今週の注目レース

日経新春杯(GⅡ)

京都競馬場 2400メートル(芝・外)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

アフリカンゴールド

せん5歳

調教師:西園正都(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ブリクセン
  • 母の父:Gone West
ここに注目!

上がり3ハロン33秒台(推定)が必要な競馬でも対応できるタイプだが、瞬発力勝負よりも持久力勝負を得意としている馬。時計を要している現在の京都・芝のコンディションは合いそうだ。去勢の効果で以前よりもコントロールしやすくなり、成績も安定してきた。

半兄にドバイワールドC(G1・UAE)を制したアフリカンストーリー(父Pivotal)がいる血統だが、父ステイゴールドの影響が強いのか、本馬の適性は芝の長距離戦。前々走の3勝クラス・六社S(東京・芝2400メートル、1着)はもちろんのこと、3着に敗れはしたものの、前走のアルゼンチン共和国杯で見せたパフォーマンスも上々だった。前走と同じハンデ戦のGⅡなら、今回も上位争いが期待できるはずだ。昨年の本レースでは、勝ったグローリーヴェイズから3秒1も離された15着と大敗を喫したが、当時は展開が厳しかっただけでなく、調教の段階から少し重さが残っていた。京都・外回りの芝2400メートルでは未勝利を勝ち上がり、その後も2着が1回。この舞台がマイナスになることはないだろう。

レッドジェニアル

牡4歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:レッドアゲート
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

気性面の難しさを感じさせた3歳春と違い、昨秋は折り合いに進境を見せ、2戦連続でゲートもスムーズに出た。精神面の成長はポジティブな材料だが、今回は休み明けの1戦でテンションが上がる可能性もある。パドックの気配はしっかりとチェックしたい。

昨春の京都新聞杯では、のちの日本ダービー優勝馬ロジャーバローズを2着に退け、重賞勝ち馬の仲間入りを果たした。その日本ダービーでもロジャーバローズから0秒8差の8着と大きく崩れることなく走り、昨秋の神戸新聞杯では、3着ワールドプレミアから0秒3差の4着。前走の菊花賞でも勝ったワールドプレミアから0秒6差の6着と、まずまずの成績を残した。他世代との対戦は今回が初めてになるが、GⅡでもハンデ戦ならハードルはそこまで高いとは思えず、クラシック路線で残してきた戦績を踏まえれば、むしろ実績上位と考えることもできるはずだ。ここで2度目の重賞制覇を決め、今春の活躍へつなげたいところだろう。

メロディーレーン

牝4歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:メーヴェ
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

現段階では2勝クラスの条件馬で、今回はオープンクラスへの挑戦になるが、格下であるがゆえにハンデの恩恵を受けることができる。過去の2勝は、共に3キログラムの減量騎手起用が功を奏した面もあった印象。49キログラムの今回も要注意だ。

3走前の1勝クラス(阪神・芝2600メートル)では、2分37秒1のJRAレコードをマークして快勝。当時の馬体重は338キログラムで、これは自身の持っていたJRA最小馬体重勝利を更新する数字だった。サラブレッドの馬体重の平均は450から500キログラムと言われており、本馬は突出して小柄ということになるが、そんな小さな体の牝馬が、牡馬でも苦しむようなタフなレースを走り、クラシックへの挑戦となった前々走の菊花賞でも、勝ったワールドプレミアから0秒4差の5着に健闘した。このような馬の頑張りをファンの多くが支持しており、条件馬であるにもかかわらず、重賞勝ち馬並みの知名度と人気を誇っている。格上挑戦での重賞参戦となるが、注目度は高い。

サトノガーネット

牝5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ビートリックスキッド
  • 母の父:Victory Note
ここに注目!

1回京都開催は、昨年のラスト2週のCコース開催からAコース開催に替わり、内ラチ沿いを通る馬が強い傾向がある。外から追い込む形で結果を残している本馬が、この状況をどのように克服するのか、最大のポイントになりそうだ。

牡馬相手となった前走の中日新聞杯で、待望の重賞初制覇を飾った。マークした推定上がり3ハロンタイムは、出走馬中最速タイの33秒3。この結果だけを見れば、ディープインパクト産駒の牝馬らしい決め手を発揮しての勝利に思えるが、最初のコーナーから鞍上の手が動き、それでもポジションを上げていけなかったのが実情で、エンジンがかかったのも直線で外に出してからだった。本質はかなり追わせるタイプ。芝2400メートルに距離を延長することで、道中の追走が楽になるのであれば、前走以上のパフォーマンスを見せることができるかもしれない。前走が53キログラムのハンデを生かした印象もあっただけに、2キログラムの斤量増がどこまで影響するかも鍵になる。

タイセイトレイル

牡5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:マザーウェル
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

京都・芝コースは〔0・0・2・2〕と結果が出ていないが、着外の2回は距離が足りなかった3歳時のもので、芝2200メートル以上の距離では3着2回。苦手というイメージは持たなくていいだろう。むしろ、良馬場で走れるかどうかがポイントになりそうだ。

キャリア初のGⅠチャレンジとなった前走のジャパンカップは15着と大敗を喫したが、これは相手が強化した状況での定量戦と条件が厳しかったことに加え、スタート直後にスムーズさを欠いてポジションが悪くなったこと。さらに、初めての経験だった重馬場への適性が予想以上に無かったことなど、多くの要因が重なった印象を受けた。出走馬中最速の上がり3ハロン33秒5(推定)をマークし、勝ったムイトオブリガードから0秒2差2着に好走した前々走のアルゼンチン共和国杯は、晩成型のハーツクライ産駒らしい成長力を感じさせるレース内容。当時と同じハンデ戦のGⅡへと条件が戻れば、好勝負に持ち込んでも不思議はないはずだ。

レッドレオン

牡5歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レッドエルザ
  • 母の父:Smart Strike
ここに注目!

前走後にリフレッシュ放牧を挟んでの出走。これまでの休養明けよりも硬さがなく、フレッシュな状態に見える。飼い葉食いが細いことで苦労していた馬が、最近は普通の量を食べられるようになった。パドックでの姿もこれまでとは違うはずだ。

5歳1月の本レースでキャリア8戦目。順調に使えない弱みがあるうえ、デビュー時から馬体がなかなか増えず、非力なイメージを払しょくできずにいた馬だが、約6か月半ぶりとなった前走の3勝クラス・比叡S(京都・芝2200メートル、1着)では、過去最高馬体重の460キログラムで出走できた。これは大きな収穫と言っていいだろう。ウッドチップコースがメインの調教ではあまり目立つ動きを見せず、実戦で良さが出るタイプ。ペースの緩急に対応できる自在性も持ち、折り合いに苦労することもない。あとは昇級初戦での重賞挑戦というハードルを越えられるかだが、ハンデの恩恵を受けられる立場。自身の特徴を存分に生かすことができれば、ここでも差のない競馬ができるはずだ。

モズベッロ

牡4歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:ハーランズルビー
  • 母の父:Harlan's Holiday
ここに注目!

ゴール前で内にモタれる面を見せた前々走から、しっかりと手前を替えて走れるかどうかがポイントの一つになりそうだが、重賞メンバーが相手になる今回は、一気に突き放すような展開にはならないだろう。馬群の中で走れるのは強みと言える。

9着だった昨年春の京都新聞杯に続く2度目の重賞挑戦になった3走前のセントライト記念も17着と大敗を喫したが、その2戦を除けば大崩れしない堅実な走りを見せている。前走の3勝クラス・グレイトフルS(中山・芝2500メートル)でも、スタートで出遅れ、想定されたよりも後方からレースを進めることになったが、直線で鋭く追い込んで勝ち馬から0秒1差の4着まで押し上げている。道中でしっかりと折り合った前々走の2勝クラス・高雄特別(京都・芝2400メートル)は、2着馬に3馬身の差をつける完勝だった。当時と同じ舞台なら、格上挑戦の重賞でも見せ場を作ることができるはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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