今週の注目レース

根岸ステークス(GⅢ)

東京競馬場 1400メートル(ダート)別定 4歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

フェブラリーSに直結する注目の前哨戦

開催時期がこの時期に移り、フェブラリーSの前哨戦に位置付けられた2001年以降の根岸S優勝馬延べ19頭中、同年のフェブラリーSにおいても優勝を果たした馬は、2001年のノボトゥルー、2005年のメイショウボーラー、2016年のモーニン、2018年のノンコノユメと4頭いる。2019年も根岸S2着のユラノトが“本番”のフェブラリーSで3着に食い込んだ。しかしその一方、2001年以降の根岸Sで3着以下に敗れた馬のうち、同年のフェブラリーSで3着以内に入ったのは、2004年3着のスターリングローズ(根岸S11着)と2012年1着のテスタマッタ(根岸S3着)だけである。2020年最初のJRAGⅠと密接な関係にある一戦を占うべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

コース適性と末脚に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中22頭は、“前年以降に東京競馬場で行われたオープンクラスのレース”において4着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率9.3%と苦戦している。まずはコース適性が高そうな実績馬に注目すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕“前年以降に東京競馬場で行われたオープンクラスのレース”において4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 8-8-6-49 11.3% 22.5% 31.0%
なし 2-2-4-78 2.3% 4.7% 9.3%

なお、“前年以降に東京競馬場で行われたオープンクラスのレース”において4着以内に入った経験がなかった馬のうち、前年12月以降のJRAのレースにおいて上がり3ハロンタイム(推定)順位が1位となった経験のない馬は、3着内率4.1%とさらに苦戦している。東京のレースにこれといった実績がない馬同士を比較する際は、近走で見せた末脚を重視したいところだ。〔表2〕

〔表2〕“前年以降に東京競馬場で行われたオープンクラスのレース”において4着以内に入った経験がなかった馬の、前年12月以降のJRAのレースにおいて上がり3ハロンタイム(推定)順位が1位となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-1-2-7 16.7% 25.0% 41.7%
なし 0-1-2-71 0% 1.4% 4.1%

前走が今回より短い距離のレースだった馬は不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中25頭は、前走の距離が「1400メートル以上」だった。一方、「1400メートル未満」だった馬は3着内率8.6%と苦戦している。臨戦過程を比較する際は、前走が「1400メートル以上」のレースだった馬を高く評価したい。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1400m未満 2-2-1-53 3.4% 6.9% 8.6%
1400m以上 8-8-9-74 8.1% 16.2% 25.3%

なお、前走の距離が「1400メートル未満」だったにもかかわらず3着以内に入った5頭のうち4頭は、前走の着順が「1着」だった。前走が今回より短い距離のレース、かつそのレースを勝てなかった馬は、上位に食い込む可能性が低いと見るべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走の距離が「1400メートル未満」だった馬の、前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 2-2-0-7 18.2% 36.4% 36.4%
2着以下 0-0-1-46 0% 0% 2.1%

前走で後方からレースを進めていた馬ほど信頼できる

過去6年の根岸Sにおける前走の4コーナーの通過順別成績を見ると、「12番手以下」で通過していた馬が3着内率41.2%と優秀な成績を収めている。一方、「2番手以内」だった馬は3着内率5.0%と苦戦している。ゴール前の直線が長い東京・ダート1400メートルのレースだけに、後方からレースを進めるタイプが好走する可能性が高いようだ。〔表5〕

〔表5〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去6年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
2番手以内 0-1-0-19 0% 5.0% 5.0%
3〜11番手 2-4-4-45 3.6% 10.9% 18.2%
12番手以下 4-1-2-10 23.5% 29.4% 41.2%
競走中止 0-0-0-1 0% 0% 0%

近年は前走から中4週以上の馬が中心

過去6年の3着以内馬延べ18頭は、いずれも前走との間隔が「中4週以上」だった。2013年以前は前走から「中3週以内」だった馬もそれなりに好走していたが、近年の傾向を重視するならば、前走との間隔が詰まっている馬は過信禁物と見ておきたい。〔表6〕

〔表6〕前走との間隔別成績(過去6年)
前走との間隔 成績 勝率 連対率 3着内率
中3週以内 0-0-0-26 0% 0% 0%
中4週以上 6-6-6-49 9.0% 17.9% 26.9%
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臨戦過程が明暗を分けそう

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走がJRAのオープンクラス、かつダートのレースだった。前走が地方競馬のレース、芝のレース、条件クラスのレースだった馬は評価を下げるべきだろう。また、この10頭は前走の4コーナーの通過順が3番手以下だった点、前走との間隔が中4週以上だった点も共通している。〔表5〕、〔表6〕で挙げた傾向も重視した方がよさそうだ。〔表7〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表7〕優勝馬の、前走のコース、前走の条件、前走の4コーナー通の過順、前走との間隔(過去10年)
年度 優勝馬 前走のコース 前走の条件 前走の4コーナーの通過順 前走との間隔
2010年 グロリアスノア 阪神・ダート1400m オープン特別 9番手 中18週
2011年 セイクリムズン 中山・ダート1200m GⅢ 5番手 中6週
2012年 シルクフォーチュン 阪神・ダート1400m オープン特別 12番手 中5週
2013年 メイショウマシュウ 阪神・ダート1400m オープン特別 6番手 中4週
2014年 ゴールスキー 東京・ダート1600m GⅢ 12番手 中11週
2015年 エアハリファ 東京・ダート1600m GⅢ 3番手 中10週
2016年 モーニン 東京・ダート1600m GⅢ 3番手 中10週
2017年 カフジテイク 中京・ダート1800m GⅠ 15番手 中7週
2018年 ノンコノユメ 中京・ダート1800m GⅠ 13番手 中7週
2019年 コパノキッキング 中山・ダート1200m GⅢ 13番手 中6週

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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