今週の注目レース

3歳重賞馬連 フェアリーステークス(GⅢ)

中山競馬場 1600メートル(芝・外)別定 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

アヌラーダプラ

牝3歳

調教師:萩原清(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ポロンナルワ
  • 母の父:Rahy
ここに注目!

祖母シンハリーズは、アメリカのG1ウイナー。叔母のシンハライトは、2016年のオークスを制して同年のJRA賞最優秀3歳牝馬に選出されている。本馬もデビューから無傷の2連勝を飾り、ポテンシャルの高さは証明済みで、主役の座は譲れない。

9月22日のメイクデビュー中山(芝1600メートル)は、好スタートから先行集団にポジションを取って折り合いに専念。4コーナーで先頭へ並びかけると、直線は手綱を持ったまま楽に抜け出して、1馬身1/2差の完勝を飾った。前走の1勝クラス(東京・芝1400メートル)は、スッと控えて後方の7番手を追走。前半600メートル通過タイムが34秒9と、先行馬有利と言える落ち着いた展開となったが、直線は軽く促す程度でメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒3(推定)の末脚を繰り出して快勝。1分21秒0の走破時計は、同開催の重賞・京王杯2歳S(タイセイビション)が1分20秒8の2歳コースレコードだったことを踏まえても秀逸なもの。本レースに照準を合わせて順調に乗り込みを消化しており、1月3日の追い切りでは、美浦南Wコースで5ハロン65秒1の自己ベストをマーク。今後のクラシック戦線に向けて、ここは負けられない一戦だ。

シャインガーネット

牝3歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ベルベットローブ
  • 母の父:Gone West
ここに注目!

半兄アドマイヤサガス(父フジキセキ)は、北海道スプリントC(JpnⅢ。門別・ダート1200メートル)を制した重賞ウイナー。父オルフェーヴルをほうふつとさせる栗毛の馬体で、柔軟性に富んだフットワークからは、非凡なポテンシャルを感じさせる。先々まで目が離せない存在だ。

9月8日のメイクデビュー中山(芝1600メートル)は先団から離れた4、5番手を追走。ペースの緩んだ3コーナーからポジションを押し上げると、直線では残り200メートル過ぎで先頭に躍り出て、最後はシングンバズーカの追い上げをアタマ差振り切って優勝した。前走の1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)は、前半800メートル通過タイム48秒2というスローペースのなか中団馬群で折り合う。直線では瞬発力勝負になるも、最後はシンハリングを1/2馬身抑えて無傷の2連勝を飾った。2戦共に着差は僅かながら、底知れぬ強さを感じさせる。父オルフェーヴルは気性が激しいことでも有名だったが、本馬は操縦性が高く、レースセンスの良さもセールスポイント。重賞でどのようなパフォーマンスを発揮できるか、注目だ。

ペコリーノロマーノ

牝3歳

調教師:久保田貴士(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ヴィラ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

母ヴィラは未勝利に終わったが、ディープインパクト産駒の良血馬。その母にロードカナロアを配合された本馬も血統面での期待は高い。前走からの200メートルの距離延長は鍵になるが、重賞でもスピードは上位の存在だ。

8月18日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)は、ポンと好スタートを決めて2番手を進むと、直線で抜け出して2着のチェーンオブラブに1馬身1/2差をつける快勝。2か月半の休み明けとなった前々走のファンタジーSは、中団5、6番手追走から直線での決め手を欠いて7着に敗れたが、キャリア2戦目の重賞初挑戦ということもあり、そう悲観する結果ではない。実際、前走の1勝クラス・つわぶき賞(中京・芝1400メートル)では見事に巻き返しに成功しており、好スタートから好位の4番手に控えると、直線はフェアレストアイルとの追い比べを制して、2勝目をマークした。スタートが速くレースセンスにも優れており、今回は200メートルの距離延長となる芝1600メートル戦に加え中山芝コースも初めてとなるが、問題はないだろう。中間も引き続き好調をキープしており、父譲りのスピードを武器に上位進出を目指す。

スマイルカナ

牝3歳

調教師:高橋祥泰(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:エーシンクールディ
  • 母の父:Distorted Humor
ここに注目!

叔父エイシンヒカリ(父ディープインパクト)は、海外のG1を2勝した(香港C、イスパーン賞)が、ディープインパクト産駒の本馬はそのエイシンヒカリと4分3の同血になり、血統背景は優秀。持ち味のスピードを武器に重賞タイトル獲得を狙う。

7月27日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、二の脚を利かせて先手を主張。道中はユークレースと競り合う厳しい展開となったが、直線ではしぶとく粘り、ゲームアルアル(2着)の追い上げをハナ差しのいで初陣を飾っている。約3か月半の休み明けとなった前々走の1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)は、好位に控えたものの道中は掛かり気味。直線の伸びを欠いて勝ったシャインガーネットから0秒4差の7着に敗れた。前走の1勝クラス・ひいらぎ賞(中山・芝1600メートル)では、すんなりとハナを奪って、前半800メートル通過タイム48秒3のスローペースに持ち込む。展開の恩恵はあったが、最後までスピードは衰えず、サクラトゥジュールの猛追をクビ差振り切って2勝目を挙げている。1月3日の1週前追い切りは、美浦南Wコースで5ハロン64秒2の自己ベストをマークして目下の好調ぶりをアピール。展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

ポレンティア

牝3歳

調教師:田中博康(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ポーレン
  • 母の父:Orpen
ここに注目!

現3歳世代のハーツクライ産駒は、朝日杯フューチュリティSを制したサリオスを筆頭に、既に3頭が重賞ウイナーとなる目覚ましい活躍を見せている。本馬も母がアイルランドの重賞勝ち馬と血統は筋が通っており、素質は引けを取らない。

8月17日のメイクデビュー札幌(芝1500メートル)はスッと2番手に取りつくと、ピタリと折り合って、道中は抜群の手応え。直線の入り口で楽に抜け出し、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚で、後続を3馬身突き放して圧勝した。「2番手で折り合って抜け出してくるという、優等生の競馬をしてくれました。まだまだ伸びしろがあり、楽しみな馬です」と、鞍上の池添謙一騎手は、素質の高さに称賛を送っている。今回は約5か月の休み明けになるが、12月下旬から時計を出し始め、美浦の坂路と南Wコースの併用で熱心な乗り込みを消化。ひと追い毎に馬体が引き締まり、力の出せる態勢は整っている。キャリア2戦目の重賞挑戦と条件は厳しいが、あっさり勝っても不思議はない。

チェーンオブラブ

牝3歳

調教師:小笠倫弘(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:フェアエレン
  • 母の父:Street Cry
ここに注目!

前走の1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)は、スタートで後手を踏みながらも、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒3(推定)の末脚で0秒1差の4着に追い上げたように、瞬発力は今回のメンバーでも互角以上だろう。初の中山コースを克服できれば、上位争いは可能だ。

8月18日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)は、ペコリーノロマーノの後塵を拝した(2着)が、続く未勝利(東京・芝1400メートル)では、スタートこそ良くなかったがすぐに挽回して好位を追走。残り200メートルで力強く抜け出して快勝した。200メートルの距離延長となった前走の1勝クラス・赤松賞も後手を踏み、最後方で脚を温存。前半800メートル通過タイム48秒2のスローペースと不向きな展開だったが、4コーナーからじわじわと前との差を詰め、勝ち馬(シャインガーネット)から0秒1差の4着に入った。今回はそれ以来となる約2か月ぶりの実戦となるが、中間は入念に乗り込まれている。12月25日の美浦南Wコースでは5ハロンを66秒2と、好タイムをマークして状態はさらに上向いている。初めての重賞挑戦も堅実な末脚は侮れない。

ダイワクンナナ

牝3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ノヴェリスト
  • 母:ダイワスカーレット
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

母ダイワスカーレットは、牡馬相手に鮮やかな逃げ切り勝ちを飾った有馬記念を筆頭にGⅠ4勝を挙げた名牝。産駒は気の勝った馬が多く、繁殖牝馬としては期待ほどの成績を収められていないが、本馬は兄姉より素直な性格で、高い将来性を秘めている。

11月10日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、好スタートから3番手で折り合いに専念。4コーナーで先頭に並びかけ、残り400メートルで満を持して追い出すと、後続を力強く突き放して3馬身1/2差の圧勝を飾った。「上手にスタートを切ってくれて、うまく流れに乗れました。最後もよく反応して伸びてくれました」と、鞍上の北村宏司騎手は高い評価を与えており、均整の取れた馬体が生み出す弾むようなフットワークからも、非凡なポテンシャルを秘めていることは明らかだろう。約2か月ほどレース間隔は空いたが、デビュー時より稽古の動きは良くなっており、実戦を1度使った上積みは十分。キャリア2戦目の重賞で試金石の一戦となるが、偉大な母ダイワスカーレットに近づくためにも、恥ずかしい競馬はできない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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