今週の注目レース

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

京都競馬場 1600メートル(芝・外)定量 3歳以上オープン

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注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

単勝1番人気馬が“9連敗中”の最強マイラー決定戦

創設初年度の1984年から2009年までのマイルチャンピオンシップにおける優勝馬延べ26頭中、過半数の14頭は単勝1番人気の支持を集めていた。しかし、2010年以降の優勝馬9頭はいずれも2番人気以下であり、そのうち7頭は4番人気以下にとどまっていた馬である。近年は、1番人気馬がなかなか勝ち切れない、難解な一戦となっている。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

年齢別成績に注目

過去10年の年齢別成績を見ると、「4歳」の馬が3着内率36.1%と比較的優秀な成績を収めるなど、3着以内馬延べ30頭中26頭を「5歳以下」の馬が占めている。一方、「6歳以上」の馬は3着内率が8.0%にとどまっている。5歳以下の若い馬が中心と言えそうだ。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 2-0-2-31 5.7% 5.7% 11.4%
4歳 3-6-4-23 8.3% 25.0% 36.1%
5歳 3-3-3-49 5.2% 10.3% 15.5%
6歳 1-1-1-30 3.0% 6.1% 9.1%
7歳 0-0-0-12 0% 0% 0%
8歳 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
5歳以下 8-9-9-103 6.2% 13.2% 20.2%
6歳以上 2-1-1-46 4.0% 6.0% 8.0%

なお、「6歳以上」の馬で3着以内に入った4頭は、いずれも“前年のマイルチャンピオンシップ”において4着以内に入った経験がある馬だった。2018年のマイルチャンピオンシップの4着以内馬はいずれもレース当時4歳以下(現5歳以下)だったので、今年出走する「6歳以上」の馬は全体的に評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕年齢が「6歳以上」だった馬の、“前年のマイルチャンピオンシップ”において4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-1-1-7 18.2% 27.3% 36.4%
なし 0-0-0-39 0% 0% 0%

前走の着順を素直に評価したい

過去10年の前走の着順別成績を見ると、「3着以内」だった馬が3着内率31.3%と比較的優秀な成績を収めている。一方、「10着以下」だった馬は3着以内に入った例がない。〔表3〕

〔表3〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 6-7-8-46 9.0% 19.4% 31.3%
4〜9着 4-3-2-63 5.6% 9.7% 12.5%
10着以下 0-0-0-40 0% 0% 0%

さらに、2013年以降の過去6年に限ると、前走の着順が「8着以下」だった馬は全て4着以下に敗れている。前走の着順を素直に評価すべきレースと言えそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走の着順別成績(過去6年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 4-5-4-30 9.3% 20.9% 30.2%
4〜7着 2-1-2-26 6.5% 9.7% 16.1%
8着以下 0-0-0-33 0% 0% 0%

「牝馬」は2012年を最後に3着以内なし

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、「牡・せん馬」だった。一方、「牝馬」は3着内率10.0%とやや苦戦している。なお、3着以内に入った「牝馬」は2012年3着のドナウブルーが最後、連対を果たしたのは2008年1着のブルーメンブラットが最後である。近年の傾向を重視するならば「牝馬」は過信禁物と見るべきだろう。〔表5〕

〔表5〕性別成績(過去10年)
成績 勝率 連対率 3着内率
牡・せん 10-10-7-122 6.7% 13.4% 18.1%
0-0-3-27 0% 0% 10.0%

極端な大型馬は信頼できない

過去10年の出走馬のうち、前走が“国内のレース”だった馬について前走の馬体重別成績を見ると、「520キログラム以上」だった馬は3着内率8.0%と苦戦している。なお、2013年以降に限れば〔0・0・0・14〕(3着内率0%)と全て4着以下に敗れている。極端な大型馬は評価を下げるべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走が“国内のレース”だった馬の、前走の馬体重別成績(過去10年)
前走の馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
520kg未満 10-8-8-123 6.7% 12.1% 17.4%
520kg以上 0-2-0-23 0% 8.0% 8.0%

近年は前走が少頭数のレースだった馬も不振

過去6年の3着以内馬延べ18頭中16頭は、前走の出走頭数が「13頭以上」だった。一方、「12頭以下」だった馬は3着内率11.1%と苦戦している。極端に出走頭数の少ない前哨戦に出走していた馬は割り引きが必要だ。〔表7〕

〔表7〕前走の出走頭数別成績(過去6年)
前走の出走頭数 成績 勝率 連対率 3着内率
12頭以下 0-1-1-16 0% 5.6% 11.1%
13頭以上 6-5-5-73 6.7% 12.4% 18.0%

年明け以降に格の高いレースで好走していた馬が優勢

過去6年の3着以内馬延べ18頭中16頭は、“同年、かつJRAの出走頭数が16頭以上のGⅠ・GⅡ、”において5着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率3.8%と苦戦している。前年以前のレースや、条件クラス・オープン特別・GⅢ、少頭数のレースでしか好走していない馬は、上位に食い込む可能性が低いと見るべきだろう。〔表8〕

〔表8〕“同年、かつJRAの出走頭数が16頭以上のGⅠ・GⅡ”において5着以内に入った経験の有無別成績(過去6年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 6-5-5-39 10.9% 20.0% 29.1%
なし 0-1-1-50 0% 1.9% 3.8%
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年明け以降のGⅠで4着以内に入ったことのある馬が有力

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも“同年、かつJRAのGⅠ”において4着以内に入った経験がある馬だった。〔表8〕で挙げた傾向からもわかる通り、まずは年明け以降に格の高いレースで好走していた馬をチェックしたい。また、この6頭は前走の着順が7着以内だった点、牡馬だった点、前走の馬体重が520キログラム未満だった点、前走の出走頭数が13頭以上だった点も共通している。〔表3〕、〔表4〕、〔表5〕、〔表6〕、〔表7〕あたりの条件をクリアしているかどうかにも注目したいところだ。〔表9〕

(伊吹 雅也)

〔表9〕優勝馬の「“同年、かつJRAのGⅠ”における最高着順」「前走の着順」「性」「前走の馬体重」「前走の出走頭数」(過去6年)
年度 優勝馬 “同年、かつJRAのGⅠ”における最高着順 前走の着順 前走の馬体重 前走の出走頭数
2013年 トーセンラー 2着〔天皇賞(春)〕 3着 456kg 13頭
2014年 ダノンシャーク 4着〔安田記念〕 7着 442kg 16頭
2015年 モーリス 1着〔安田記念〕 1着 510kg 17頭
2016年 ミッキーアイル 2着〔スプリンターズSほか〕 2着 486kg 16頭
2017年 ペルシアンナイト 2着〔皐月賞〕 5着 476kg 15頭
2018年 ステルヴィオ 4着〔皐月賞〕 2着 468kg 13頭

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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