今週の注目レース

報知杯弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)

中山競馬場 2000メートル(芝)馬齢 3歳オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

堅い年も荒れる年も多い皐月賞トライアル

現役時代にはクラシック三冠を含むGⅠ7勝の記録を残し、種牡馬としても輝かしい実績を残したディープインパクトの功績をたたえ、本年から当レースは「報知杯弥生賞ディープインパクト記念」に改称された。過去10年の弥生賞における3連単の配当を振り返ってみると、1万円未満の配当となった年が4回ある一方で、10万円以上の配当となった年も4回ある。2019年は単勝オッズ39.1倍(8番人気)のメイショウテンゲンが1着、単勝オッズ20.2倍(6番人気)のシュヴァルツリーゼが2着、単勝オッズ7.3倍(4番人気)のブレイキングドーンが3着となり、3連単45万7370円の高額配当が飛び出した。上位人気馬同士で決着することもあれば、波乱の決着となることもある難解な一戦を展望すべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

GⅠからの直行組と前走好走馬が中心

前走の条件別成績を見ると、前走が「JRAのGⅠ」だった馬が3着内率71.4%と優秀な成績を収めている。前年のビッグレースから直行してきた馬は高く評価すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕前走の条件別成績(過去10年)
前走の条件 着度数 勝率 連対率 3着内率
JRAのGⅠ 2-3-5-4 14.3% 35.7% 71.4%
JRAのGⅠ以外 8-7-5-84 7.7% 14.4% 19.2%
  • 注記:2018年10着のヘヴィータンクは当レースが初出走だったため除く

なお、前走が「JRAのGⅠ以外」だった馬のうち、そのレースでの着順が「6着以下」だった馬は全て4着以下に敗れている。該当馬は評価を下げた方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走が「JRAのGⅠ以外」だった馬の、そのレースでの着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
5着以内 8-7-5-62 9.8% 18.3% 24.4%
6着以下 0-0-0-22 0% 0% 0%
  • 注記:2018年10着のヘヴィータンクは当レースが初出走だったため除く

中山以外の重賞・オープン特別で好走したことのある馬は堅実

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、“中山競馬場以外で行われたJRAのオープンクラスのレース”において5着以内に入った経験のある馬だった。その経験がなかった馬は3着内率7.8%と苦戦している。〔表3〕

〔表3〕“中山競馬場以外で行われたJRAのオープンクラスのレース”において5着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 9-9-7-29 16.7% 33.3% 46.3%
なし 1-1-3-59 1.6% 3.1% 7.8%
  • 注記:2018年10着のヘヴィータンクは当レースが初出走だったため除く

なお、“中山競馬場以外で行われたJRAのオープンクラスのレース”において5着以内に入った経験がなかった馬のうち、前走がJRAのレース、かつそのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以下だった馬は、3着内率2.3%とさらに苦戦している。中山競馬場以外で行われた重賞・オープン特別で5着以内に入ったことがない馬を比較する際は、前走の末脚を重視すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕“中山競馬場以外で行われたJRAのオープンクラスのレース”において5着以内に入った経験がなく、かつ前走がJRAのレースだった馬の、そのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 着度数 勝率 連対率 3着内率
1位 1-1-2-13 5.9% 11.8% 23.5%
2位以下 0-0-1-43 0% 0% 2.3%
  • 注記:2018年10着のヘヴィータンクは当レースが初出走だったため除く

キャリア「4戦以内」の馬が優勢

過去6年の3着以内馬18頭中15頭は、通算出走数が「4戦以内」だった。一方、「5戦以上」の馬は3着内率11.5%とやや苦戦している。キャリアが浅い馬を高く評価したいところだ。〔表5〕

〔表5〕通算出走数別成績(過去6年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
4戦以内 5-5-5-26 11.9% 23.8% 35.7%
5戦以上 1-1-1-23 3.8% 7.7% 11.5%
  • 注記:2018年10着のヘヴィータンクは当レースが初出走だったため除く

近年は前走で先行していた馬が不振

過去6年の3着以内馬18頭中16頭は、前走の4コーナーの通過順が「4番手以下」だった。一方、「3番手以内」だった馬は3着内率11.1%とやや苦戦している。近年の傾向を重視するならば、前走で先行していた馬は過信禁物と見ておきたい。〔表6〕

〔表6〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去6年)
前走の4コーナーの通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
3番手以内 0-1-1-16 0% 5.6% 11.1%
4番手以下 6-5-5-33 12.2% 22.4% 32.7%
  • 注記:2018年10着のヘヴィータンクは当レースが初出走だったため除く
ウインファイブ対象レース
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

前走がオープンクラスでなかった馬は割り引き

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも前走がJRAのオープンクラスのレースだった。前走が条件クラスのレースや地方のレースだった馬は、勝ち切る可能性が低いと見ていいだろう。また、この6頭は前走の着順が5着以内だった点、“中山競馬場以外で行われたJRAのオープンクラスのレース”において5着以内に入った経験があった点、前走の4コーナーの通過順が4番手以下だった点も共通している。〔表2〕、〔表3〕、〔表6〕で挙げた傾向なども重視した方がよさそうだ。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の、前走(格)、前走の着順、“中山競馬場以外で行われたJRAのオープンクラスのレース”における最高着順、前走の4コーナーの通過順(過去6年)
年次 優勝馬 前走(格) 前走の着順 “中山競馬場以外で行われたJRAのオープンクラスのレース”における最高着順 前走の4コーナー通過順
2014年 トゥザワールド 2014年若駒S(オープン特別) 1着 1着(2014年若駒S) 4番手
2015年 サトノクラウン 2014年東京スポーツ杯2歳S(GⅢ) 1着 1着(2014年東京スポーツ杯2歳S) 10番手
2016年 マカヒキ 2016年若駒S(オープン特別) 1着 1着(2016年若駒S) 4番手
2017年 カデナ 2016年京都2歳S(GⅢ) 1着 1着(2016年京都2歳S) 7番手
2018年 ダノンプレミアム 2017年朝日杯FS(GⅠ) 1着 1着(2017年朝日杯FSほか) 4番手
2019年 メイショウテンゲン 2019年きさらぎ賞(GⅢ) 5着 5着(2019年きさらぎ賞) 4番手

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: