今週の注目レース

チューリップ賞(GⅡ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 (牝) 3歳オープン

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3歳牝馬クラシック戦線の主役候補が集結するトライアル競走

グレード制が導入された1984年以降の桜花賞優勝馬35頭中、過半数の18頭はこのチューリップ賞(1984から1993年はオープン特別として、1994から2017年はGⅢとして開催)において4着以内に入っている。2000年のチューリップ賞で10着に敗れながら、次走で桜花賞を制したチアズグレイスなど、上位に食い込めなかった馬からも桜花賞好走馬が出ている注目の一戦だ。今回はGⅢの格付けで行われた2017年以前を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

通算出走数に注目

過去10年の出走馬の通算出走数別成績を調べると、通算出走数が「6戦以上」の馬は全て4着以下に敗れている。また、3着内率は「3戦」の馬が最も高く、「2戦」「4戦」の馬は20%台、「1戦」「5戦」の馬は10%台となっている。キャリア「3戦」前後の馬を重視すべきかもしれない。〔表1〕

〔表1〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
1戦 0-1-0-5 0% 16.7% 16.7%
2戦 1-2-3-18 4.2% 12.5% 25.0%
3戦 6-2-2-18 21.4% 28.6% 35.7%
4戦 2-3-3-25 6.1% 15.2% 24.2%
5戦 1-2-2-22 3.7% 11.1% 18.5%
6戦以上 0-0-0-20 0% 0% 0%

ちなみに、2015年以降の過去4年に限ると、通算出走数が「6戦以上」の馬だけでなく、「5戦」の馬も全て4着以下に敗れている。近年の傾向を重視するならば、単純にキャリア4戦以内の馬が中心といえそうだ。〔表2〕

〔表2〕通算出走数別成績(過去4年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
1戦 0-1-0-2 0% 33.3% 33.3%
2戦 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
3戦 2-1-1-7 18.2% 27.3% 36.4%
4戦 1-1-2-11 6.7% 13.3% 26.7%
5戦 0-0-0-9 0% 0% 0%
6戦以上 0-0-0-6 0% 0% 0%

前走の距離がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、前走の距離が「1500から1600メートル」だった。一方、「1600メートル超」だった馬は全て4着以下に敗れており、「1500メートル未満」だった馬も3着内率は7.3%にとどまっている。前走の距離が「1500から1600メートル」以外だった馬は評価を下げるべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1500m未満 2-1-0-38 4.9% 7.3% 7.3%
1500〜1600m 8-9-10-55 9.8% 20.7% 32.9%
1600m超 0-0-0-15 0% 0% 0%

阪神ジュベナイルフィリーズ好走馬は堅実

過去10年の3着以内馬30頭中14頭は、“阪神ジュベナイルフィリーズ”で3着以内に入った経験がある馬だった。なお、該当馬は3着内率が77.8%に達している。今回と同じ阪神・芝1600メートルで行われるビッグレースだけに、今年も阪神ジュベナイルフィリーズで上位に入っていた馬がエントリーしてきたら高く評価したい。〔表4〕

〔表4〕“阪神ジュベナイルフィリーズ”で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-3-4-4 38.9% 55.6% 77.8%
なし 3-7-6-104 2.5% 8.3% 13.3%

実績馬と距離適性の高い差し馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中18頭は、“JRAのオープンクラスのレース”において連対経験がある馬だった。なお、該当馬は3着内率が46.2%に達している。前項で挙げた“阪神ジュベナイルフィリーズ”だけでなく、その他の重賞やオープン特別で連対経験があった馬も堅実だ。〔表5〕

〔表5〕“JRAのオープンクラスのレース”における連対経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 8-4-6-21 20.5% 30.8% 46.2%
なし 2-6-4-87 2.0% 8.1% 12.1%

なお、“JRAのオープンクラスのレース”において連対経験がなかった馬のうち、“JRAの1500から1600メートル、かつ4コーナー通過順が4番手以下だったレース”において優勝経験がなかった馬は3着内率3.1%と苦戦しており、3着以内に入ったのは2011年2着のライステラスが最後で、2012年以降の該当馬42頭はいずれも4着以下に敗れている。オープンクラスのレースで連対したことがない馬を比較する際は、1500から1600メートルのレースを4コーナー4番手以下の位置取りから勝ち切ったことがある馬、すなわち距離適性の高い差し馬を重視すべきだろう。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕“JRAのオープンクラスのレース”において連対経験がなかった馬の、“JRAの1500から1600メートル、かつ4コーナー通過順が4番手以下だったレース”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-4-4-24 5.9% 17.6% 29.4%
なし 0-2-0-63 0% 3.1% 3.1%

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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