今週の注目レース

朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 牡・牝 2歳オープン

出走馬情報

アドマイヤマーズ

牡2歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ヴィアメディチ
  • 母の父:Medicean
ここに注目!

今回と同じ芝1600メートルの距離で、デビューから無敗の3連勝を決めた素質馬。単勝オッズはデビュー戦から順に1.4倍、1.9倍、1.8倍と、断然の人気を集めている。今回も上位人気が予想される一戦。GⅠを制してスターホースへの道を歩めるのか、注目だ。

重賞初制覇となった前走のデイリー杯2歳Sは、それまでの2戦と違い道中でハナに立つ難しい展開になったが、3/4馬身差の勝利を飾った。直線入り口でメイショウショウブ(2着)に1度は並ばれたものの、残り200メートルでもう1度突き放したように、類いまれな勝負根性を発揮して長い競り合いを制した。自らレースの流れを作れる先行力と最後まで末脚が鈍らない持続力、そして2歳とは思えない精神力の強さは、GⅠの大舞台でも武器となるはずだ。厩舎スタッフが「デビューした夏の時点でもトップレベルでやれるぐらいの総合点の高さを感じていましたが、放牧から帰ってきてもう一つ成長をしていたので驚きました」と話したように、さらに力をつけた感があり、間違いなく有力候補となるだろう。

グランアレグリア

牝2歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:タピッツフライ
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

グレード制が導入された1984年以降、前身の朝日杯3歳S時代を含めても牝馬がこのレースを制した例はなく、もし本馬が勝てば偉業達成となる。デビュー2戦はどちらも牡馬を相手に勝利を収めており、レースぶりからも制覇の可能性は十分にあるだろう。

前々走のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、スタート直後は中団前めを追走していたが、早めに動いて3コーナーではすでに3番手。直線入り口で早々と先頭に立ち、残り300メートル付近から追い出されると後続を突き放してゴールした。上がり3ハロンタイムは、メンバー中最速の33秒5(推定)。2馬身差をつけた2着ダノンファンタジーが先週の阪神ジュベナイルフィリーズを制覇しており、負かした相手を考えても価値のある快勝劇だった。前走のサウジアラビアロイヤルCは牡馬相手の重賞だったが、2着ドゴールに3馬身1/2差をつけて難なくクリア。直線で鞍上が手綱を持ったまま先頭に立つと後続を楽に突き放したように、強い競馬だった。すでにGⅠ級の能力を示していると言えるだろう。

ファンタジスト

牡2歳

調教師:梅田智之(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ディープインアスク
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

父は初年度産駒から三冠牝馬アーモンドアイやマイルチャンピオンSを制したステルヴィオなどの活躍馬が誕生。母の父は言わずもがなの日本のトップサイヤーだ。現状、日本で考え得る最高の配合と言っていいのかもしれない。本馬もGⅠ級の素質を秘めていそうだ。

ここまでデビューから3戦して無敗を続けている。レースぶりからも、スピードが世代上位であることは一目瞭然。重賞初制覇となった前々走の小倉2歳Sは、スプリント重賞らしくスピード自慢が集まった一戦だったが、スタート直後から楽な手応えで先頭と差のない3番手を確保。抜群の手応えで直線に向くと力強く抜け出し、後続に1馬身3/4差をつけて快勝した。前走の京王杯2歳Sでは、行き足が鈍く前半は中団の位置取りとなったものの、直線では鋭い反応を見せて残り200メートル付近で先頭に立つと、追いすがる2着馬をハナ差抑えて重賞連勝を飾った。今回はさらに200メートルの距離延長になるが、スピード一辺倒のタイプでもないだけに、こなせるはずだ。

アスターペガサス

牡2歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:Giant's Causeway
  • 母:R Heat Lightning
  • 母の父:Trippi
ここに注目!

母はアメリカの2歳ダートG1を勝つなど、早い時期から活躍を見せた。本馬も函館2歳Sを制して世代初の重賞ウイナーに輝いたように、仕上がりの早さは特筆すべきものがある。完成度の高さを生かして、2歳GⅠ制覇を目指す。

3走前のメイクデビュー函館(芝1200メートル)は、スタートから力強いフットワークで道中3番手を進むと、直線ではグンともうひと伸びし、2着馬に2馬身1/2差をつける快勝で初陣を白星で飾った。前々走の函館2歳Sでは、デビュー戦とは違い後方からのレース運びとなったが、直線で一気の脚を見せて差し切り勝ち。4コーナーで他の馬と接触するアクシデントがあってもものともせず、ゴール直前で2着ラブミーファインをハナ差かわした。前走の京王杯2歳Sも5着とはいえ、勝ち馬ファンタジストとは0秒4差しか離されておらず、切れ負けしただけの印象。GⅠの厳しい流れなら、巻き返しが可能だろう。

ケイデンスコール

牡2歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:インダクティ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

母系は、種牡馬としても成功したステイゴールドや、名マイラーのサッカーボーイを輩出した名門ダイナサツシユ系。おじには重賞7勝のバランスオブゲーム、同6勝のフェイムゲームがおり、本馬は母系のスタミナと父のスピードがうまく融合した配合と言える。

デビュー以来3戦全てでメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしているように、末脚の切れ味が大きな武器だ。2013年までは中山・芝1600メートルで行われていた本レースだったが、2014年から阪神・芝1600メートルに舞台が替わり、直線の長い外回りコースらしく、終いの脚がより重要なレースになった。実際、阪神で行われた過去4回は、推定上がり3ハロン最速馬が3勝、2着1回をマークしている。本馬は、前走の新潟2歳Sを馬群の一番外から豪快に差し切って優勝。追われてからの反応や大きなフットワークは、今回の舞台でも生きてくるはず。GⅠでさらに厳しいペースになれば、よりこの馬向きのレースになりそうだ。

ドゴール

牡2歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:サクラプレジデント
  • 母:ガイヤール
  • 母の父:ブラックタイアフェアー
ここに注目!

父は2002年の本レースで、1馬人気に支持されながらクビ差の2着と涙をのんだ。これまで、種牡馬としてGⅠ勝ち馬は出していないが、今回は大きなチャンスだろう。自慢の末脚を大舞台でも発揮して、父の成し遂げられなかった戴冠に挑む。

前々走のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)では、道中は中団前めの位置取りだったが、最内枠を生かしてコーナリングでポジションを押し上げると、直線入り口では3、4番手と先頭を射程に捉えた。鞍上に追われてからは鋭い反応を見せ、先頭に立ってからも最後まで後続との差は詰まることなく、メンバー中最速の上がり3ハロン35秒2(以下推定)をマークする快勝劇を演じた。前走のサウジアラビアロイヤルCは、発馬こそひと息だったが、直線で最後方から追い上げて2着。勝ち馬グランアレグリアには3馬身1/2差をつけられたものの、上がり3ハロンタイムは同馬を0秒3上回るメンバー中最速の33秒7を計時しており、流れひとつで逆転も可能だろう。

ニホンピロヘンソン

牡2歳

調教師:安達昭夫(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ニホンピロアブミ
  • 母の父:コマンダーインチーフ
ここに注目!

母は現役時代未勝利だったが、祖母ニホンピロクリアは2歳時に3勝を挙げるなど早くから活躍。近親には、ダート重賞5勝のニホンピロサートや小倉記念勝ち馬ニホンピロレガーロの名がある。デビュー2連勝を果たした本馬の能力は、しっかりとした母系に裏付けされている。

前々走のメイクデビュー阪神(芝1400メートル)は、道中促しながらの追走だったが、勝負どころではしっかりとスピードに乗り、直線では追われることなく先頭に並びかけた。仕掛けられてからもしぶとい伸びを見せ、2着馬の追撃を封じ、1馬身1/4差の勝利。幼さを見せたレースぶりながら、しっかりと白星をつかんだように、伸びしろを感じさせる一戦だった。前走のオープン特別・もみじS(京都・芝1400メートル)では、スタートこそ後手を踏んだものの、すぐさま巻き返してハナを奪うと、最後までしぶとい伸びで1馬身3/4差をつけて快勝。先行策を取りながら、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒2をマークしており、この内容ならGⅠでも上位争いの可能性を感じさせる。

マイネルサーパス

牡2歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:アイルハヴアナザー
  • 母:マイネアクティース
  • 母の父:タマモクロス
ここに注目!

前走の500万下・きんもくせい特別(福島・芝1800メートル)では、従来の2歳コースレコードを2秒0も更新する1分46秒2のタイムで優勝。2着馬が次戦ですぐに勝利を挙げており、レースレベルも高かった。GⅠ挑戦でも楽しみになるだけのスピードを秘めているはずだ。

前々走の未勝利(東京・芝1800メートル)は、スタート直後から先行策で道中を進みながら、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒0(以下推定)をマークして初勝利を挙げた。前走の500万下・きんもくせい特別では、4コーナーで馬群の一番外を回りながら、直線で前を行く馬たちを一気に飲み込んで先頭へ立って押し切り勝ち。ここでもメンバー中最速の上がり3ハロン34秒2をマークしていた。今回のメンバーを見るとマイル以下の距離を使われてきた馬が多いだけに、芝1800メートル戦で連続して結果を出している点は、大きな強みとなるだろう。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: