今週の注目レース
東京競馬場 3400メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン
3400メートルという長距離、かつハンデキャップレースでもあり、短距離戦とは違った騎手の駆け引きも見どころの1つとなる。過去10年で単勝1番人気馬が6勝を挙げているが、2012年には15番人気のケイアイドウソジンが逃げ切り勝ちを収めるなど、波乱の決着となったこともある。ここでは過去10年の結果を分析して、レースの傾向に迫っていこう。
過去10年の負担重量別成績を調べると、勝ち馬延べ10頭はいずれもハンデが53キログラム以上だった。その中でも「57キログラム以上」組は好走率でトップの数値をマークしている。また、「57キログラム以上」組は3着がなく、3着馬10頭は「50から56キログラム」の範囲から出ており、「50から52キログラム」組が3着内率で2番目に高い数値をマークしている。〔表1〕
負担重量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
50kg未満 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
50〜52kg | 0-3-3-19 | 0% | 12.0% | 24.0% |
53〜54kg | 3-1-4-46 | 5.6% | 7.4% | 14.8% |
55〜56kg | 3-4-3-35 | 6.7% | 15.6% | 22.2% |
57kg以上 | 4-2-0-12 | 22.2% | 33.3% | 33.3% |
過去10年の出走馬の前走の距離別成績では、前走ダート組を除くと「芝2500メートル」組と「芝2200メートル」組の勝率が上位となっている。また、「芝2400メートル」組の3着が7回あり、3着内率ではトップになっている。逆に、2000メートル以下のレースから臨戦してきた馬は苦戦している。前走の距離を比較するのも面白いだろう。〔表2〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
芝1800m以下 | 0-0-0-4 | 0% | 0% | 0% |
芝2000m | 0-1-0-19 | 0% | 5.0% | 5.0% |
芝2200m | 3-0-1-16 | 15.0% | 15.0% | 20.0% |
芝2400m | 0-3-7-22 | 0% | 9.4% | 31.3% |
芝2500m | 3-1-0-9 | 23.1% | 30.8% | 30.8% |
芝3000m | 2-3-1-34 | 5.0% | 12.5% | 15.0% |
芝3200m以上 | 1-2-1-13 | 5.9% | 17.6% | 23.5% |
ダートのレース | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
過去10年の出走馬の年齢別成績をまとめると、勝ち馬延べ10頭中9頭は6歳以下の馬だった。中でも、4歳馬が連対率30.4%、3着内率47.8%という高い数値を叩き出している。2着に7歳以上の馬が5頭入るなど、ベテラン勢の健闘も目立つところだが、4歳馬を筆頭とした若い世代の馬を重視した方がよさそうだ。〔表3〕
(河野 道夫)
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 4-3-4-12 | 17.4% | 30.4% | 47.8% |
5歳 | 3-1-1-29 | 8.8% | 11.8% | 14.7% |
6歳 | 2-1-3-25 | 6.5% | 9.7% | 19.4% |
7歳 | 0-2-1-22 | 0% | 8.0% | 12.0% |
8歳 | 1-2-1-18 | 4.5% | 13.6% | 18.2% |
9歳以上 | 0-1-0-15 | 0% | 6.3% | 6.3% |
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