今週の注目レース

東京優駿(日本ダービー)(GⅠ)

東京競馬場 2400メートル(芝)定量 牡・牝 3歳オープン

データ分析

令和最初の世代チャンピオン決定戦

昨年の日本ダービーは、単勝オッズ12.5倍(5番人気)のワグネリアンが1着、同10.5倍(4番人気)のエポカドーロが2着、同223.7倍(16番人気)のコズミックフォースが3着となり、3連単で285万6300円の高額配当が飛び出した。3連単のオッズが1万倍を超える“100万馬券”決着となったのは2007年(優勝馬ウオッカ)以来11年ぶり、単勝4番人気以下の馬が優勝したのは2010年(優勝馬エイシンフラッシュ)以来8年ぶり、1番人気から3番人気の馬が全て4着以下に敗れたのは1987年(優勝馬メリーナイス)以来31年ぶりだった。今年は前評判の高い馬が期待に応えるのだろうか、それとも昨年に引き続き歴史的な大波乱が起きるのだろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

“乗り替わり”の馬は1985年を最後に優勝例なし

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の騎手が「今回と同じ騎手」だった。一方、「今回と異なる騎手」だった馬は3着内率8.6%と苦戦している。なお、前走の騎手が「今回と異なる騎手」だった馬で優勝を果たしたのは、1985年のシリウスシンボリが最後である。いわゆる“乗り替わり”で臨む馬は割り引きが必要だ。〔表1〕

〔表1〕前走の騎手別成績(過去10年)
前走の騎手 成績 勝率 連対率 3着内率
今回と同じ騎手 10-8-7-95 8.3% 15.0% 20.8%
今回と異なる騎手 0-2-3-53 0% 3.4% 8.6%

距離適性に注目

過去10年の連対馬20頭は、いずれも“4大場(東京・中山・京都・阪神)、かつ1800メートル以上の重賞”において優勝経験がある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率4.0%と苦戦している。4大場で中長距離の重賞を勝ち切っている馬に注目すべきだろう。〔表2〕

〔表2〕“4大場、かつ1800メートル以上の重賞”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-10-6-51 13.0% 26.0% 33.8%
なし 0-0-4-97 0% 0% 4.0%

また、過去10年の3着以内馬30頭中25頭は“2000メートル以上、かつ出走頭数が10頭以上のJRAのレース”において優勝経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率6.0%と苦戦しているうえ、2015年以降の過去4年に限ると〔0・0・0・30〕と、全て4着以下に敗れている。少頭数のレースを除く2000メートル以上のレースを勝ち切ったことがない馬は過信禁物と見ておきたい。〔表3〕

〔表3〕“2000メートル以上、かつ出走頭数が10頭以上のJRAのレース”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-8-69 9.6% 18.1% 26.6%
なし 1-2-2-79 1.2% 3.6% 6.0%

前走のレースと着順がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中20頭は、前走が「皐月賞」だった。今年もまずは「皐月賞」から直行してきた馬に注目した方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
皐月賞 9-7-4-65 10.6% 18.8% 23.5%
皐月賞以外 1-3-6-83 1.1% 4.3% 10.8%

なお、前走が「皐月賞」だった馬のうち、皐月賞での着順が「7着以内」だった馬は3着内率32.7%と優秀な成績を収めている。クラシック第一冠の「皐月賞」で7着以内に入ってた馬は高く評価すべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走が「皐月賞」だった馬の、皐月賞の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
7着以内 8-6-3-35 15.4% 26.9% 32.7%
8着以下 1-1-1-30 3.0% 6.1% 9.1%

一方、前走が「皐月賞以外」のレースだった馬のうち、そのレースでの着順が「2着以下」だった馬の連対例はなく、3着内率も5.2%にとどまっているうえ、2015年以降の過去4年に限ると〔0・0・0・24〕となっている。前走が「皐月賞以外」、かつそのレースを勝っていなかった馬は評価を下げたい。〔表6〕

〔表6〕前走が「皐月賞以外」だった馬の、そのレースの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 1-3-3-28 2.9% 11.4% 20.0%
2着以下 0-0-3-55 0% 0% 5.2%

キャリアが豊富な馬は不振

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、通算出走数が「6戦以内」だった。一方、「7戦以上」だった馬は3着内率6.6%と苦戦している。キャリアが豊富な馬は過信禁物だ。〔表7〕

〔表7〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
6戦以内 8-9-9-91 6.8% 14.5% 22.2%
7戦以上 2-1-1-57 3.3% 4.9% 6.6%

なお、過去4年の3着以内馬12頭中、2015年2着のサトノラーゼンを除く11頭は、通算出走数が「5戦以内」だった。近年の傾向を重視するならば、キャリア7戦以上の馬だけでなく、キャリア6戦の馬も評価を下げるべきだろう。〔表8〕

〔表8〕通算出走数別成績(過去4年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
5戦以内 4-3-4-27 10.5% 18.4% 28.9%
6戦以上 0-1-0-33 0% 2.9% 2.9%

近年は差し馬が優勢

過去4年の3着以内馬12頭は、いずれも前走が“JRAのレース、かつそのレースで上がり3ハロンタイム(推定)順位が「5位以内」”だった。前走の内容を比較する際は、着順だけでなく“末脚”にも注目してみたい。〔表9〕

〔表9〕前走が“JRAのレース”だった馬の、そのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去4年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
5位以内 4-4-4-28 10.0% 20.0% 30.0%
6位以下 0-0-0-31 0% 0% 0%

また、過去4年の3着以内馬12頭は、いずれも前走の4コーナーの通過順が「4番手以下」だった。2014年以前は「3番手以内」だった馬の好走例も少なくなかったが、近年の傾向を見る限りでは、差し馬が優勢なレースと言えそうだ。〔表10〕

〔表10〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去4年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
3番手以内 0-0-0-19 0% 0% 0%
4番手以下 4-4-4-41 7.5% 15.1% 22.6%
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不安要素が少ない馬を選びたい

過去4年の優勝馬4頭は、いずれも前走の騎手が今回と同じ騎手だった。また、この4頭は“4大場、かつ1800メートル以上の重賞”において優勝経験があった点、“2000メートル以上、かつ出走頭数が10頭以上のJRAのレース”において優勝経験があった点、前走が皐月賞だった点、通算出走数が5戦以内だった点、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が5位以内だった点、前走の4コーナーの通過順が7番手以下だった点も共通している。〔表1〕から〔表10〕で挙げた条件を多くクリアしている馬が有力候補と言えるだろう。〔表11〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表11〕優勝馬の「騎手」「前走の騎手」「“4大場、かつ1800メートル以上の重賞”における最高着順」「“2000メートル以上、かつ出走頭数が10頭以上のJRAのレース”における最高着順」「前走」「通算出走数」「前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位」「前走の4コーナーの通過順」(過去4年)
年度 優勝馬 騎手 前走の騎手 “4大場、かつ1800m以上の重賞”における最高着順 “2000m以上、かつ出走頭数が10頭以上のJRAのレース”における最高着順 前走 通算出走数 前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 前走の4コーナーの通過順
2015年 ドゥラメンテ M.デムーロ M.デムーロ 1着(2015年皐月賞) 1着(2015年皐月賞) 皐月賞 5戦 1位 7番手
2016年 マカヒキ 川田将雅 川田将雅 1着(2016年弥生賞) 1着(2016年弥生賞) 皐月賞 4戦 1位 13番手
2017年 レイデオロ C.ルメール C.ルメール 1着(2016年ホープフルS) 1着(2016年ホープフルSほか) 皐月賞 4戦 2位 14番手
2018年 ワグネリアン 福永祐一 福永祐一 1着(2017年東京スポーツ杯2歳S) 1着(2017年2歳新馬) 皐月賞 5戦 5位 12番手

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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