出。早め先頭から粘るイバル(2着)に1度は振り切られたものの、ゴール前できっちり捕らえる勝負強さを見せた。いずれは上のクラスでも戦える器だろう。今回のポイントは何と言っても初めての芝。トランセンド産駒はJRA平地での46勝のうち、42勝がダート。芝では新馬1勝、未勝利3勝の計4勝しか挙げておらず、1勝クラス以上では勝ったことがない。母系からはメローフルーツ(本馬の曽祖母)やオレンジピールといった芝の重賞ウイナーが出ているとはいえ、こなせるかどうかは未知数だ。

アーヴィンド

牡3歳

調教師:岡田稲男(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:メイビーフォーエヴァー
  • 母の父:Zafonic
ここに注目!

デビュー戦の時は腹回りに余裕があった。500キログラムを超える大型馬という点からも、実戦を1度使った上積みは大きいはず。血統的にはむしろ芝向きのイメージもあるだけに、ここでどれだけ通用するのか、注目だ。

芝やダート、距離の長短を問わずに活躍馬を続々と送り出しているキズナの産駒だ。メイクデビュー阪神(ダート1800メートル)は、2番手追走から逃げ馬をかわして優勝。手綱をとった和田竜二騎手が「いつでも抜け出せる手応えでした」と振り返り、着差(クビ)以上の力差を強調していた。半兄のプレイズエターナル(父アドマイヤムーン)は芝でオープンクラスまで出世した快速馬。和田竜二騎手も「血統的にはスピードタイプなので、いろいろな可能性を感じます」と話しており、ダート馬と決めつけるのは早計だろう。先週の若葉S(リステッド)で2着だったキメラヴェリテに続き、初芝のキズナ産駒が好走するシーンが見られるかもしれない。

メイショウラツワン

牡3歳

調教師:南井克巳(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ルサビ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

デビュー戦を勝った後はひと息の競馬が続くが、強調材料を挙げるなら、逃げから差しまでいろいろな競馬を経験していることだろう。極端に上がりが速くなると切れ負けしそうなので、一貫したペースになってほしい。

2018年の皐月賞で2着だったサンリヴァルや、先日の中山牝馬Sを制したフェアリーポルカと同じく、父ルーラーシップ、母の父アグネスタキオンの配合。伯父のディープスカイは2008年のNHKマイルCと日本ダービーを制している。本馬はメイクデビュー小倉(芝2000メートル)を制した後は4着、9着、6着、4着の成績。ただ、2か月余りの休み明けだった前走の1勝クラス・アルメリア賞(阪神・芝1800メートル)は、3番手追走からしぶとく踏ん張っており、勝ち馬から1秒1差の4着という字面以上に中身があった。まだ体つきが幼く踏み込みも甘いので、完成には時間がかかりそうだが、現状の力でどこまで通用するのか、注目だ。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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