今週の注目レース

宝塚記念(GⅠ)

阪神競馬場 2200メートル(芝)定量 3歳以上オープン

データ分析

上半期のクライマックス

上半期のGⅠ戦線のクライマックスとなる宝塚記念は、古馬中長距離路線の実力馬が一堂に会するレースで、長く語り継がれる数々の名勝負の舞台となってきた。上半期の競馬を締めくくる大一番にどのような傾向があるのか、過去10年の結果を分析する。

年明け初戦の着順は要チェック

過去10年の出走馬について、年明け初戦での着順別に成績をまとめると、優勝馬延べ10頭中8頭、連対馬で見ると延べ20頭中15頭は、年明け初戦で3着以内に入っていた。3着以内の3組はいずれも3着内率が30%を超えている。年明け初戦で3着以内だった馬の合計出走頭数が延べ74頭、4着以下だった馬と同年に未出走だった馬の合計が延べ72頭と、ほぼ同数の中での結果だけに、今年の出走馬の年明け初戦の成績をチェックするのも面白いだろう。〔表1〕

〔表1〕年明け初戦での着順別成績(過去10年)
着順 成績 勝率  連対率 3着内率
1着 5-4-3-27 12.8% 23.1% 30.8%
2着 1-2-4-15 4.5% 13.6% 31.8%
3着 2-1-1-9 15.4% 23.1% 30.8%
4着 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
5着 0-1-0-4 0% 20.0% 20.0%
6〜9着 1-1-1-28 3.2% 6.5% 9.7%
10着以下 0-1-1-20 0% 4.5% 9.1%
同年未出走 0-0-0-3 0% 0% 0%

前走で3番人気以内だった馬がやや優勢

過去10年の出走馬について、前走の単勝人気別成績を調べると、優勝馬延べ10頭中8頭は前走で3番人気以内に支持されており、5番人気組を含めて、前走での単勝人気が上位だった馬が優勢となっている。ただし、前走で4番人気だった馬が14頭出走して3着以内に1頭も入っていない点は気になるところ。なお、前走が海外のレースだった馬は2着が3回あるが、2016年に1番人気のドゥラメンテが2着に敗れるなど、延べ16頭が出走して勝利には届いていない。〔表2〕

〔表2〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率  連対率 3着内率
1番人気 3-3-3-17 11.5% 23.1% 34.6%
2番人気 2-1-2-14 10.5% 15.8% 26.3%
3番人気 3-1-1-16 14.3% 19.0% 23.8%
4番人気 0-0-0-14 0% 0% 0%
5番人気 1-1-0-5 14.3% 28.6% 28.6%
6〜9番人気 1-1-1-12 6.7% 13.3% 20.0%
10番人気以下 0-0-2-26 0% 0% 7.1%
前走が海外のレース 0-3-1-12 0% 18.8% 25.0%

直近の芝GⅠで敗戦していた馬が巻き返す

過去10年の出走馬について、過去3走のうち直近で出走していた芝GⅠでの着順別に成績をまとめると、優勝馬延べ10頭は全て過去3走で芝GⅠに出走経験があり、いずれもそのレースで3着以下に敗れていた。1着組と2着組からは優勝馬が出ていないものの、3着内率では2着組が42.9%という高い数値を記録するなど、この2組から2着馬と3着馬が計10頭出ている。また、3着から5着の3組からは計5頭の優勝馬が出ているものの、2着と3着が1回もない。この辺りの傾向は、フォーメーションを組む際の参考になりそうだ。〔表3〕

〔表3〕過去3走のうち直近で出走していた芝GⅠでの着順別成績(過去10年)
着順 成績 勝率  連対率 3着内率
1着 0-2-2-11 0% 13.3% 26.7%
2着 0-3-3-8 0% 21.4% 42.9%
3着 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
4着 2-0-0-5 28.6% 28.6% 28.6%
5着 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
6〜9着 3-1-2-20 11.5% 15.4% 23.1%
10着以下 2-1-0-27 6.7% 10.0% 10.0%
過去3走でGⅠ不出走 0-3-3-31 0% 8.1% 16.2%
  • 注記:失格馬はその競走の最下位として集計した

同年の天皇賞(春)出走馬が勝率上位

過去10年の出走馬について、同年の天皇賞(春)への出走経験別に成績を調べると、連対率と3着内率ではほぼ互角ながら、勝率では出走経験「あり」と「なし」との差が開いている。〔表4〕

〔表4〕同年の天皇賞(春)への出走経験別成績(過去10年)
出走経験 成績 勝率  連対率 3着内率
あり 6-2-2-38 12.5% 16.7% 20.8%
なし 4-8-8-78 4.1% 12.2% 20.4%

次に、出走経験がなかった延べ98頭について、過去4走以内の芝2200メートル戦での最高着順別に成績を調べると、優勝馬4頭は最高着順が3着以内だった。中でも1着組は連対率が40.0%と高くなっている。なお、過去4走以内に芝2200メートル戦に出走していなかった馬は、2着が4回あるものの優勝がない。天皇賞(春)に出走していなかった馬を比較する際は、近走の芝2200メートル戦での着順に注目してみたい。〔表5〕

〔表5〕同年の天皇賞(春)に出走していなかった馬の、過去4走以内の芝2200メートル戦での最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率  連対率 3着内率
1着 3-3-0-9 20.0% 40.0% 40.0%
2着 0-1-0-6 0% 14.3% 14.3%
3着 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
4着以下 0-0-1-13 0% 0% 7.1%
該当レース不出走 0-4-6-46 0% 7.1% 17.9%
ウインファイブ対象レース
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近走でのGⅠ実績に注目

過去10年の優勝馬延べ10頭について、過去3走以内のGⅠでの実績を調べると、優勝実績のあった馬が3頭いて、残る7頭のうち6頭は敗れたGⅠでの1着馬との最小タイム差が0秒5以内だった。近走でGⅠ出走歴があり、そこで優勝していた馬や、敗れていたとしても1着馬とのタイム差が小さかった馬が勝ち馬の候補と言えそうだ。〔表6〕

(河野 道夫)

〔表6〕優勝馬が過去3走以内に勝利していたGⅠ、勝利していなかった馬は敗れたGⅠでの1着馬との最小タイム差(過去10年)
年度 優勝馬 過去3走以内に勝利したGⅠ、もしくは1着馬との最小タイム差
2009年 ドリームジャーニー 0秒3(天皇賞(春))
2010年 ナカヤマフェスタ 1秒7(菊花賞)
2011年 アーネストリー 0秒5(天皇賞(秋))
2012年 オルフェーヴル 有馬記念1着
2013年 ゴールドシップ 有馬記念1着
2014年 ゴールドシップ 0秒5(天皇賞(春))
2015年 ラブリーデイ 0秒5(天皇賞(春))
2016年 マリアライト 0秒1(有馬記念)
2017年 サトノクラウン 香港ヴァーズ1着
2018年 ミッキーロケット 0秒2(天皇賞(春))

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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