今週の注目レース

報知杯フィリーズレビュー(GⅡ)

阪神競馬場 1400メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

アウィルアウェイ

牝3歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ウィルパワー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビュー戦は12頭立てだったが、近2戦は7頭立て、8頭立ての少頭数で、後方からでもさばきやすかった。今回は多頭数となる可能性が高く、内枠を引いてごちゃついた時に不安あり。外めの枠がベターだろう。

待望の復帰戦だ。昨年6月のメイクデビュー阪神(芝1200メートル)で鮮やかな追い込みを決めると、続くオープン特別・ダリア賞(新潟・芝1400メートル)もあっさりと差し切って2連勝。前走の京王杯2歳Sは惜しくも差し届かず、勝ったファンタジストにハナ差の2着だったが、自身の推定上がり3ハロンタイムは、メンバー中最速となる32秒8。究極の上がり勝負になったことがこたえた印象で、勝ちに等しい内容だったと言える。その後は阪神ジュベナイルフィリーズを予定していたが、軽度の捻挫で出走見送り。放牧で立て直され、帰厩後は順調に乗り込まれてきた。スタートで後手を踏む癖はあるが、それを補って余りある末脚が武器。一気の差し切りが期待される。

キュールエサクラ

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:インコグニート
  • 母の父:Gone West
ここに注目!

デビュー2戦目がマイナス6キログラム、3戦目がマイナス2キログラムと馬体重を減らしているが、腹回りはすっきりと見せる程度。極端な馬体減さえなければ、ここでも力を出せると考えたい。

叔父に2006年の京都記念を制したシックスセンス、近親には“近年屈指の未完の大器”シルバーステートがいる良血馬。本馬はマンハッタンカフェ産駒ながら、短距離を主戦場とした母インコグニートの血が色濃く出たようで、スピードに勝っている。昨年10月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)は2着に敗れたが、距離を縮めて未勝利(中京・芝1400メートル)、500万下(京都・芝1400メートル)と2連勝。いずれも勝ちっぷりに余裕があり、まだ能力の底を見せていない。所属する中内田充正厩舎は、先週のチューリップ賞を制した昨年のJRA賞最優秀2歳牝馬ダノンファンタジーを擁するが、同厩舎からライバル誕生となるか、注目だ。

プールヴィル

牝3歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:Le Havre
  • 母:ケンホープ
  • 母の父:Kendargent
ここに注目!

父は2009年の仏ダービー(G1・フランス)をC.ルメール騎手とのコンビで優勝。母系も含めて典型的なヨーロッパ血統だけに、雨が降って時計がかかる馬場コンディションになったとしても対応できるだろう。

デビュー2戦目の未勝利(中京・芝1400メートル)を中団から差し切ると、続く500万下・りんどう賞(京都・芝1400メートル)では、先行集団から抜け出して2連勝。先行して良し、差して良しで、管理する庄野靖志調教師も「センスがいいですね」と評価している。前々走の阪神ジュベナイルフィリーズは、直線で少し前が壁になるシーンがあったが、そこから再加速して勝ち馬から0秒4差の5着。前走の紅梅S(リステッド。京都・芝1400メートル)では勝ったメイショウケイメイを捕らえ切れなかったが、アタマ差の2着に入っており、安定感は光る。現状では、3戦して2勝、2着1回の1400メートルがベスト。阪神競馬場の坂も前々走で経験積みと、これといった不安材料は見当たらない。

ホウオウカトリーヌ

牝3歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:マツリダゴッホ
  • 母:テルヌーヴ
  • 母の父:Henrythenavigator
ここに注目!

牝馬にしては筋肉量が豊富なパワータイプで、直線に急坂がある中山競馬場で4戦2勝、2着2回と好成績を残している。阪神競馬場は今回が初めてだが、中山競馬場と似たコース形態だけに、難なくこなせそうだ。

デビュー2戦目の未勝利(中山・芝1200メートル)で初勝利を挙げ、オープン特別・カンナS(中山・芝1200メートル)と500万下(東京・芝1400メートル)は共に2着。前々走の500万下・黒松賞(中山・芝1200メートル)で待望の2勝目を飾った。そして、最も評価すべきは前走のフェアリーSだろう。初めての芝1600メートルの距離が不安視されたのか4番人気だったが、中団から馬群をさばきながら伸びて勝ち馬とアタマ差の2着。マイル適性を示したことはもちろん、終いを生かす競馬で結果を出せたことに価値があった。今回は芝1400メートルに短縮されるが、経験のある距離だけに不安はなし。初の関西遠征をクリアできれば、重賞初制覇に手が届いてもいい。

メイショウケイメイ

牝3歳

調教師:南井克巳(栗東)

  • 父:ワークフォース
  • 母:メイショウアキシノ
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

2010年の凱旋門賞(G1・フランス)を制したワークフォースの産駒だが、本馬は母の父デュランダルの血が強く出たようで、短距離適性が高い。420キログラム前後の馬体重だが、ピッチ走法なので、少々の道悪なら対応できるだろう。

この世代の牝馬では屈指の快速馬だ。昨年10月のメイクデビュー阪神(芝1200メートル)をあっさり逃げ切ると、2戦目の500万下(京都・芝1200メートル)も2番手から抜け出して2連勝。続く阪神ジュベナイルフィリーズは、一気の相手強化に加えて400メートルの距離延長もひびいたのか11着に敗れた。前走の紅梅S(リステッド。京都・芝1400メートル)は、距離が不安視されたのか5番人気だったが、中団から外めを回して堂々の押し切り勝ち。ピッチ走法気味の走りから見ても、距離は1400メートルまでのイメージを受ける。2歳女王決定戦では涙を飲んだが、芝1400メートルのここなら、重賞でも好勝負に持ち込めるだろう。

イベリス

牝3歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:セレブラール
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

半姉のベルカント(父サクラバクシンオー)同様、パドックでは気合を表に出して周回する。デビュー当初と比べれば、レースでも前向きさがうかがえるので、昨年12月以来の休み明けでも力を出せそうだ。

偉大な姉に続きたい。2014年の本レースを勝つなど長くスプリント戦で活躍し、重賞5勝を挙げたベルカントの半妹。本馬は父がロードカナロアに替わったが、やはり適性は芝の短距離にあるようだ。デビュー3戦目の未勝利(新潟・芝1200メートル)を2番手から押し切って初勝利を挙げると、前走の500万下・さざんか賞(阪神・芝1200メートル)では悠々の逃げ切り勝ちを収め、クラシック路線を視界に入れた。過去2勝が芝1200メートルなのに対し、今回はデビューからの2戦で3着、4着に敗れている芝1400メートルとなる点がポイントだが、血統的には守備範囲のはず。今後の選択肢を広げるためにも、何とか結果が欲しい一戦になる。

レッドアネモス

牝3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:マチカネハヤテ
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

ここ2戦の走りを見る限り、周囲に馬がいる形ではレースに気持ちが向かないようだ。芝1400メートルで逃げるイメージはわかないだけに、できれば外枠を引いてスムーズに脚をためたい。

昨年8月のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)を好位から押し切ると、続く500万下・サフラン賞(中山・芝1600メートル)では、素質馬コントラチェック(2着)を抑えて逃げ切り勝ち。早々とクラシック候補に名乗りを挙げた。それだけに、前々走の阪神ジュベナイルフィリーズ9着、前走の紅梅S(リステッド。京都・芝1400メートル)での4着には物足りなさが残るが、いずれも敗因はある。前々走は、騎乗した戸崎圭太騎手がレース後に「初めてのもまれる競馬で周りを気にしていました」と回顧。前走は外の馬が伸びる展開で内を突いた分、上位馬と差がついた印象で、力負けの内容ではなかった。スムーズに先行できれば、重賞でも好勝負に持ち込めるはずだ。

エイティーンガール

牝3歳

調教師:飯田祐史(栗東)

  • 父:ヨハネスブルグ
  • 母:センターグランタス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

ヨハネスブルグ産駒らしいやや胴の詰まった体型で、いかにも1200メートルがベストのイメージ。今回は、直線の坂を上がったところからどれだけ踏ん張れるかがポイントになるだろう。

昨年6月にデビューして2戦は勝ち負けに加われなかったが、秋を迎えて上昇。9月の未勝利(阪神・芝1200メートル)を中団から差し切ると、2か月半の休み明けだった昇級初戦の500万下・さざんか賞(阪神・芝1200メートル)が2着。前走の500万下・若菜賞(京都・芝1200メートル)で2勝目を手にした。注目すべきは、目下3戦連続でメンバー中最速となる推定上がり3ハロンタイムをマークしていること。今回は一気の相手強化、そして初の1400メートルとなる点は気になるが、差し比べの展開になれば五分に戦えていい。祖母センターライジングは23年前の本レース(当時は報知杯4歳牝馬特別)で4着に敗れ、その2戦後に重賞勝利を挙げたが、本馬は祖母より一足早く重賞初制覇といきたい。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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