今週の注目レース

日経賞(GⅡ)

中山競馬場 2500メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

エタリオウ

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ホットチャチャ
  • 母の父:Cactus Ridge
ここに注目!

2018年度のJRA賞年度代表馬に輝いたアーモンドアイを筆頭とする、“強い4歳世代”の菊花賞2着馬。今回はその菊花賞以来約5か月の休み明けになるが、2月上旬から時計を出し始め、調教では好調時と遜色のない動きを見せており、仕上げに抜かりはない。

昨年の日本ダービーでは、4コーナー15番手から直線で猛然と追い込んで勝ち馬から0秒2差の4着に健闘。約4か月の休養を挟み、秋初戦の神戸新聞杯では、スローペースで勝ったワグネリアンとは位置取りの差が出た形も、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒9(推定)の末脚を繰り出して1/2馬身差の2着に入った。前走の菊花賞は、1周目のスタンド前で押し上げて中団に取りつき、2周目の3コーナー過ぎで早めに動いて直線半ばでは1度先頭に立つシーン。最後はフィエールマンの瞬発力に屈したものの、ハナ差の2着惜敗で“負けてなお強し”を印象づけた。1勝、2着6回の成績が示すように勝ち味の遅さはあるが、世代トップクラスの実力馬が注目の今年初戦を迎える。

クリンチャー

牡5歳

調教師:宮本博(栗東)

  • 父:ディープスカイ
  • 母:ザフェイツ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

昨秋はフランスに遠征して、凱旋門賞(G1。芝2400メートル、17着)に挑戦。前走の有馬記念(15着)後は休養を挟み、本レースに照準を合わせて順調な乗り込みを消化している。本来のパフォーマンスを発揮できれば、巻き返しが濃厚だ。

一昨年の菊花賞で2着に入り、昨年は京都記念から始動。4頭のGⅠ馬(当時)が顔をそろえたなか、重馬場のタフなコンディションをものともせず、好位追走から直線で力強く抜け出して初の重賞タイトルを獲得した。1番人気に支持された阪神大賞典は、レース序盤に掛かる面を見せながらも、正攻法の競馬で3着。続く天皇賞(春)は、中団で折り合いに専念し、2周目の向正面でポジションを押し上げると、直線も見せ場十分の3着に好走した。昨秋は初めての海外遠征(フランス)を経験。前走の有馬記念は15着に敗れたが、帰国初戦だったことを踏まえれば、参考外と言える結果だろう。近3戦の成績はひと息だが、これまでの実績から地力上位は明らか。5歳を迎えた今年も目が離せない存在だ。

ルックトゥワイス

牡6歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:エスユーエフシー
  • 母の父:Alzao
ここに注目!

デビュー戦(6着)と重賞初挑戦だった昨年のアルゼンチン共和国杯(8着)を除けば、掲示板(5着以内)を外さない安定感を誇り、前走の日経新春杯では勝ち馬から0秒1差の2着に好走した。今回は別定重量で斤量が1キログラム増えるが、有力候補に挙げられるはずだ。

格上挑戦となった3走前のアルゼンチン共和国杯はスタートで後手を踏み8着に敗れたが、自己条件に戻した前々走の1600万下・グレイトフルS(中山・芝2500メートル)では、57キログラムのトップハンデを背負いながら直線で鮮やかに抜け出し、3馬身差の快勝。前走の日経新春杯は、じっくりと脚をためて後方待機策。前半のハイペースに加え、途中からメイショウテッコン(9着)が動いたことで後方待機の本馬に展開が向いた面はあったとはいえ、直線は大外から追い込んで2着に好走した。デビューから14戦続けて左回りを使われてきたが、ここ2戦は右回りで好結果を出せていることが地力強化の証し。父ステイゴールド譲りの優れた成長力を受け継いでおり、今後はさらなる飛躍が期待できそうだ。

サクラアンプルール

牡8歳

調教師:金成貴史(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:サクラメガ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

一昨年の札幌記念を制した重賞ウイナー。その後は1年半以上勝ち星から遠ざかっているが、昨秋も天皇賞(秋)6着、有馬記念7着と大崩れはしておらず、年齢的な衰えは感じられない。3勝を挙げる相性のいい中山・芝コースで、2つ目の重賞タイトルを狙う。

昨年の日経賞では、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚で勝ち馬から0秒2差の3着に好走。約3か月半の休み明けとなった函館記念では、57.5キロのトップハンデを背負って2着に入った。続く札幌記念は、瞬発力をそがれる稍重の馬場も影響したのか6着に敗れたが、秋はGⅠの王道路線を歩んで天皇賞(秋)6着、有馬記念7着とまずまずの走りを見せた。前走のアメリカジョッキークラブCは、スローペースで上位馬とは位置取りの差が出たが、直線はジワジワと差を詰めて5着を確保し、地力健在をアピール。距離2000メートル前後がベストだが、昨年の本レースでの走りから距離は守備範囲。持ち前の堅実な差し脚を生かして、上位を狙う。

ゴーフォザサミット

牡4歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ラグジャリー
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

昨年春の青葉賞で初の重賞タイトルを獲得し、日本ダービー(7着)にも駒を進めた素質馬。半兄にショウナンマイティ(父マンハッタンカフェ)がいる母系は筋が通っており、父は成長力豊かなハーツクライ。本馬も、4歳を迎えた今年はさらなる活躍が期待される。

昨年の共同通信杯では、レースの上がり3ハロンタイムを1秒6上回る同33秒2(推定)の末脚で猛然と追い込んで4着に健闘。続くスプリングSは7着に敗れたが、青葉賞では好スタートを決め、スッと控えて中団のインを追走。直線に入ってから外へ持ち出されると鮮やかに突き抜け、2着のエタリオウ以下に2馬身差をつけて快勝した。本番の日本ダービーは、中団から直線で脚を伸ばして勝ち馬から0秒4差の7着に入っており、レース内容は悪くなかった。他世代と初対戦となった札幌記念は7着、前走の神戸新聞杯も8着と近2走は好結果を出せなかったが、6か月の休養で立て直され、3歳時よりパワーアップした印象。どのようなパフォーマンスを発揮できるのか、注目の一戦だ。

チェスナットコート

牡5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ホワイトヴェール
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

まだ重賞タイトルこそ獲得していないが、昨年の本レース2着馬で、秋にはオーストラリア遠征も経験した。今回は約4か月半の休み明け。調教の本数こそ多くないが、13日に栗東坂路で自己ベストの4ハロン51秒8をマークしており、力の出せる態勢が整っていそうだ。

初勝利に6戦、2勝目に4戦を要したが、4歳を迎えた昨年に頭角を現し、1000万下クラスと1600万下クラスを連勝してオープンクラス入り。重賞初挑戦となった日経賞は7番人気の低評価を覆し、4コーナー9番手から直線でサクラアンプルール(3着)との追い比べを制して2着に好走した。続く天皇賞(春)でも、直線でしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒3差の5着に健闘し本格化をアピール。2番人気に支持された目黒記念はビッグレース後の疲れが残っていたのか11着、秋のオーストラリア遠征は環境の変化もあってか好結果を残せなかったが、ここ3戦が力負けではないことは明らかだろう。約4か月半の休養で海外遠征の疲れを癒やし、ここで念願の重賞タイトル獲得を目指す。

メイショウテッコン

牡4歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:エーシンベロシティ
  • 母の父:Lemon Drop Kid
ここに注目!

昨夏のラジオNIKKEI賞で、のちの菊花賞馬フィエールマン(2着)を退けて重賞タイトルを獲得。秋の神戸新聞杯では1着ワグネリアン、2着エタリオウに次ぐ3着に入り、世代トップクラスの実力を証明した。ここ2戦の成績はひと息だが、あらためて注目したい。

昨年5月のオープン特別・白百合S(京都・芝1800メートル)は、マイペースの逃げに持ち込むと、最後は後続を3馬身突き放して1分45秒9の好タイムで3勝目をマーク。続くラジオNIKKEI賞は、56キログラムのトップハンデを背負いながらも、好位追走から直線半ばで力強く抜け出すと、フィエールマン(2着)の猛追を1/2馬身振り切って重賞初制覇を達成した。3走前の神戸新聞杯は、スローペースの逃げに持ち込み、最後までしぶとく粘って3着に好走。前々走の菊花賞は、出負け気味のスタートが響いたのか14着に敗れた。前走の日経新春杯はハミを噛んで早めに脚を使った分、直線で粘りを欠いて9着に敗れたが、ここ2戦の敗因は明白。強力な先行型不在の今回は、本領発揮が期待される。

ブラックバゴ

牡7歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:バゴ
  • 母:ステイウィズユー
  • 母の父:ステイゴールド
ここに注目!

7歳を迎えたが、前々走の中山金杯で勝ち馬から0秒3差の10着、前走の京都記念では同0秒2差の6着と、着順ほど大きく離されていない。13日の1週前追い切りでは、美浦南Wコースで6ハロン80秒3の好タイムをマーク。状態面はさらに上向いており、ここも侮れない。

昨年初戦の中山金杯では、スローペースのなか、レースの上がり3ハロンタイムを1秒5上回る同33秒8(推定)の豪脚で、4コーナー最後方から4着まで追い込んだ。秋のオールカマーは、GⅠ馬2頭(レイデオロ=1着、アルアイン=2着)には離されたものの、直線でじわじわと脚を伸ばして0秒7差の6着。今年の中山金杯(10着)でも、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒8(推定)の末脚で勝ち馬から0秒3差まで追い上げており、着順ほど内容は悪くなかった。前走の京都記念は、ペースの緩んだ向正面で一気にポジションを上げ、道中で脚を使いながらも直線はしぶとく粘って0秒2差の6着。ここも展開が噛み合えば、遜色のない競馬ができそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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