今週の注目レース

ホープフルステークス(GⅠ)

中山競馬場 2000メートル(芝)馬齢 牡・牝 2歳オープン

出走馬情報

ニシノデイジー

牡2歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ニシノヒナギク
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

メイクデビュー函館(芝1800メートル)は2着に惜敗したものの、同舞台の未勝利で初勝利を挙げると、その後は札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳SとGⅢを連勝した。他に重賞タイトルを持つ出走馬がいない今回、主役の座は譲れないところだ。

出走メンバーで唯一の重賞勝ち馬として臨んだ前走の東京スポーツ杯2歳Sだったが、2か月半ぶりの実戦を懸念されたためか、16頭立ての8番人気にとどまっていた。内の1枠2番から少し出負けし、レース前半は中団のインを掛かり気味に追走したが、向正面の半ばでは落ち着いて抜群の手応えで最後の直線へ。少しずつ外へと持ち出され、前にスペースができると鋭く末脚を伸ばし、4頭の激しい競り合いを制して先頭でゴールインした。前走時は馬体重12キログラム増で、見た目にも多少緩さを感じさせる体つきだっただけに、今回は上積みが見込める状況。初めての出走となる中山・芝コースも、同じ右回り、小回りの札幌2歳Sを制していることから、問題なく対応可能だろう。

サートゥルナーリア

牡2歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:シーザリオ
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

半兄にエピファネイア(父シンボリクリスエス、菊花賞とジャパンカップ)、リオンディーズ(父キングカメハメハ、朝日杯フューチュリティS)という2頭のGⅠホースがいる良血馬が、期待に違わぬ高レベルな走りでデビュー2連勝。無傷のV3でGⅠ制覇となるか、注目だ。

牧場での育成段階から良血馬として注目を集め、単勝オッズ1.1倍の1番人気で出走したメイクデビュー阪神(芝1600メートル)を順当に快勝。2戦目となった前走のオープン特別・萩S(京都・芝1800メートル)でも、約4か月半の休み明けにもかかわらず、単勝オッズ1.2倍という圧倒的な1番人気に支持されていた。レースは1枠1番から好スタートを決め、外枠勢を行かせて3番手のインを追走。ペースが落ちた向正面では少し力むシーンもあったが、鞍上のM.デムーロ騎手ががっちりと抑えて末脚を温存。最後の直線で最内に進路を取ると馬なりのまま先頭に立ち、全く追われるところなく悠々とデビュー2連勝を飾った。早くも大物の雰囲気たっぷり。今回も期待は高まるばかりだ。

ヴァンドギャルド

牡2歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スキア
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

母がフランスのG3勝ち馬という良血馬で、メイクデビュー阪神(芝1600メートル)を1番人気に応えて順当に勝ち上がった。3着止まりだった2戦目の東京スポーツ杯2歳Sも、勝ち馬との差はわずか。今回、GⅠでも好勝負の期待が高まる。

メイクデビュー阪神を勝ったばかりで臨んだ前走の東京スポーツ杯2歳Sだったが、素質を高く評価され、4番人気と有力候補の一角に数えられていた。スタートは互角に出たが、鞍上のC.デムーロ騎手は中団後方でじっくりと折り合いに専念。最後の直線で追い出されると鋭く伸び、直線半ばでは先頭に躍り出たが、ゴール前で少し勢いが鈍って3着に敗れた。それでも、優勝したニシノデイジーとの差はわずかにハナ+アタマ。札幌2歳S優勝の実績を持っていた1着馬とのキャリアの差を考慮すれば、高い評価が可能だろう。初戦は重馬場での鮮やかな差し切りV。パワーの要る馬場コンディションでも能力を発揮できることを証明しているのは、強調材料と言える。

ブレイキングドーン

牡2歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:アグネスサクラ
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

10月27日のオープン特別・萩Sは、放馬による疲労で競走除外となったが、仕切り直しの前走・京都2歳Sでは2着に好走した。その前走で先着を許したクラージュゲリエが不在の今回、チャンスは十分だろう。

初重賞挑戦となった前走の京都2歳Sは、9頭立てながらも素質馬が集結し、単勝オッズ2から5倍台に4頭が並ぶ混戦ムードだった。4番人気で臨んだ本馬は、道中5番手の外をスムーズに追走。3コーナー過ぎから徐々に進出を開始し、4コーナーで内から馬体を併せてきたクラージュゲリエと最後の直線での一騎打ちになった。最後は1/2馬身突き放されて2着も、3着ワールドプレミアには3馬身1/2という決定的な差。勝ち馬の強さを褒めるべきで、レベルの高い2着だったのは間違いない。しかも、前走は中間の競走除外(萩S)もあり、快勝したメイクデビュー阪神(芝1800メートル)以来5か月ぶりの実戦だった。1度使われた上積みが見込める今回は、パフォーマンスを上げてくる公算が大きい。

アドマイヤジャスタ

牡2歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:アドマイヤテレサ
  • 母の父:エリシオ
ここに注目!

2014年コーフィールドC(G1・オーストラリア)の勝ち馬アドマイヤラクティ(父ハーツクライ)の半弟にあたり、2016年のセレクトセール当歳セッションにおいて1億5120万円(消費税込み)で落札された期待馬。重賞初挑戦のここでどんな走りを見せてくれるのか、楽しみだ。

デビュー2戦目で初勝利を飾った前々走の未勝利(中京・芝1600メートル)が後続に2馬身1/2差の快勝だったため、前走の500万下・紫菊賞(京都・芝2000メートル)では、昇級初戦にかかわらず単勝オッズ1.8倍という断然の1番人気に支持されていた。発馬で出遅れてスタート直後は後方に置かれたが、鞍上のC.ルメール騎手は1コーナー過ぎで外からポジションを上げ、向正面では3番手の外へ。うまく折り合ってリズム良く進み、最後の直線では2着馬を楽々とかわして連勝を飾った。抜き去る時の加速が素晴らしく、着差以上の能力差を感じさせる完勝劇。このホープフルSと同じ芝2000メートルの距離で高レベルな走りを見せているのは、ライバルとの比較で大きな強みと言えよう。

ミッキーブラック

牡2歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

デビュー3戦目となった前走の京都2歳Sで4着と初黒星を喫したが、連勝したメイクデビュー福島(芝1800メートル)とオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)では非凡なレースセンスを感じさせた。1度の敗戦で底を見せたと考えるのは早計だろう。

メイクデビュー福島、オープン特別・芙蓉Sと無傷の2連勝で臨んだ前走の京都2歳Sは、他にも評判馬が集結していたため、9頭立ての3番人気での出走だった。パドックを周回中からテンションが高く、レースでも出遅れて掛かり気味に外から好位まで進出するチグハグな展開。向正面では4番手で落ち着き、4コーナー手前で徐々に動いて直線入り口では先頭に並びかけたが、そこからジリジリとしか伸びなかった。4着とはいえ、優勝馬クラージュゲリエに0秒9も離された完敗。前半に力んで体力を消耗し、本来の能力を出せなかったと考えるのが妥当だろう。芙蓉Sを制した舞台に戻る今回、落ち着いてレースに臨むことができれば巻き返してくるはずだ。

コスモカレンドゥラ

牡2歳

調教師:田中博康(美浦)

  • 父:ノヴェリスト
  • 母:ミルルーテウス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

半姉のハットラブ(父ワークフォース)は全5勝中4勝をダートで挙げているが、本馬は芝で4戦2勝。オープン特別・アイビーS(東京・芝1800メートル)では2着と、高レベルな走りを見せている。持ち前の先行力を武器に、GⅠタイトル奪取に挑む。

オープン特別・アイビーS2着から臨んだ前走の500万下・黄菊賞(京都・芝2000メートル)は、7頭立てと少頭数ながらも好メンバーがそろい、3番人気にとどまっていた。レースは4番枠から好スタートを切り、内のオールイズウェル(2着)を行かせて2番手をスムーズに追走。4コーナー手前でスパートして先頭で最後の直線を迎えると、そのまま危なげなく押し切った。ゴール前では手綱を抑えながらも、2着馬には2馬身1/2差。完勝と言っていいだろう。先行力があるだけに、小回りの中山・芝コースに替わるのはむしろ歓迎材料。アイビーSで先着されたクロノジェネシスは、2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズで2着に入っており、本馬もGⅠで好勝負が可能だろう。

キングリスティア

牡2歳

調教師:河内洋(栗東)

  • 父:ベルシャザール
  • 母:リスティアアスリー
  • 母の父:スピニングワールド
ここに注目!

現2歳世代が初年度産駒となる父ベルシャザールはJRAで4頭が勝ち上がっており、その中で唯一、初陣Vを飾ったのが本馬(12月16日終了時点)。逃げて後続に5馬身差のワンサイド勝ちだった。キャリアわずか1戦でのGⅠ挑戦でも、侮れない存在だ。

前走のメイクデビュー阪神(芝2000メートル)は、単勝オッズ46.3倍、10頭立ての7番人気とあまり注目されていなかった。スタート直後は左右の2頭と先頭で併走する形だったが、1コーナーでスッと前に出て単騎の逃げに持ち込んだ。終始マイペースでリズム良く運び、最後の直線で追い出されると力強く加速。後続をぐんぐん引き離し、2着馬に5馬身差をつけてデビュー勝ちを飾った。2分01秒2の走破タイムも新馬戦としては優秀なうえに、逃げて最速の上がり3ハロンタイム(35秒3)をマーク。前評判こそ低かったが、決して展開に恵まれての勝利ではない。キャリア1戦で臨むGⅠでどんな走りを見せてくれるのか、楽しみだ。

(鳥谷越 明)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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