今週の注目レース

ヴィクトリアマイル(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

アエロリット

牝5歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:クロフネ
  • 母:アステリックス
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

一昨年のNHKマイルCを優勝。今回はアメリカ遠征からの帰国初戦で、3か月半ぶりの実戦になる。仕上がり具合がポイントになるが、帰厩後は順調に乗り込みを消化。ひと追いごとに調教の動きが良くなっており、力の出せる態勢は整った。

昨年の安田記念は、直線半ばで先頭に躍り出ると、ゴール寸前でモズアスコット(1着)の強襲は許したものの、2着に好走。秋初戦となった毎日王冠は、好スタートを決めてマイペースの逃げに持ち込むと、直線では後続を力強く振り切って、2017年7月のクイーンS以来となる重賞3勝目をマークした。前々走のマイルチャンピオンシップは、右回りコースで本来のパフォーマンスを発揮できずに12着と大敗。前走のペガサスワールドカップターフ(G1・アメリカ。芝1900メートル)も9着に敗れたが、初めての海外遠征だっただけに度外視できる結果だろう。今回は3か月半の休み明けになるが、久々は苦にしないタイプで、東京・芝1600メートルもベストの舞台。牝馬同士なら、主役の座は譲れない。

ミッキーチャーム

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リップルスメイド
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

前走の阪神牝馬Sを勝って重賞ウイナーの仲間入りを果たしたが、前々走の中山牝馬Sでは14着と大敗。騎乗した川田将雅騎手がレース後に「性格が難しく、今日は輸送が影響したと思います」と敗因を挙げており、今回も関東圏への長距離輸送が鍵になりそうだ。

未勝利クラスからの3連勝で臨んだ昨年の秋華賞では、好スタートを決め、同型を制して果敢に先手を奪うと、直線は懸命に粘って勝ち馬アーモンドアイから0秒2差の2着に好走。5か月弱の休養を挟み、4歳初戦となった前々走の中山牝馬Sは、初めての関東圏への長距離輸送でパドックからテンションが高く、前に行った組に厳しい展開もあってか14着と大敗を喫した。前走の阪神牝馬Sは、初めての芝1600メートルにもすんなりと対応して先行集団を追走。残り300メートル付近で先頭を捕らえると、力強く押し切って重賞タイトルを獲得した。気性が激しく、今回もレース当日の気配はポイントになるが、これまでの戦績から能力の高さは証明済み。もまれずにスムーズな競馬ができれば、あっさり勝っても不思議はない。

ラッキーライラック

牝4歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ライラックスアンドレース
  • 母の父:Flower Alley
ここに注目!

無傷の3連勝で一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、同年度のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した実力馬。1番人気に支持された前走の阪神牝馬Sは、直線でスムーズさを欠いて不完全燃焼の8着に敗れたが、GⅠの大舞台で捲土重来を期す。

1番人気に支持された昨年の桜花賞は、3番手のインを進み、正攻法の競馬から直線半ばで1度先頭のシーンを作って、勝ち馬アーモンドアイの2着。続くオークスでは、好位追走から直線もしぶとく脚を伸ばして3着に入った。秋は復帰予定のローズSを見送り、ぶっつけ本番となった秋華賞は9着に敗れたが、世代トップクラスの実力の持ち主だ。4歳初戦となった前々走の中山記念は、マルターズアポジー(7着)の大逃げを2番手で追走。最後は勝ったウインブライトの末脚に屈したものの、直線の入り口で先頭に躍り出ると最後まで懸命に粘り2着と好走した。前走の阪神牝馬S(8着)は度外視できる結果で、本来のパフォーマンスを発揮できれば巻き返しが濃厚だ。

プリモシーン

牝4歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:モシーン
  • 母の父:Fastnet Rock
ここに注目!

昨年はフェアリーS、関屋記念と重賞2勝を挙げ、NHKマイルCでは5着に入った。3歳の夏を境に馬体がひと回り大きくなって、優れた成長力をアピール。脚質を考えれば直線の長い東京コースは歓迎で、念願のGⅠ制覇へ機は熟した。

3歳初戦のフェアリーSを快勝。春のGⅠでは結果を出せなかったが、他世代との初対戦となった夏の関屋記念は、レースの上がり3ハロンタイムを1秒0上回る同33秒4(以下推定)の豪脚で、直線鮮やかに突き抜けて重賞2勝目をマーク。続く秋華賞は7着に敗れたが、勝ったアーモンドアイ(33秒6)に次ぐ上がり3ハロン33秒8の末脚を繰り出しており、レース内容は悪くなかった。前々走のターコイズS(8着)は、直線で前が壁になって脚を余したもので敗因は明白。4歳初戦となった前走のダービー卿チャレンジTは、55キログラムのハンデを背負いながら勝ち馬とクビ差の2着に入り、“負けてなお強し”を印象づけた。父譲りの瞬発力を武器に、ここでGⅠタイトル獲得を目指す。

レッドオルガ

牝5歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:エリモピクシー
  • 母の父:ダンシングブレーヴ
ここに注目!

左回りの芝1600メートルで全5勝を挙げ、前々走の東京新聞杯では、牡馬相手に勝ち馬から0秒1差の2着に好走した。4頭の重賞勝ち馬を産んだ母に、リーディングサイヤーのディープインパクトが配合された良血馬。今回はGⅠ初挑戦となるが、ポテンシャルは互角以上だ。

重賞初挑戦となった昨年12月のターコイズSは、スタートで出遅れたうえに、4コーナーで外を回るロスがあったことを踏まえれば、勝ち馬と0秒3差の6着なら内容は悪くない。今年初戦となった前々走の東京新聞杯は、発馬を決めて中団馬群を追走。直線で狭いスペースを突いて脚を伸ばすと、最後は勝ち馬インディチャンプに1/2馬身差まで詰め寄り、1分32秒0の好タイムで2着に入って能力の高さを示した。前走の阪神牝馬Sは、スタートで後手を踏み、後方待機策。スローペースで前に行った組が上位を独占するなかでも、勝ち馬から0秒1差の7着まで追い上げ、見せ場を作っている。まだ重賞タイトルこそ獲得していないが、GⅠのメンバーに入ってもポテンシャルは引けを取らないはずだ。

フロンテアクイーン

牝6歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:ブルーボックスボウ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

2歳時から息の長い活躍を続けているが、キャリアを重ねるごとにコツコツと地力をつけて、前走の中山牝馬Sで念願の重賞タイトルを獲得。これまでGⅠでは6着、14着、8着、7着と結果が出ていないが、今の充実ぶりなら遜色のない競馬ができそうだ。

昨秋の府中牝馬Sは、好メンバーがそろったなか、自身の走破時計を大幅に短縮して3着に好走。続くエリザベス女王杯は、残り200メートル付近で前が窮屈になる場面があって勝ち馬から0秒6差の7着に敗れたが、前々走のターコイズSは、ハイペースの先行策から直線半ばで1度先頭のシーンを作り、最後までしぶとく粘って見せ場十分の4着に入った。約3か月の休み明けとなった前走の中山牝馬Sは、脚をためて中団馬群を進み、3コーナー手前から徐々に進出を開始。残り100メートル付近で先頭に躍り出ると、最後は2着馬の追い上げを辛くもしのいで重賞初制覇を達成した。展開に左右されない自在性を兼ね備え、一段とパワーアップした今なら、東京マイルの時計勝負にも対応できそうだ。

デンコウアンジュ

牝6歳

調教師:荒川義之(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:デンコウラッキー
  • 母の父:マリエンバード
ここに注目!

東京・芝1600メートルでは、2歳時にアルテミスSを優勝し、一昨年のヴィクトリアマイルでは、メンバー中最速タイ(推定)の末脚を発揮し、11番人気の低評価を覆して2着に好走。前走の福島牝馬Sで約3年半ぶりとなる勝利の美酒を味わい、勝った勢いに乗ってGⅠ制覇を狙う。

昨年11月のオープン特別・キャピタルS(東京・芝1600メートル)では、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒3(推定)の末脚で勝ち馬から0秒1差の6着まで差を詰めて復調のきっかけをつかむと、続くターコイズSでは、4コーナー15番手から猛然と追い込んで3着に好走した。かつては実戦を使いながら良化するタイプだったが、約3か月ぶりの中山牝馬Sでは勝ち馬から0秒1差の4着と健闘。前走の福島牝馬Sでは、スローペースで瞬発力比べになったなか、直線で大外から豪快に突き抜けて2馬身1/2差の快勝劇を演じた。一昨年の本レースで2着に入るなど、東京・芝1600メートルは実績十分の舞台。末脚の生きる展開になれば、台頭可能だろう。

レッツゴードンキ

牝7歳

調教師:梅田智之(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マルトク
  • 母の父:マーベラスサンデー
ここに注目!

2015年の桜花賞でビッグタイトルを獲得。その後もスプリントGⅠで2着に3度入るなど、今回のメンバーなら実績は一枚上だ。今年で7歳だが、前々走の阪急杯で2着に好走し、古豪健在をアピールしている。

約3か月半の休み明けとなった前々走の阪急杯は、最内枠を生かして先行集団のインを追走。勝ったスマートオーディンの瞬発力には屈したものの、直線でしぶとく脚を伸ばし2着に好走した。前走の高松宮記念は脚をためて後方待機策を取り、直線では内を狙ったが、残り200メートル付近で窮屈になるシーン。スムーズさを欠きながらも最後は差を詰めて勝ち馬から0秒3差の6着なら、悲観するようなレース内容ではないだろう。2年以上勝ち星から遠ざかっているが、年齢的な衰えは皆無。中間は阪神牝馬Sを特別登録だけにとどめ、本レースに照準を合わせて熱心な乗り込みを消化している。ヴィクトリアマイルは3年連続で出走して、全て着外(10着、11着、6着)に敗れているが、侮れない存在だ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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