今週の注目レース

サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

サリオス

牡2歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

母サロミナは独オークス(ドイツ)を制したG1ウイナー。半姉サラキア(父ディープインパクト、現役)は重賞で2度の2着がある活躍馬だ。本馬も、530キログラム台の雄大な馬体から繰り出されるダイナミックなフットワークは大物感たっぷりだ。

6月2日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、8頭立ての後方6、7番手を追走。かなりのスローペースになったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒1(推定)の豪脚で並ぶ間もなくアブソルティスモ(2着)を捕らえると、ムチを入れられることなく2馬身突き放して快勝した。騎乗したD.レーン騎手がレース後に、「いいスタートを切りましたが、前に馬を置くレースを経験させました。直線で外へ出すと、いい瞬発力であっという間に先頭に立ちましたし、そこからクルージングスピード(トップスピードが持続すること)で最後まで走りました。能力が高くて、将来が楽しみな馬です」と素質の高さに太鼓判を押していた。夏場の休養で一段とパワーアップしており、主役の座は譲れない。

アブソルティスモ

牡2歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ラドラーダ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

半兄レイデオロ(父キングカメハメハ)はGⅠ2勝馬で、本馬も高い素質を秘めている。父がダイワメジャーに替わったことで、よりスピード色の強い配合になり、本馬はマイル前後の距離が活躍の場になりそうだ。

6月2日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、好スタートを決めてハナを奪うと、スローペースに持ち込んで逃げる競馬。直線はサリオスの瞬発力に屈して2着に敗れたものの、3着以下は7馬身引き離して能力の片りんをアピールした。断然の1番人気に支持された前走の未勝利(札幌・芝1500メートル)は、中団馬群で折り合いに専念。4コーナーでは他馬にひるんだような感じでスッと反応できなかったが、直線で一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前でハナ差捕らえて初勝利を挙げた。GⅠ馬の半弟でポテンシャルは高く、操縦性の良さもセールスポイント。デビュー戦で敗れたサリオスを筆頭に素質馬がそろったが、あっさり勝っても不思議はない。

クラヴァシュドール

牝2歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:パスオブドリームズ
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

JRA史上最速で通算100勝を達成し、今年も重賞7勝を含む42勝(9月29日終了時点)を挙げる中内田充正厩舎が送り出す素質馬。均整の取れた好馬体に、弾むようなフットワークは、スケールの大きさを証明するもので、先々まで目が離せない存在だ。

9月7日のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)は、スローペースをピタリと折り合って好位を追走。直線半ばで外へ持ち出されると、ラスト2ハロンのレースラップが10秒8、11秒2という瞬発力勝負を鮮やかに差し切って1馬身1/2差で完勝した。騎乗した藤岡佑介騎手はレース後に、「道中で少しフワッとしていたけれど、直線で仕掛けてからの反応が良く、抜け出してからもしっかりしていました。距離も融通が利きそうで、いろいろな可能性を感じます」と称賛を送っている。9月29日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、楽な手応えで5ハロン67秒1をマーク。レースを1度使った上積みは十分にありそうだ。初めての関東への長距離輸送で当日の気配は鍵だが、潜在能力の高さは魅力だ。

ロードエクスプレス

牡2歳

調教師:坂口智康(栗東)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:クインズラッシュ
  • 母の父:スウェプトオーヴァーボード
ここに注目!

430キログラム台とややコンパクトな馬体ながら、全身を無駄なく使った躍動感にあふれる走りで、能力の高さは相当。キンシャサノキセキ産駒はスピードを武器に2歳戦で好成績を残しており、本馬も完成度の高さを生かして重賞タイトル獲得を狙う。

9月1日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)は、好スタートを決めて、スッと先行集団に取りつき、道中は3番手のインを追走。直線入り口でスムーズに外へ持ち出されると、豪快に突き抜けて3馬身1/2差で快勝した。騎乗した三浦皇成騎手はレース後に、「返し馬から気のいいところを見せていましたが、体の使い方にはまだ緩さがありました。それでいてこのパフォーマンスですから、走る馬ですね。切れる脚があり、200メートルくらいなら距離が延びても問題ありません」と、内容に高評価を与えており、将来性は十分だ。非凡なスピードと瞬発力を兼ね備え、レースセンスの良さも証明済み。重賞でメンバーは一気に強くなるが、どこまで通用するのか、注目の一戦だ。

エンジェルサークル

牝2歳

調教師:中川公成(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ツインエンジェルズ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

前走の未勝利(新潟・芝1600メートル)は馬体重12キログラム減で、テンションの高さもあったが、終わってみれば3馬身1/2差の快勝だった。中間は短期放牧を挟んで馬体が戻り、帰厩後は一段と調教の動きも良化。今回は重賞で好メンバーがそろったが、能力は引けを取らない。

6月16日のメイクデビュー東京(芝1400メートル)は、スタートで後手を踏んだうえに、瞬発力のそがれる重馬場もこたえたのか5着に敗れた。前走の未勝利では、スタートを決めて中団馬群でなだめながら折り合いに専念。ラスト2ハロンで外に出して進路を確保すると、弾けるように突き抜けて3馬身1/2差で快勝した。騎乗した田辺裕信騎手はレース後に、「初戦で気を抜く面を見せたようなので、そこは注意していましたが、能力が高く、こちらがゴーサインを出す前に抜け出してしまいました。最後は余裕がありましたね」と内容を褒め称えていた。父譲りのスピード、瞬発力を秘めており、ここも末脚の生きる速い展開になれば、遜色のない競馬ができそうだ。

ジェラペッシュ

牝2歳

調教師:尾関知人(美浦)

  • 父:ワールドエース
  • 母:ピーチフィズ
  • 母の父:スウェプトオーヴァーボード
ここに注目!

メイクデビュー福島(芝1800メートル)は4コーナー11番手から2着に追い上げ、前走の未勝利(中山・芝1800メートル)では一転して逃げ切り勝ち。レースセンスに優れたタイプで、初めての東京コース、距離短縮にも十分に対応できそうだ。

7月6日のメイクデビュー福島は、スタートで後手を踏んだが、メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒8(推定)の末脚で勝ち馬から0秒2差の2着に入り、能力の片りんをアピール。前走の未勝利は、五分のスタートから、ダッシュを利かせて先手を主張。スローペースに持ち込めたとはいえ、直線は後続の追い上げを危なげなく振り切って1馬身1/2差で勝利した。現役時代に京都・芝1600メートルのコースレコードを樹立した父ワールドエースから、卓越したスピードを受け継いでおり、200メートルの短縮は問題なさそう。約2か月ぶりだった前走を使われて状態面も上向いており、重賞でも侮れない存在だ。

イロゴトシ

牡2歳

調教師:牧田和弥(栗東)

  • 父:ヴァンセンヌ
  • 母:イロジカケ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

九州産馬限定の未勝利とオープン特別・ひまわり賞(共に小倉・芝1200メートル)を連勝。父ヴァンセンヌは現役時代に東京新聞杯を制して、安田記念では2着。血統背景から、本馬も芝1600メートルまでは守備範囲だろう。

7月27日のメイクデビュー小倉(芝1200メートル)は4着に敗れたものの、続く未勝利は、好位の5番手を追走し、4コーナーでジワッと押し上げると、直線は内ラチ沿いから鮮やかに抜け出して3馬身差で快勝した。前走のオープン特別・ひまわり賞は、レースの前半600メートル33秒6のハイペースで追走に余裕はなかったが、3コーナー過ぎで先行集団に取りつくと、直線は1番人気のローライダー(2着)を競り落として見事に優勝。騎乗した小崎綾也騎手が「本質的に1200メートルの馬ではない」と語っているように、今回の距離延長はプラス材料と言えるだろう。これまでの3戦は九州産馬限定戦で、今回は試金石の一戦になるが、レースを使うごとに走破時計を詰めており、軽視は禁物だろう。

シコウ

牡2歳

調教師:牧光二(美浦)

  • 父:マツリダゴッホ
  • 母:アンカジャポニカ
  • 母の父:Authorized
ここに注目!

7月28日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル、1着)では、直線で狭いスペースから抜け出し、非凡な勝負根性を見せている。今回は重賞で好素質馬がそろったが、しぶとさの生きる展開になれば、上位争いに食い込むシーンもありそうだ。

7月28日のメイクデビュー新潟は、レースの前半600メートル通過タイムが34秒6のハイペースを好位で追走。4コーナーで窮屈になるシーンはあったが、鮮やかに抜け出し快勝した。前々走の新潟2歳Sは、控えて中団後ろを追走。スローペースの瞬発力勝負で見劣りしたが、直線でしぶとく脚を伸ばして6着なら、悲観する内容ではないだろう。前走の1勝クラス・アスター賞(中山・芝1600メートル)では、4コーナーで外を回るロスがありながらも直線で見せ場を作り、勝ち馬から0秒5差の4着に入った。コンスタントに使われているが、引き続き好調をキープ。強敵にもまれてきた経験を生かせられれば、好レースが可能だろう。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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