今週の注目レース

共同通信杯(GⅢ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

マイラプソディ

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:テディーズプロミス
  • 母の父:Salt Lake
ここに注目!

コントレイル、サリオスの同世代のGⅠ馬に匹敵するポテンシャルだ。2歳暮れのGⅠには向かわず、じっくりと成長を促進。大目標の日本ダービーを前に、東京コースを経験する意味は大きい。大物感たっぷりの素質馬が迎える2020年の始動戦だ。

武豊騎手とのコンビで鮮やかなデビュー3連勝。3戦全てで単勝オッズ1倍台の支持を集めたポテンシャルは相当なもので、前走の京都2歳Sでは同1.5倍の人気に見事に応えた。レースは後方からの競馬となったが、前にいたミヤマザクラ(2着)が動いた4コーナーで同時に進出。直線でトップギアに入ると、先行勢を楽にかわして2馬身突き放した。上がり3ハロン35秒9(推定)のタイムは、次点の36秒5を大きく上回るメンバー中最速で、末脚の破壊力は世代屈指だろう。皐月賞馬アンライバルド、ダービー馬マカヒキなどを送り出した友道康夫厩舎の所属。2歳GⅠを見送って成長を促した点に、陣営のクラシックへの強い信念が見て取れる。

ダーリントンホール

牡3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:New Approach
  • 母:Miss Kenton
  • 母の父:Pivotal
ここに注目!

ゴドルフィン軍団の期待馬。勝負どころでスムーズさを欠いた札幌2歳Sで3着を確保し、前走の1勝クラス・葉牡丹賞(中山・芝2000メートル、3着)でも1番人気に支持された素質は確かだ。前走時で524キログラムの重厚な馬体にも注目したい。

前走の1勝クラス・葉牡丹賞は3着。1分58秒9の2歳JRAレコードで勝ったグランデマーレが強かった面もあったが、直線で思ったほど伸びなかった。騎乗したW.ビュイック騎手はレース後に「追ってからの反応がもうひとつだったのは、久々もあったと思います」とコメントしていた。ただ、5日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは年上の馬に先着する鋭い動きを披露。管理する木村哲也調教師は昨秋との違いを感じており「この中間は馬に活気があります。昨秋はなかなか飼い葉を食べなかったけれど、食欲も戻ってきました」と復調を伝える。今回は左回りコース自体が初の経験だが、大目標の日本ダービーへ向けて、結果を残したい一戦となる。

フィリオアレグロ

牡3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ジョコンダⅡ
  • 母の父:Rossini
ここに注目!

1勝馬ながら血統的な魅力は十分。同じ厩舎に所属した半兄サトノクラウン(父Marju)は2017年宝塚記念の勝ち馬で、3歳時のクラシックでも活躍した。早くから力を発揮できる血統だけに、期待は大きい。

快勝したメイクデビュー東京(芝2000メートル)は、見どころたっぷりだった。大外枠からのスタートだったが、道中も楽に折り合ってセンス抜群の走りを披露。直線はレッドルレーヴ(2着)との激しい一騎打ちを1/2馬身差で制し、3着以下は6馬身も突き放した。当日の重馬場を考慮すれば、2分01秒7の時計も高く評価できる。半兄のサトノクラウンはデビュー3連勝を飾り、皐月賞(6着)では1番人気に支持された馬。本馬も兄同様に早い時期からの活躍を期待したくなる。陣営は「馬体が大きくなっていますし、以前と比べて全体的な緩さが抜けてきました。少しずつ成長しています」と、前走からの上積みを強調。重厚な血統背景をして、1勝馬と侮ることはできない。

ココロノトウダイ

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:エイシンフラッシュ
  • 母:フェアリーダンス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

2連勝で重賞に初挑戦する。デビューからの全3戦でメンバー最速の上がり3ハロンタイム(推定)を記録した末脚は強力。徹底して芝1800メートル戦を使われており、距離適性への不安も少ない。

前走の1勝クラス・きんもくせい特別(福島・芝1800メートル)が好内容。中団から早めにポジションを押し上げ、直線入り口では先頭に並びかける勢い。最後は逃げ粘るエヴァーガーデン(2着)をかわして2勝目を決めた。そのエヴァーガーデンが次戦の1勝クラス・葉牡丹賞で2着に好走し、今回の共同通信杯に出走するダーリントンホール(3着)に先着しているのなら、きんもくせい特別のレースレベルも高く評価できる。騎乗した丸山元気騎手は「抜け出してフワフワしていたので、まだ伸びしろがあると思います」と語っており、今後の成長にも期待が持てる。父エイシンフラッシュから譲り受けた豊富なスタミナが持ち味。今回も早め勝負の形に持ち込むことができれば、チャンスも広がるだろう。

ビターエンダー

牡3歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ビタースウィート
  • 母の父:Afleet Alex
ここに注目!

1勝馬ながら、中山で行われた前走の京成杯では4着に善戦。初挑戦となった重賞でも能力は示した形だ。今回の東京コースでは3着以内を外しておらず、長く使える末脚は、長い直線でさらに威力を増しそうだ。

メイクデビュー東京(3着)、未勝利(共に芝2000メートル、1着)がどちらも東京コース。未勝利では、後方で進めた初戦と一転し、好位追走から鋭く抜け出す器用なレース運びを見せた。前走の京成杯(4着)は、初めての重賞に加え、トリッキーな中山コース初挑戦なら、情状酌量の余地はある。得意の東京コースに戻れば前進がありそうで、管理する相沢郁師も「東京の長い直線で、この馬の武器である末脚を生かすことができれば」と、レースをイメージしている。調教では、同厩舎所属で昨年のスプリングSを勝ったエメラルファイトにも引けを取らない動きを披露。父オルフェーヴルから譲り受けた鋭い末脚に火がつけば、好メンバーが集ったここでも面白い存在になり得る。

シングンバズーカ

牡3歳

調教師:高市圭二(美浦)

  • 父:シングンオペラ
  • 母:クーファゲルニカ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

初勝利は5戦目だったが、キャリアで4着以内を外したことのない堅実派。末脚を生かす戦法を考えれば、広い東京コースと少頭数も歓迎のタイプだろう。経験値はメンバー屈指と言える。

この馬の武器は何と言っても強力な末脚。実にキャリア5戦中4戦でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(全て推定)を繰り出してきた。初勝利までに時間はかかったが、敗れた4戦中3戦が勝ち馬とのタイム差なしと、いつも堅実に走ってきた。相手なりに走れるだけに、ここでも軽視はできないだろう。父のシングンオペラが昨年に天国へ旅立ち、その血を後世に残すためにも、今後の活躍が期待される。前走後に柴田善臣騎手は「調教の感じではまだまだなのに、レースではいい脚を使ってくれる。しっかりしてくれば、もっとすごい脚が使えるはずですよ」と、伸びしろに期待十分の様子だった。この中間でさらに成長していれば、台風の目になれる可能性を秘めている。

エン

牡3歳

調教師:河津裕昭(川崎)

  • 父:Tavistock
  • 母:Tempting Delight
  • 母の父:Northern Meteor
ここに注目!

川崎で2連勝を決めて中央の重賞へ参戦。デビュー2戦でつけた2着馬との着差は計12馬身と、地方では力が抜けた存在になる。父のタヴィストックは芝のG1を2勝。初の芝レースでも軽視できない存在になりそうだ。

川崎ダートでの2連勝が圧巻。初戦のスパーキングデビュー(ダート1400メートル)は逃げたにも関わらず、直線でもグングンと後続を引き離し、2着馬に9馬身差をつけた。前走の雪模様特別(ダート1500メートル)も早め先頭で2着馬を3馬身離しており、能力の高さを証明した。ここは芝初挑戦になるが、軽やかなフットワークから適性は十分にありそう。何より、父のタヴィストックが、ホークスベイチャレンジS、ワイカトスプリント(共にニュージーランド。芝1400メートル)と、芝G1を2勝した実績馬。本馬も芝をこなせる可能性は十分にあるだろう。東京・芝1800メートルという未知の条件でも、狙いたくなる要素を備えている。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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