今週の注目レース

NHKマイルカップ(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 牡・牝 3歳オープン

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波乱の決着も珍しくない3歳最強マイラー決定戦

昨年のNHKマイルCは、単勝オッズ12.8倍(6番人気)のケイアイノーテックが優勝を果たし、3連単12万9560円の高配当決着となった。過去の当レースにおける3連単の配当を振り返ってみると、3連単が導入された2005年以降の14回中9回で10万円を超える配当となり、さらにそのうち3回で100万円を超える超高配当決着となった。また、当レースの創設以降過去23回の3着以内馬69頭中、約3分の1にあたる22頭を単勝オッズ20倍超の馬が占めるなど、前評判が低い馬も侮れない一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

前走の距離や着順・着差に注目

過去10年の前走の距離別成績を見ると、前走が「1600メートル超」だった馬は3着内率30.2%と比較的優秀な成績を収めている。前走が今回より長い距離のレースだった馬は高く評価したい。〔表1〕

〔表1〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1600m未満 0-2-1-40 0% 4.7% 7.0%
1600m 8-2-4-80 8.5% 10.6% 14.9%
1600m超 2-6-5-30 4.7% 18.6% 30.2%

一方、前走の距離が「1600メートル未満」だった馬のうち、そのレースの着順が「2着以下」だった馬は全て4着以下に敗れている。〔表2〕

〔表2〕前走の距離が「1600メートル未満」だった馬の、そのレースの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 0-2-1-20 0% 8.7% 13.0%
2着以下 0-0-0-20 0% 0% 0%

また、前走の距離が「1600メートル」だった馬のうち、そのレースの着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒6以上だった馬も全て4着以下に敗れている。前走が1600メートル以下のレースだった馬を比較する際は、そのレースでの着順と着差を素直に評価した方がよさそうだ。〔表3〕

〔表3〕前走の距離が「1600メートル」だった馬の、そのレースの着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順、1着馬とのタイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
1着、もしくは1着馬とのタイム差が0秒5以内 8-2-4-48 12.9% 16.1% 22.6%
2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒6以上 0-0-0-32 0% 0% 0%

中山・阪神のレースに実績のある馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、“中山・阪神、かつ1600メートル以上のオープンクラスのレース”において4着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率5.3%と苦戦している。東京・芝1600メートルで行われるレースだが、中山・阪神、かつマイル以上のレースでの実績を重視すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕“中山・阪神、かつ1600メートル以上のオープンクラスのレース”において4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-9-7-79 9.5% 18.1% 24.8%
なし 0-1-3-71 0% 1.3% 5.3%

キャリア7戦以上の馬はやや不振

過去10年の3着以内馬30頭中22頭は、通算出走数が「6戦以内」だった。一方、「7戦以上」だった馬は3着内率9.4%と苦戦している。キャリアが豊富な馬は評価を下げるべきかもしれない。〔表5〕

〔表5〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
6戦以内 7-8-7-73 7.4% 15.8% 23.2%
7戦以上 3-2-3-77 3.5% 5.9% 9.4%

近年は先行力の高い馬が中心

過去6年の3着以内馬18頭中9頭は、“4大場、かつ4コーナーの通過順が2番手以内だったレース”において優勝経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率12.3%とやや苦戦している。2012年以前はこの経験のなかった馬の好走例も少なくなかったが、近年は4大場で4コーナーを先頭、もしくは2番手で通過して勝ち切ったことのある馬が優勢だ。〔表6〕

〔表6〕“4大場、かつ4コーナーの通過順が2番手以内だったレース”における優勝経験の有無別成績(過去6年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 4-3-2-26 11.4% 20.0% 25.7%
なし 2-3-4-64 2.7% 6.8% 12.3%

なお、“4大場、かつ4コーナーの通過順が2番手以内だったレース”において優勝経験がなかった馬のうち、前走の4コーナーの通過順が「8番手以下」だった馬は連対例がなく、3着内率も4.9%にとどまっている。4大場において4コーナー2番手以内の競馬で勝ち切ったことがなく、前走も中団から後方でレースを進めていた馬は、苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。〔表7〕

〔表7〕“4大場、かつ4コーナーの通過順が2番手以内だったレース”において優勝経験がなかった馬の、前走の4コーナーの通過順別成績(過去6年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
7番手以内 2-3-2-25 6.3% 15.6% 21.9%
8番手以下 0-0-2-39 0% 0% 4.9%
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ビッグレースで好走経験のある馬が有力候補

過去4年の優勝馬4頭は、いずれも“JRAのGⅠ”において5着以内に入った経験がある馬だった。既にビッグレースで好走したことのある馬がいたら、素直に重視したい。なお、この4頭は前走の距離が1600メートル以上だった点、前走の着順が5着以内だった点、“中山・阪神、かつ1600メートル以上のオープンクラスのレース”において3着以内に入った経験があった点も共通している。〔表1〕から〔表4〕で挙げた傾向などにも注目したいところだ。〔表8〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表8〕過去4年の優勝馬の「“JRAのGⅠ”における最高着順」「前走の距離」「前走の着順」「“中山・阪神、かつ1600メートル以上のオープンクラスのレース”における最高着順」
年度 優勝馬 “JRAのGⅠ”における最高着順 前走の距離 前走の着順 “中山・阪神、かつ1600m以上のオープンクラスのレース”における最高着順
2015年 クラリティスカイ 3着(2014年朝日杯FS) 2000m 5着 3着(2014年朝日杯FS)
2016年 メジャーエンブレム 1着(2015年阪神JF) 1600m 4着 1着(2015年阪神JF)
2017年 アエロリット 5着(2017年桜花賞) 1600m 5着 2着(2017年フェアリーS)
2018年 ケイアイノーテック 4着(2017年朝日杯FS) 1600m 2着 2着(2018年ニュージーランドT)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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