今週の注目レース

ホープフルステークス(GⅠ)

中山競馬場 2000メートル(芝)馬齢 牡・牝 2歳オープン

2歳GⅠスペシャルコンテンツ2歳GⅠ名馬列伝

  • 注記:GⅠ昇格前のホープフルステークス優勝馬や、ホープフルステークスの前身であるラジオNIKKEI杯2歳ステークス(ラジオたんぱ杯3歳ステークス)優勝馬も対象としています。

アドマイヤベガ

第15回 ラジオたんぱ杯3歳ステークス 優勝アドマイヤベガ

1998年12月26日 阪神競馬場

優勝アドマイヤベガ

  • 騎手:武 豊
  • 調教師:橋田 満(栗東)
  • 2着 マチカネキンノホシ
  • 3着 オースミブライト

ダービーへと続く、華麗なる末脚

デビュー前から評判になっていた二冠牝馬ベガの初仔アドマイヤベガ。新馬戦は噂通りにあっさり先頭でゴールするも、進路妨害で4着へと降着。次走はなんと素質馬の集まる500万下のエリカ賞に格上挑戦で出走し、これを勝利してラジオたんぱ杯3歳S(後のラジオNIKKEI杯2歳S、現ホープフルS)に登場してきた。

朝日杯3歳S(現朝日杯フューチュリティS)で4着と好走してきた外国産馬マチカネキンノホシを抑えて1番人気に推されたアドマイヤベガは、レースでも素晴らしい瞬発力を発揮。鮮やかに重賞制覇を飾って翌春のクラシック戦線へ向かった。

しかし、弥生賞は雨にぬかるむ馬場で最後方近くから猛追するも、ナリタトップロードに及ばずの2着。皐月賞は体調不良での大幅な馬体重減(マイナス12キログラム)が響きテイエムオペラオーの6着。その皐月賞からプラス10キログラムと馬体も回復して迎えた日本ダービーは、そのライバルたちとの壮絶な戦いとなった。

直線、並んで抜け出した3頭の追い比べは200メートルにもわたって続いた。制したのはアドマイヤベガ。とびきりの華やかな才能と、ドラマチックな運命を持ったダービー馬の誕生だった。

(軍土門 隼夫)

アドマイヤベガ1996年生 牡 早来・ノーザンファーム生産

通算成績

8戦4勝

主な勝ち鞍

1999年日本ダービー

  • (注記)年齢表記は、2001年以降の満年齢表記としています。
3代血統表
1代 2代 3代
サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ベガ トニービン カンパラ
Severn Bridge
アンティックヴァリュー Northern Dancer
Moonscape

ナリタトップロード、テイエムオペラオーらを下し、翌年の日本ダービーを優勝。世代の頂点に立った。

アグネスタキオン

第17回 ラジオたんぱ杯3歳ステークス 優勝アグネスタキオン

2000年12月23日 阪神競馬場

優勝アグネスタキオン

  • 騎手:河内 洋
  • 調教師:長浜 博之(栗東)
  • 2着 ジャングルポケット
  • 3着 クロフネ

のちの名種牡馬たちによる伝説のレース

これまで"最強世代"と呼ばれた世代はいくつかあるが、中でもこの1998年生まれ世代の輝きは圧巻だった。ダービー馬で、ジャパンカップを勝ったジャングルポケット。NHKマイルカップを制覇、外国産馬へのクラシック開放の象徴としてダービーを戦い、のちにはダートで戦慄の走りを見せたクロフネ。そして無敗の皐月賞馬アグネスタキオンだ。

その3頭が顔をそろえたのが、2000年のラジオたんぱ杯3歳S(後のラジオNIKKEI杯2歳S、現ホープフルS)だった。まさに歴史に残る対決となったこのレースで、アグネスタキオンは圧巻の強さを見せつけた。クロフネを一瞬で交わして突き放し、追うジャングルポケットを2馬身半後方に従えてゴール。勝ちタイムは18年経った今も2歳コースレコードとして残っている。

アグネスタキオンは翌年、弥生賞、皐月賞と制したところで屈腱炎を発症し、無敗のまま電撃引退。残る2頭の、その後の活躍は先述の通り。これに遅咲きのステイヤー、菊花賞馬のマンハッタンカフェを加えた"最強世代"は、引退後も種牡馬として日本の競馬界を牽引することとなる。

(軍土門 隼夫)

アグネスタキオン1998年生 牡 千歳・社台ファーム生産

通算成績

4戦4勝

主な勝ち鞍

2001年皐月賞

  • (注記)年齢表記は、2001年以降の満年齢表記としています。
3代血統表
1代 2代 3代
サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アグネスフローラ ロイヤルスキー Raja Baba
Coz o'Nijinsky
アグネスレディー リマンド
イコマエイカン

翌年の皐月賞を無敗のまま優勝。その後はケガで引退となったが、産駒からはダイワスカーレット、ディープスカイら6頭のGⅠホースが誕生している。

ロジユニヴァース

第25回 ラジオNIKKEI杯2歳ステークス 優勝ロジユニヴァース

2008年12月27日 阪神競馬場

優勝ロジユニヴァース

  • 騎手:横山 典弘
  • 調教師:萩原 清(美浦)
  • 2着 リーチザクラウン
  • 3着 トゥリオンファーレ

のちの日本ダービーも4馬身差

ネオユニヴァースの初年度産駒として2歳夏にデビューしたロジユニヴァースは、新馬戦に続き札幌2歳Sも連勝。父にとっての産駒重賞初制覇を達成すると、3戦目にラジオNIKKEI杯2歳S(現ホープフルS)を選んだ。

1番人気は、のちに"伝説の新馬戦"(1着アンライバルド、3着ブエナビスタ)と呼ばれることになる好メンバーのレースで2着だったリーチザクラウン。2番人気のロジユニヴァースは、そのリーチザクラウンの逃げを2番手で追走し、直線で力強く交わしてみせて4馬身差で勝利を飾った。

年が明け、弥生賞で無傷の4連勝を達成して皐月賞へ向かったロジユニヴァースだが、ここはハイペースに巻き込まれ14着と大敗。優勝したのは"伝説の新馬戦"の勝ち馬で、同じネオユニヴァース産駒のアンライバルドだった。

続くダービーは、大雨の影響で40年ぶりとなる不良馬場での開催に。泥田のようなターフで、抜け出したリーチザクラウンを捉えて突き放したのはロジユニヴァース。奇しくも、ラジオNIKKEI杯2歳Sと同じ決着となったのだった。

(軍土門 隼夫)

ロジユニヴァース2006年生 牡 早来・ノーザンファーム生産

通算成績

10戦5勝

主な勝ち鞍

2009年日本ダービー

JRA賞

2009年最優秀3歳牡馬

3代血統表
1代 2代 3代
ネオユニヴァース サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ポインテッドパス Kris
Silken Way
アコースティクス Cape Cross Green Desert
Park Appeal
ソニンク Machiavellian
Sonic Lady

皐月賞でよもやの14着と大敗したが、続く日本ダービーでは鮮やかな逆転劇をみせて世代の頂点に立った。

レイデオロ

第33回 ホープフルステークス 優勝レイデオロ

2016年12月25日 中山競馬場

優勝レイデオロ

  • 騎手:C.ルメール
  • 調教師:藤沢 和雄(美浦)
  • 2着 マイネルスフェーン
  • 3着 グローブシアター

名門・藤沢厩舎ゆかりの血脈

新馬戦、500万下の葉牡丹賞とデビューから2連勝。単勝1.5倍と断然の支持を受けてホープフルSに出走してきたレイデオロの強さは本物だった。3コーナーから進出を開始、4コーナーで好位の直後に迫ると、直線は非凡な瞬発力で一気に抜け出し、無傷の3連勝を達成した。

レイデオロは母のラドラーダ、祖母のレディブロンドともに藤沢和雄厩舎で活躍した、いわば厩舎ゆかりの血統を持つ馬。藤沢和雄調教師はレース後、「テンションの高さはおばあちゃん似です」と嬉しそうにコメントした。

翌春は、ぶっつけで臨んだ皐月賞こそ追い込み届かず5着に敗れたものの、見事に日本ダービーを制覇。このレースの出身馬がダービー馬となるのは、ラジオNIKKEI杯2歳S時代のワンアンドオンリー以来、3年ぶりのことだった。以降も活躍を続け、この秋には天皇賞で2つ目のGⅠタイトルを獲得。ちなみに2着は同世代で、ホープフルSで5着に負かして以来の再会となったサングレーザーだった。

(軍土門 隼夫)

レイデオロ2014年生 牡 安平・ノーザンファーム生産

通算成績

11戦7勝(うち海外1戦0勝)

主な勝ち鞍

2017年日本ダービー、2018年天皇賞(秋)

JRA賞

2017年最優秀3歳牡馬

  • (注記)成績は2018年12月16日終了時点のものです。
3代血統表
1代 2代 3代
キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
ラドラーダ シンボリクリスエス Kris S.
Tee Kay
レディブロンド Seeking the Gold
ウインドインハーヘア

翌年の日本ダービーを優勝。名門・藤沢和雄厩舎に初めてダービータイトルの栄誉をもたらした。

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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