今週の注目レース

ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス(GⅢ)

中山競馬場 1800メートル(芝)ハンデ (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

ミッキーチャーム

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リップルスメイド
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

昨夏の北海道シリーズで3連勝を飾り、前走の秋華賞では勝ったアーモンドアイ(2018年度JRA賞年度代表馬)から0秒2差の2着に好走。ディープインパクト産駒の良血馬が本格化を遂げ、4歳を迎えた今年はさらなる飛躍が期待される。

デビュー4戦目となった未勝利で後続に8馬身差つけて初勝利を挙げると、続く500万下(共に函館・芝1800メートル)も3馬身1/2差の快勝。前々走の1000万下・藻岩山特別(札幌・芝1800メートル)は、最内枠からスピードの違いでハナに立つと、直線で後続を3馬身1/2突き放し、同開催のクイーンS(優勝馬ディアドラ)の勝ち時計に0秒3差と迫る1分46秒5の好タイムで3連勝を達成した。前走の秋華賞は、同型馬を制して先手を奪うと、道中はペースを緩めず正攻法の逃げ。最後はアーモンドアイの決め手に屈したものの、直線半ばで1度は後続を引き離して2着に好走した。今回は約5か月の休み明けになるが、久々は苦にしないタイプで、復帰初戦から能力全開が期待できそうだ。

ノームコア

牝4歳

調教師:萩原清(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:クロノロジスト
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

昨年秋の紫苑Sを3馬身差で快勝。GⅠ初挑戦となった前々走のエリザベス女王杯では5着に入り、牝馬トップクラスの実力を証明した。デビュー当時より30キログラム以上馬体重が増えているように、優れた成長力も兼ね備えている。

デビューから無傷の2連勝を飾り、6か月余りの休み明けとなったフラワーCで3着に好走。続くフローラSは勝ち馬から0秒1差の3着に惜敗した。ひと夏を越した昨秋の紫苑Sでは、後続を3馬身差突き放して、1分58秒0の好タイムで重賞タイトルを獲得。他世代との初対戦だった前々走のエリザベス女王杯は、正攻法のレース運びから直線もしぶとく脚を伸ばして5着に健闘した。2か月半の休養を挟み、4歳初戦となった前走の愛知杯は、スタートでつまずいて後方待機策。スローペースで前の馬に向く展開だったが、直線で猛然と追い上げ、ゴール寸前でランドネ(3着)をかわして2着に入り、“負けてなお強し”を印象づけた。牝馬同士なら地力は一枚上で、ここも主役候補の一頭に挙げられる。

アドマイヤリード

牝6歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ベルアリュールⅡ
  • 母の父:Numerous
ここに注目!

一昨年のヴィクトリアマイルでGⅠ制覇を果たした実績馬。前走の中山金杯では、牡馬相手に56キログラムのハンデを背負いながら僅差の4着に好走した。芝1600メートルと芝1800メートルで全6勝を挙げており、今回は前走以上のパフォーマンスを発揮できそうだ。

昨秋初戦の府中牝馬Sは休み明けも影響したのか7着に敗れ、続くエリザベス女王杯も芝2200メートルの距離が合わなかったのか14着と大敗。前々走のオープン特別・ディセンバーS(中山・芝1800メートル)は、56キログラムの斤量を背負いながら、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒4(推定)の末脚で鮮やかに抜け出して通算6勝目をマークした。前走の中山金杯は、内枠(1枠2番)を生かして好位集団のインを追走。直線では狭いスペースから抜け出しを図って見せ場十分の4着に入った。この中間は本レースに照準を合わせて栗東坂路で入念な乗り込みを消化。一昨年ヴィクトリアマイル以来の重賞タイトル獲得を目指す。

クロコスミア

牝6歳

調教師:西浦勝一(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:デヴェロッペ
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

一昨年の府中牝馬Sを制して、エリザベス女王杯では2年連続2着の実績を誇る。今回は香港遠征後で3か月の休み明けのため、仕上がり具合がポイントだが、2月上旬から時計を出し始めており、力は出せる態勢が整っていそうだ。

約4か月半の休み明けだった昨年8月の札幌記念は、逃げ・先行馬に厳しい展開で8着に敗れたが、続く府中牝馬Sは、速い流れで飛ばすカワキタエンカ(6着)の離れた2番手を追走。直線の瞬発力比べで後れを取ったものの、勝ち馬ディアドラから0秒5差の5着に粘って復調の兆しを示した。前々走のエリザベス女王杯は、好スタートを決めて先手を主張し、マイペースに持ち込めたとはいえ直線で1度は後続を引き離すシーン。最後はリスグラシューの瞬発力に屈してクビ差の2着に敗れたが、3着以下は3馬身離しており、あらためて能力の高さを証明した。前走の香港ヴァーズ(G1・香港。芝2400メートル)は10着と敗れたが、海外の強敵にもまれた経験は次につながるはずだ。

フロンテアクイーン

牝6歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:ブルーボックスボウ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

キャリア24戦で2勝の成績が示すように勝ち味の遅さはあるが、重賞で5度の2着があり、地力はここでも互角のものがある。ターコイズS→中山牝馬Sのローテーションは昨年と同様。昨年2着の雪辱を果たして、重賞タイトル獲得を狙う。

5歳を迎えた昨年は中山牝馬Sから始動し、勝ち馬から0秒1差の2着に惜敗。予定していた福島牝馬Sを心房細動のため回避したものの、約4か月半の休み明けとなったクイーンSでも、勝ち馬ディアドラに次ぐ2着に入った。秋初戦の府中牝馬Sでは、GⅠの前哨戦で好メンバーがそろったなか、自身の持ち時計を大幅に短縮して僅差の3着に好走。前々走のエリザベス女王杯は、残り200メートル付近で進路が狭くなる場面があったことを踏まえれば、勝ち馬から0秒6差の7着なら内容は悪くなかった。前走のターコイズSは、ハイペースの先行策から直線半ばで1度先頭に立つシーンを作り、最後までしぶとく粘って4着。展開に左右されない自在性があり、今回も上位争いが濃厚だろう。

ワンブレスアウェイ

牝6歳

調教師:古賀慎明(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ストレイキャット
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

オープンクラス入り後はゲートに課題があって成績は安定しないが、五分のスタートを決めた前走の愛知杯で、待望の重賞初制覇を達成した。今回も当日の落ち着きが鍵になるが、引き続き好調をキープしており、GⅢ連勝も十分に可能だろう。

昨年6月のマーメイドSは、道中インで包まれて窮屈な競馬になったが、直線は馬群をさばきながら追い上げて勝ち馬とクビ差の2着に好走。続く七夕賞では、ハイペースを2番手追走からしぶとく粘って5着に健闘した。秋は初戦のオープン特別・オクトーバーS(東京・芝2000メートル)3着をステップにGⅠ初挑戦となったエリザベス女王杯に臨んだが、スタートの出遅れもあって11着に敗れた。前走の愛知杯では、8番人気の低評価を覆し、直線で鮮やかに抜け出して念願の重賞タイトルを獲得。デビュー以来の最高馬体重(496キログラム)で重賞を制したように、一段と地力をつけてきたことは明らかだ。前走と同じハンデ54キログラムなら、今回も遜色のない競馬ができるだろう。

ランドネ

牝4歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:Blame
  • 母:Loure
  • 母の父:A.P. Indy
ここに注目!

雄大なフットワークの持ち主で、ハナを奪った前走の愛知杯(3着)ではラスト5ハロン全て11秒台のラップを刻んだように、スピードの持続力に優れたタイプ。ここはミッキーチャームなど強力な先行馬がそろったが、展開の鍵を握る本馬の動きから目が離せない。

昨春もオークストライアル・スイートピーS(東京・芝1800メートル)を快勝するなど素質の片りんを示していたが、ひと夏を越して本格化ムード。秋初戦の紫苑Sは、強風の中で、逃げて風を受ける本馬にとっては厳しい状況下だったが、しぶとく粘って3着に入ると、続く秋華賞は、2番手から直線で最後まで食い下がって勝ち馬から0秒6差の6着。前々走の1600万下・修学院S(京都・芝1800メートル)では、後続の追い上げをクビ差しのいで3勝目をマークした。前走の愛知杯は、ジワッと先手を奪ってマイペースの逃げ。上位2頭の瞬発力に屈したものの、3着に好走して地力強化をアピールした。ハナもしくは、もまれない競馬が理想で、今回も同型馬との兼ね合いが鍵になりそうだ。

フローレスマジック

牝5歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マジックストーム
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

2歳時のアルテミスSでリスグラシューの2着に入り、将来を嘱望された素質馬。昨夏のクラス再編成後に1000万下クラス、1600万下クラスのレースを連勝して本格化ムード。前走のターコイズSは11着に敗れたが、ポテンシャルの高さはここでも引けを取らない。

昨夏のクラス再編成後の2戦目となった9月の1000万下・白井特別(中山・芝1800メートル)を、正攻法の競馬で危なげなく押し切って快勝。前々走の1600万下・清水S(京都・芝1600メートル)は、スタートで出遅れた上にスローペースで不向きな展開だったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒4(推定)の末脚で直線鮮やかに抜け出し、オープンクラス入りを果たした。前走のターコイズSもスタートで後手を踏み、ここでは11着と敗れたが、タイム差(0秒4差)はわずかで悲観する内容ではなかった。ラキシス(エリザベス女王杯勝ち)、サトノアラジン(安田記念勝ち)の全妹にあたる良血馬。デビュー当時より馬体もひと回り成長しており、もうひと皮むけても不思議はない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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