今週の注目レース

高松宮記念(GⅠ)

中京競馬場 1200メートル(芝)定量 4歳以上オープン

出走馬情報

ダノンスマッシュ

牡4歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

芝1200メートル戦に矛先を向けてからは4戦3勝、2着1回と、ほぼパーフェクトな戦績を残している。重賞連勝中でもあり、スプリント路線で今最も注目を集める一頭であることは間違いない。父も4歳でGⅠを初制覇。勢いに乗って、本馬も短距離王の道を進みたい。

前走のシルクロードSは、1枠2番の好枠を生かしてスッと好位のインにつけると、終始余裕のある手応えで直線へ向いたが、今度は内がゆえに進路がなくなり、追い出すことができたのは、残り200メートルの辺り。ただ、エンジンがかかると一気に前を行く馬たちをかわし、ゴール板では2着馬に1馬身1/4差をつける楽勝ぶりだった。前々走の京阪杯でも、内をそつなく回って、直線では前を行く馬と内ラチ沿いの狭いスペースを割るように突き抜け、1馬身3/4差でV。ここ2走の重賞で見せた類いまれなスピードと脚質の自在ぶりは、GⅠの今回でも十分に通用するものだろう。安定感のあるレースぶりを続けており、今回もしっかりと力を出し切れるはずだ。

モズスーパーフレア

牝4歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Speightstown
  • 母:Christies Treasure
  • 母の父:Belong to Me
ここに注目!

4歳を迎えてから2戦2勝と、本格化の気配が漂う。なにより特筆すべきは、現役馬でもトップクラスを誇るスピード。他馬がついて行けないペースで飛ばして逃げ切る競馬を見せており、今回も展開の鍵を握る。この馬が逃げれば、GⅠらしい締まったペースになるはずだ。

初めての重賞制覇となった前走のオーシャンSは、初コンビとなるC.ルメール騎手を背に、スタートから快速を飛ばして、前半600メートル通過タイム32秒3のハイラップを刻んだ。これより速い前半600メートル32秒0をマークして2002年のオーシャンSを逃げ切ったショウナンカンプは、続く高松宮記念も制しており、モズスーパーフレアもGⅠを勝つ力があると言えるのかもしれない。本馬は前々走のオープン特別・カーバンクルS(中山・芝1200メートル)でも前半600メートル32秒8のハイペースを逃げ切っており、テンのダッシュ力は現役でもトップクラス。今回もおそらくこの馬がハナを切ることになりそうで、展開の鍵も握る。

レッツゴードンキ

牝7歳

調教師:梅田智之(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マルトク
  • 母の父:マーベラスサンデー
ここに注目!

本レースは2年連続2着と勝ちこそないが、マッチした舞台であることは間違いない。7歳初戦の前走・阪急杯では2着をしっかりと確保しており、年齢的な衰えも感じられない。実力はあるだけに、展開や流れ次第で2015年桜花賞以来となるGⅠ2勝目も可能だろう。

前走の阪急杯は、前々走から200メートルの距離延長となったこともあってか、最内枠を生かして3、4番手のインを追走。いつもよりも前めのポジションでレースを進め、直線ではラスト100メートル過ぎに1度は先頭に立ったものの、勝ち馬スマートオーディンの強襲に屈し、2着に敗れた。それでも、昨年の高松宮記念以来となる連対を果たし、7歳を迎えてもなお元気なところを示した。前々走のJBCスプリントでは、短距離ダートという違うカテゴリーにも関わらず5着と安定した力を見せており、地力の高さがうかがえる。14日の1週前追い切りでは、栗東坂路で自身2番目に速い4ハロン49秒4をマークしており、状態も絶好と判断してよさそうだ。

ナックビーナス

牝6歳

調教師:杉浦宏昭(美浦)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:レディトゥプリーズ
  • 母の父:More Than Ready
ここに注目!

先行力と安定感は、現在のスプリント路線でもピカ一。昨年は重賞タイトルも奪取し、充実の1年となった。昨秋のスプリンターズSは7着だったものの、春の本レースでは10番人気ながら3着に好走した。相性のいい舞台で、力をつけた今年は昨年以上の着順を目指す。

前走のオーシャンSは、逃げるモズスーパーフレア(1着)を見ながら2、3番手を追走。直線で差を詰めることはできなかったが、他の先行馬は失速しており、2着とはいえ本馬の地力の高さを証明する結果となった。前々走のオープン特別・カーバンクルS(中山・芝1200メートル)でもモズスーパーフレアに敗れているが、昨年の本レースで3着と好走した好相性の舞台なら、逆転があってもよさそうだ。有力馬の1頭ダノンスマッシュにも、昨夏のキーンランドCで2馬身1/2差をつけて快勝しており、能力的にはここでも互角の戦いが可能。オーシャンS2着からの臨戦も昨年と同じで、好調をキープしたまま本番を迎えられるだろう。

ロジクライ

牡6歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ドリームモーメント
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

今回が初めての芝1200メートルとなる点が鍵だが、前走の阪急杯では初めての芝1400メートルで3着と対応力を見せたように、克服する可能性は十分。さらなる距離短縮とはなるが、これまでマイル路線で培ったスピードを生かして、スプリント界の猛者たちに挑む。

前走の阪急杯は、初めての芝1400メートル戦でもスピード負けすることなく、前半は中団前めをリズム良く追走。直線では進路が開かず、なかなか追い出せなかったが、残り約100メートルだけで3着を確保してみせた。スムーズなら上位2頭との差もより際どくなっていただろう。距離短縮でもしっかりと結果を残せているのは、高いスピード能力を持っているからこそ。距離は違うが、中京競馬場は昨夏の中京記念で2着に好走しており、舞台適性も十分。左回りコースは4戦して2勝、2着1回と右回りよりも力を発揮できる印象で、ここでも十分に狙いが立つはずだ。芝1200メートルの距離さえ克服できれば、初のGⅠ制覇が見えてくる。

ラブカンプー

牝4歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:ショウナンカンプ
  • 母:ラブハート
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

近走は結果を残せていないが、3歳牝馬ながら昨秋のスプリンターズSで2着に粘り込むなど素晴らしい走りを見せた疲れもあったのだろう。実績を考えれば、ここで復活を遂げても不思議はなく、GⅠ2着馬の意地を見せたいところだ。

昨秋のスプリンターズSは、スタートから勢いよく飛び出すと、逃げるワンスインナムーン(6着)を見ながら2番手を追走。3番手のナックビーナス(7着)などのプレッシャーを受けながらも、残り200メートルを過ぎて1度先頭に立ち、最後は勝ったファインニードルの決め手に屈したものの、2着を確保した。他世代の牡馬とは4キログラムの斤量差があったとはいえ、メンバー中唯一の3歳牝馬だったことを考えても、大健闘のレースぶりだったと言える。この中間の坂路調教は、徐々に絶好調だった昨年夏の動きに戻ってきており、本調子なら再びGⅠでの好走が見られるはず。直線で併せ馬の形になり、勝負根性を引き出せる展開になるのが理想だろう。

デアレガーロ

牝5歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スーヴェニアギフト
  • 母の父:Souvenir Copy
ここに注目!

JRAでデビューした8頭のきょうだいのうち3頭がオープンクラス入りを果たしているように、母は繁殖牝馬として優秀な実績を残している。本馬は5歳にして重賞ウイナーの仲間入りを果たしたが、血統的には納得の結果だ。今度は母に初めてのGⅠをプレゼントできるのか、注目だ。

前走の京都牝馬Sは、うれしい初重賞制覇となった。レースは中団前めの馬群で、じっくりと脚をためる形。4コーナーで前を射程圏に入れる好ポジションで直線を迎えると、馬群の間を突いて末脚を伸ばし続け、2着のリナーテに1/2馬身差をつけてゴールイン。脚色は外を通った2着馬の方が勝っていたが、内をロスなく立ち回った分こちらに軍配が上がった。今回はさらに200メートルの距離短縮となるが、馬群を苦にせず、立ち回りの自在性もあるタイプだけに、きっちりと対応できるはず。初めての中京コースなど克服すべき課題はあるが、重賞勝ちの勢いそのままに、一気のGⅠ制覇を期待したいところだ。

ダイメイプリンセス

牝6歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:キングヘイロー
  • 母:ダイメイダーク
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

昨年は、新潟・芝1000メートルの直線競馬でアイビスサマーダッシュを含む3勝をマーク。さらに、北九州記念で2着に好走すると、スプリンターズSでも4着に入り、地力強化を印象付けた。自慢の末脚が生きる直線の長い中京コースなら、GⅠでの好走も期待できるだろう。

スプリント路線では珍しい、末脚を生かすタイプ。今回は、短距離戦らしく前々でレースを進める馬が多いだけにハイペース必至で、流れ自体はこの馬向きのものになりそうだ。前走のオーシャンSは10着に敗れたものの、4コーナーで馬群の一番外を回る競馬。内を立ち回った馬たちが上位を占めただけに、結果的にはロスの大きい競馬となった感がある。前々走のシルクロードSでは、直線で1度前が壁になりながらも外からしっかりと末脚を伸ばして勝ち馬ダノンスマッシュから0秒5差の6着まで追い上げており、流れひとつで一変した姿を見せることができるかもしれない。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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