今週の注目レース

報知杯弥生賞(GⅡ)

中山競馬場 2000メートル(芝)馬齢 3歳オープン

出走馬情報

ラストドラフト

牡3歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ノヴェリスト
  • 母:マルセリーナ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

無傷の2連勝で京成杯を制して重賞タイトルを獲得。ディープインパクト産駒の母マルセリーナは、父譲りの瞬発力で2011年の桜花賞を優勝。父ノヴェリストからはスタミナを受け継ぎ、今後も目が離せない存在だ。

11月25日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、残り300メートル付近で馬群をさばいて進路を確保すると、ゴール寸前でヒシイグアス(現オープンクラス)をアタマ差捕らえて初陣勝ちを飾った。前走の京成杯は、好スタートを決めて2番手をキープ。平均的な流れで進み、3コーナー手前で後続が動いて一気にペースアップする展開になったが、スピードの緩急にすんなりと対応して4コーナーで先頭に躍り出ると、直線は追いすがるランフォザローゼス(2着)を力強く振り切り、前開催のホープフルSを0秒4上回る2分01秒2の好タイムで見事に優勝した。レースセンスの高さに加えて非凡な瞬発力を兼ね備えており、世代トップクラスのポテンシャルを秘めていることは間違いない。

ニシノデイジー

牡3歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ニシノヒナギク
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

デビュー2戦目から破竹の3連勝を飾り、2つの重賞タイトル(札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳S)を獲得。前走のホープフルSでは、勝ち馬から0秒3差の3着に好走した。今回のメンバーでは最上位の実績を誇り、主役候補の1頭に挙げられる。

デビュー2戦目の未勝利(函館・芝1800メートル)を勝ち上がり、続く札幌2歳Sも直線力強く押し切って快勝。前々走の東京スポーツ杯2歳Sはスローペースの瞬発力勝負になったが、4コーナー9番手から直線で狭いスペースを抜け出し、最後は4頭横一線の激しい追い比べを制して1分46秒6の好タイムで優勝した。前走のホープフルSは、最内枠からスタートし、3コーナー過ぎで馬群に包まれてポジションを下げながらも、直線では1着サートゥルナーリアに引けを取らない末脚で3着まで追い上げた。札幌2歳Sは洋芝のタフな馬場で、東京スポーツ杯2歳Sは速い時計が出やすいコンディションだった。質の違う競馬で重賞連勝を飾ったことが高い能力の証明で、3歳初戦に注目が集まる。

カントル

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ミスアンコール
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年の日本ダービーを制したワグネリアンの全弟で、馬体の雰囲気はそっくり。同時期の兄と比べてパドック、返し馬では落ち着きがあり、操縦性の高さもセールスポイント。皐月賞へ出走するためにも、ここで優先出走権(3着以内)の獲得を目指す。

前々走の500万下(阪神・芝1800メートル)は、勝負どころでの反応が鈍く、上位2頭とは位置取りの差が出たが、メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒3(推定)の末脚を発揮。勝ち馬サトノルークス(次走ですみれSを優勝)から0秒1差の3着に追い上げ、能力の片りんをアピールした。チークピーシーズを着用した前走の500万下・セントポーリア賞(東京・芝1800メートル)は、スッと行き脚がついて3番手を追走。残り200メートル付近で先頭へ躍り出ると、後続の追い上げを楽に振り切って2勝目を挙げた。全兄ワグネリアンにも劣らぬポテンシャルを秘めており、皐月賞の前哨戦のここは真価が問われる一戦になりそうだ。

ブレイキングドーン

牡3歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:アグネスサクラ
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

デビュー時は470キログラムだった馬体重が、前走のホープフルS(5着)では494キログラムとひと回り馬体が大きくなって、優れた成長力を証明。ここに照準を合わせて入念な乗り込みを消化しており、前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

6月24日のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)では、10頭立ての8番人気という低評価を覆し、直線でアドマイヤジャスタ(2着、その後ホープフルSで2着)を3馬身突き放して完勝した。夏場を休養に充てると、10月27日のオープン特別・萩Sは本馬場入場後に放馬して競走除外。5か月ぶりの実戦だった前々走の京都2歳Sは、外を回る正攻法のレース運びで勝ち馬から0秒1差の2着に好走した。前走のホープフルSは、スローペースのなか、レース序盤は6番手で折り合いに専念。3コーナー手前からポジションを押し上げると、4コーナーで先頭に並びかけて見せ場十分の5着に入った。GⅠの大舞台で強敵にもまれた前走の経験を糧に、さらなる飛躍が期待される。

サトノラディウス

牡3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アーヴェイ
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

母アーヴェイは、2010年のフラワーボウル招待S(アメリカ)でG1制覇を果たし、同年のエリザベス女王杯(16着)にも参戦した活躍馬。父はリーディングサイヤーのディープインパクトで、本馬の血統背景は優秀。GⅠの前哨戦でどのような競馬ができるのか、注目の一戦だ。

11月11日のメイクデビュー東京(芝2000メートル)は、道中がかなりのスローペースになったため勝ち時計こそ目立たないが、ラストの瞬発力比べを力強く押し切って優勝。続く500万下・葉牡丹賞(中山・芝2000メートル)は、スタートで後手を踏んだものの、4コーナー手前からジワッと押し上げ、直線で1度先頭に並ぶシーンを作って3着に好走した。前走の500万下・梅花賞(京都・芝2400メートル)では、4コーナーで反応が鈍くなり、直線ではフラつく面を見せながらもゴール寸前で差し切って2勝目をマーク。心身共に幼さを残すが、それだけ成長の余地は十分と言える。この中間も熱心に乗り込まれており、状態面はさらに上昇している印象。重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

ナイママ

牡3歳

調教師:河津裕昭(川崎)

  • 父:ダノンバラード
  • 母:ニシノマドカ
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

オープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800メートル)でアガラス(東京スポーツ杯2歳S2着)を退けて優勝。続く札幌2歳Sでは、勝ち馬ニシノデイジーとクビ差の2着に好走した。JRA6度目の挑戦となるここで優先出走権(3着以内)を獲得して、皐月賞に向かいたい。

ホッカイドウ競馬でデビューし、JRA初参戦となった昨年8月のオープン特別・コスモス賞は、3コーナーで先行集団に並びかけると、直線は力でねじ伏せて優勝。続く札幌2歳Sは、向正面半ばからロングスパートをかけて4コーナーで先頭に躍り出ると、ニシノデイジー(1着)との追い比べに最後までしぶとく食い下がり、クビ差の2着に惜敗した。その後、川崎の現厩舎に移ってからも果敢にJRAへ挑戦。思うような成績は挙げられていないが、時計の速い決着や瞬発力勝負にならなければ、巻き返しも可能だろう。前走の東京コースより上がりの時計がかかりやすい中山コースの方が適性は高そうで、以前より落ち着きが出ていて精神面の成長も確か。上位争いに食い込むシーンも十分にありそうだ。

メイショウテンゲン

牡3歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:メイショウベルーガ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

牡馬相手に重賞2勝を挙げた母メイショウベルーガに、リーディングサイヤーのディープインパクトが配合された良血馬。本馬は心身ともに成長途上で、まだ粗削りだが、両親から受け継いだ瞬発力を武器に、上位進出を狙う。

10月21日のメイクデビュー京都で、ワールドプレミア(現オープンクラス)の2着に入り、2戦目の未勝利(共に京都・芝1800メートル)も勝ち馬から0秒1差の2着。続く未勝利(阪神・芝2000メートル)は、スタートの出遅れが響いて3着に敗れた。前々走の未勝利(阪神・芝1800メートル)では、直線でソラを使って外へ逃避したものの、メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒2(推定)の末脚で豪快に差し切って待望の初勝利をマークした。前走のきさらぎ賞はスタートで後手を踏んだが、じわじわと押し上げていって中団後ろを追走。上位馬とは現時点での完成度の差が出た形も、直線でしぶとく脚を伸ばして5着に入った。気性面の成長は鍵になるが、潜在能力の高さはここでも互角だろう。

シュヴァルツリーゼ

牡3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ソベラニア
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

父ハーツクライは現役時代に有馬記念、ドバイシーマクラシックとGⅠ2勝を挙げ、種牡馬としてもジャスタウェイなど数多くの一流馬を輩出。母は独オークス2着馬で、本馬の血統は筋が通っており、重賞でもポテンシャルの高さは引けを取らない。

11月4日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、好スタートを決めて、離れた2番手集団で折り合いに専念。レースのラスト2ハロンが11秒1ー11秒0という加速ラップだったが、直線半ばでエンジンがかかると、豪快に抜け出して2馬身1/2差の快勝劇を演じた。騎乗した藤岡康太騎手は「まだ若さを見せるところがありますが、強い勝ち方ができました。ポテンシャルの高さを感じますね」と高評価を与えていた。特別登録のあった共同通信杯を熱発のため見送り、予定を切り替えた経緯はあるが、本レースに向けて乗り込み量は十分。デビュー当時より馬体が引き締まり、躍動感も増して調教の動きは良化している。キャリア2戦目での重賞挑戦だが、上位争いを演じても不思議はない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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