今週の注目レース

札幌2歳ステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1800メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ゴルコンダ

牡2歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ゴレラ
  • 母の父:Grape Tree Road
ここに注目!

16キログラム減と馬体を絞った前走の未勝利(札幌・芝1800メートル)は、1分48秒3の2歳コースレコードで、後続を1秒8突き放す大差勝ち。今回は重賞で好素質馬がそろったが、中間の調整過程は順調で、前走と同じ舞台なら主役の座は譲れない。

6月9日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、スッと控えてレース序盤は後方待機策。直線の瞬発力勝負で見劣りしたものの、中身の濃い3着に入った。前走の未勝利は、好スタートを決めてハナを主張。前半1000メートル通過タイム59秒6の緩みない流れだったが、4コーナーから後続を振り切りにかかり、直線は突き放す一方の独走で2歳コースレコードをマーク。札幌2歳Sのレースレコードが1分48秒5ということを踏まえれば、机上の計算なら優に重賞レベルと言える。母ゴレラはアメリカのG1優勝馬で、半兄のネオウィズダム(父ネオユニヴァース)は5勝を挙げた活躍馬。血統も筋が通っており、将来を嘱望される一頭だ。

ダーリントンホール

牡2歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:New Approach
  • 母:Miss Kenton
  • 母の父:Pivotal
ここに注目!

父ニューアプローチは、現役時代に英ダービーなどG1で5勝を挙げ、日本でデビューした数少ない産駒の中から、青葉賞2着のベストアプローチを送り出している。見栄えのする好馬体と、迫力満点のフットワークの持ち主。先々まで目が離せない存在だ。

良血馬が顔をそろえた7月21日のメイクデビュー函館(芝1800メートル)は、好スタートを決め、スッと控えて好位のインを追走。スローペースでもピタリと折り合い、直線ではムチを入れられることなく先頭を捕らえて1馬身1/2差で完勝した。騎乗した池添謙一騎手はレース後に「返し馬からいい雰囲気でした。レースを教える意味であの位置から進みましたが、落ち着いて追走できましたし、追い出してからのアクションも良かったです」と、スケールの大きさに称賛を送っていた。500キログラムを超える大型馬で、レースを1度使われた上積みは大きく、ペース次第で時計短縮も可能だろう。ここで好結果を出し、来春のクラシック候補に名乗りを上げたい。

サトノゴールド

牡2歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:マイジェン
  • 母の父:Fusaichi Pegasus
ここに注目!

父ゴールドシップは、気性の激しさがありながらもGⅠ6勝を挙げた個性派で、2019年度期待の新種牡馬。産駒によるJRA初勝利を飾った本馬は、父をほうふつとさせる芦毛の馬体で、高いポテンシャルを秘めている。

1番人気に支持された7月14日のメイクデビュー函館(芝1800メートル)は、二の脚を利かせてスッと2番手をキープ。4コーナーで先頭に並びかけると、最後は後続を力強く突き放して1馬身1/2差で快勝した。騎乗した武豊騎手はレース後に「今日は素質だけで勝った感じです。気性が幼くて走る方に集中しておらず、真面目に走ったのはラスト1ハロンくらい。いかにもゴールドシップ(産駒)という感じでした。まだまだ伸びしろがありそうですよ」と、将来性の高さに太鼓判を押している。中間は登録のあったオープン特別・コスモス賞を見送り、本レースに照準を合わせて熱心な乗り込みを消化。今度はゴールドシップ産駒によるJRA重賞初勝利を目指す。

レザネフォール

牡2歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラナンキュラス
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

祖母ファレノプシスはGⅠ3勝を挙げた名牝で、母ラナンキュラスも現役時代にフィリーズレビュー2着がある活躍馬。父にキングカメハメハと、血統のスケールは相当大きい。ここは今後の活躍を占う意味でも、重要な一戦になりそうだ。

1番人気に推された7月28日のメイクデビュー札幌(芝1800メートル)は、スタートで後手を踏んで後方待機策。スローペースのなか、向正面からジワッとポジションを押し上げて4コーナーで先頭へ並びかけると、ラストの瞬発力勝負を制して初陣を飾った。騎乗した三浦皇成騎手はレース後に「馬群の中でも大丈夫でしたし、そこから1度下げても、その位置で我慢できました。最後に外から来られたのですが、手応えにはまだ余裕があったくらい。着差以上に強い内容だったと思います」と高評価を与えており、将来性は相当に高そうだ。中間は一段と動きが良くなって、状態面の上積みは十分。操縦性が高く、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

エイリアス

牡2歳

調教師:浅見秀一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:コードネーム
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

父ロードカナロア、母の父サンデーサイレンスの配合は、アーモンドアイと同じ。叔父にGⅠ2勝のハットトリックがおり、活力にあふれる母系の出身だ。本馬も将来性は高く、前走から300メートルの距離延長も対応可能だろう。

7月27日のメイクデビュー札幌(芝1500メートル)は、最内枠から後方のインを追走。内をピッタリ回って徐々にポジションを押し上げると、直線は狭いスペースを力強く抜け出し快勝した。騎乗した柴山雄一騎手はレース後に、「馬込みでどういう競馬をするかと思っていたのですが、真面目に走ってくれました。4コーナーで仕掛けたら反応してくれましたし、思った以上のパフォーマンスを見せてくれましたね」とレースを振り返っていた。スローペースで1分31秒1の走破時計は目立たないが、操縦性が高く、馬群にひるまない勝負根性も示した。今回は重賞で好メンバーがそろったが、素質では見劣りしないだろう。

ブラックホール

牡2歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:ヴィーヴァブーケ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビュー戦とはペースの違いがあるものの、前走の未勝利(函館・芝1800メートル)では、自身の走破時計を3秒6も短縮(1分51秒3)して、目覚ましい上昇度をアピール。420キログラム前後のコンパクトな馬体だが、末脚の持続力は父譲りだ。

7月7日のメイクデビュー函館(芝1800メートル)は、メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒2(推定)の末脚で勝ち馬からクビ差の2着まで追い上げ、能力の片りんをアピール。1番人気に支持された前走の未勝利は、中団で脚をためて5番手を追走。4コーナーで一気に押し上げ、直線の入り口で先頭へ躍り出ると、ラスト1ハロンを11秒9のラップでまとめ、後続の追い上げを力強く振り切り完勝した。中間は本レースを目標に調整は順調。引き続き軽快な動きを見せており、状態面は高いレベルで安定している。重賞挑戦で相手強化の一戦になるが、堅実な末脚を武器に上位進出を狙う。

ディアセオリー

牡2歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:サムライハート
  • 母:サイレントベッド
  • 母の父:ソウルオブザマター
ここに注目!

メイクデビュー福島(芝1800メートル)を快勝後は函館競馬場に移動し、14日の2週前追い切りでは、ウッドチップコースで5ハロン66秒3の好タイムをマーク。デビュー時よりも調教が強化されており、レースを1度使った上積みは十分に感じられる。

7月13日のメイクデビュー福島(芝1800メートル)は、スタートを決めて好位を追走。向正面で次々と後続勢が動く出入りの激しい競馬だったが、リズムを崩さずに3コーナー過ぎから進出を開始して4コーナーで先頭へ躍り出ると、直線は危なげなく押し切って見事に優勝した。騎乗した江田照男騎手はレース後に「まだ子供っぽいところはありますが、素直で乗り手にすごく従順です。外から早めに来られましたが、対応できましたし、最後までしっかりと脚を使えました。評判通りの馬で、能力が高いですね」と、レースぶりを褒め称えていた。抜群のレースセンスを誇り、今回のメンバーに入ってもポテンシャルは互角以上だろう。

アールクインダム

牝2歳

調教師:伊藤大士(美浦)

  • 父:ローズキングダム
  • 母:キャプテンガール
  • 母の父:キャプテンスティーヴ
ここに注目!

GⅠ2勝馬の父ローズキングダムは、2017年に産駒がデビューを果たしたものの、不慮の事故により、2018年限りで種牡馬を引退している。数少ない産駒の中から重賞勝ち馬を出せば、父の優秀さが証明されるはず。本馬にかかる期待は大きい。

8月4日のメイクデビュー札幌(芝1800メートル)は、好スタート・好ダッシュでスンナリ先手を奪うと、スローに落としてマイペースの逃げ。ラスト2ハロンのラップが11秒3、11秒6と最後までスピードは衰えず、後続を振り切った。騎乗した横山武史騎手はレース後に「スタートが良かったので、逃げる形を取りました。物見をしていたようにまだ幼いですが、後ろから馬が来たらもうひと伸びしてくれました。素直な馬で、今後が楽しみです」と、素質を高く評価していた。デビュー戦で緩急の利いた走りができたようにレースセンスが高く、控える競馬でも力を出せるタイプだろう。重賞でも侮れない存在だ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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