今週の注目レース

エリザベス女王杯(GⅠ)

京都競馬場 2200メートル(芝・外)定量 (牝) 3歳以上オープン

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注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

時代を彩った女傑が歴代優勝馬に名を連ねている牝馬の頂上決戦

2018年のエリザベス女王杯でGⅠ初勝利を収め、同年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出されたリスグラシューは、2019年の宝塚記念でも優勝を果たした。この他にも、2015年の優勝馬マリアライトが2016年の宝塚記念を、2010年の優勝馬スノーフェアリーが次走で香港カップを制するなど、エリザベス女王杯を勝った後に牡牝混合のビッグレースで活躍した馬は少なくない。牝馬のチャンピオン決定戦であると同時に、今後の中長距離GⅠ戦線を展望する上でも見逃せないレースだ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

前走で格の高いレースを使われていた馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、前走が海外のレースを含む「GⅠ・GⅡ」だった。一方、「GⅠ・GⅡ以外」だった馬は優勝例がなく、3着内率も3.2%にとどまっている。前走がGⅢやオープン特別、条件クラスのレースだった馬は評価を下げたい。〔表1〕

〔表1〕前走の条件別成績(過去10年)
前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ・GⅡ 10-9-9-83 9.0% 17.1% 25.2%
GⅠ・GⅡ以外 0-1-1-60 0% 1.6% 3.2%

前年以降にGⅠ・GⅡを勝っていた馬は比較的堅実

過去10年の3着以内馬延べ30頭中20頭は、“前年以降、かつJRAのGⅠ・GⅡ”において優勝経験のある馬だった。該当馬は3着内率も32.3%に達している。なお、2010年に優勝したイギリス調教馬のスノーフェアリーも、同年に英オークス(G1)や愛オークス(G1)を制していた。前年以降に格の高いレースを勝っていた馬は、それなりに信頼してよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕“前年以降、かつJRAのGⅠ・GⅡ”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 4-8-8-42 6.5% 19.4% 32.3%
なし 6-2-2-101 5.4% 7.2% 9.0%

大敗直後の馬は割り引きが必要

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、前走の着順が「7着以内」だった。一方、「8着以下」だった馬は3着内率5.9%と苦戦しており、2012年以降の過去7年に限ると〔0・0・0・30〕(3着内率0%)と、全て4着以下に敗れている。大敗を喫した直後の馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
7着以内 9-9-9-95 7.4% 14.8% 22.1%
8着以下 1-1-1-48 2.0% 3.9% 5.9%

4歳以下の馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は「4歳以下」だった。一方、「5歳以上」の馬は3着内率が7.8%にとどまっているうえ、2013年以降の過去6年に限ると〔0・1・1・47〕(3着内率4.1%)である。まずは「4歳以下」の若い馬に注目したい。〔表4〕

〔表4〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳以下 8-7-9-72 8.3% 15.6% 25.0%
5歳以上 2-3-1-71 2.6% 6.5% 7.8%

なお、「5歳以上」で3着以内に入った6頭のうち、2009年1着のクィーンスプマンテ、同2着のテイエムプリキュアを除く4頭は、前年のエリザベス女王杯に出走経験があり、いずれも5着以内に入っていた馬だった。前年の当レースで上位に食い込んでいない5歳以上の馬は、思い切って評価を下げた方がよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕年齢が「5歳以上」だった馬の、前年のエリザベス女王杯において5着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 1-2-1-10 7.1% 21.4% 28.6%
なし 1-1-0-61 1.6% 3.2% 3.2%

近年は2200メートル超のレースを経由してきた馬が不振

過去6年の3着以内馬延べ18頭は、いずれも前走の距離が「2200メートル以下」だった。2012年以前は前走で「2200メートル超」のレースを使われていた馬の好走もあったが、近年の傾向を重視するならば、前走が京都大賞典をはじめとする「2200メートル超」のレースだった馬は苦戦必至と見るべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走の距離別成績(過去6年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
2200m以下 6-6-6-69 6.9% 13.8% 20.7%
2200m超 0-0-0-17 0% 0% 0%
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強調材料が多い馬を重視したい

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも前走がGⅠかGⅡだった。また、この6頭は前走の着順が5着以内だった点、年齢が4歳以下だった点、前走の距離が2200メートル以下だった点も共通している。〔表1〕、〔表3〕、〔表4〕、〔表6〕で挙げた条件を多くクリアしている馬が有力候補と言えそうだ。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の「前走(条件)」「前走の着順」「年齢」「前走の距離」(過去6年)
年度 優勝馬 前走(条件) 前走の着順 年齢 前走の距離
2013年 メイショウマンボ 2013年秋華賞(GⅠ) 1着 3歳 2000m
2014年 ラキシス 2014年オールカマー(GⅡ) 2着 4歳 2200m
2015年 マリアライト 2015年オールカマー(GⅡ) 5着 4歳 2200m
2016年 クイーンズリング 2016年府中牝馬S(GⅡ) 1着 4歳 1800m
2017年 モズカッチャン 2017年秋華賞(GⅠ) 3着 3歳 2000m
2018年 リスグラシュー 2018年府中牝馬S(GⅡ) 2着 4歳 1800m

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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