今週の注目レース

JBCクラシック(JpnⅠ)

京都競馬場 1900メートル(ダート)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

ケイティブレイブ

牡5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:アドマイヤマックス
  • 母:ケイティローレル
  • 母の父:サクラローレル
ここに注目!

栗毛の馬体はサクラローレル、Be My Guestがいる母系の影響を強く感じさせ、それが本馬のスタミナの源になっていると思われる。スピード戦よりもスタミナ勝負が理想だろう。すでに5歳の秋。馬体はいい意味で完成され、かつ安定もしている。

昨年の帝王賞(大井・ダート2000メートル)で初のJpnⅠ制覇を果たし、今年は年明けの川崎記念(JpnⅠ。川崎・ダート2100メートル)も勝利。前走の日本テレビ盃(JpnⅡ。船橋・ダート1800メートル)で地方交流重賞8勝目をマークと、実績的には今回の出走馬の中で1番と言っていいのかもしれない。先行して押し切るスタイルは、直線が平坦な京都・ダートコースにマッチしているイメージだが、一方で懸念材料もなくはない。地方競馬を走ることが多かったとはいえ、JRAでの勝利は3歳1月の500万下(京都・ダート1800メートル)が最後で、約2年9か月勝てていない。今年のフェブラリーSでも11着と大敗を喫しており、地方競馬よりも軽いダートの克服が鍵になるだろう。

オメガパフューム

牡3歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:スウェプトオーヴァーボード
  • 母:オメガフレグランス
  • 母の父:ゴールドアリュール
ここに注目!

前走(シリウスS1着)時の馬体重が450キログラム。牡馬のダート馬にしては馬格がないタイプで、それだけに前走は53キログラムのハンデも大きかったのだろう。今回、2キログラム増の55キログラム自体は問題なさそうだが、他馬との斤量差が詰まる点は頭に入れておきたい。

三冠牝馬も登場した今年の3歳世代はどの路線も粒ぞろいで、もちろんダート路線も例に漏れない。先のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)ではルヴァンスレーヴがゴールドドリームを下したが、本馬の初重賞制覇も他世代の強敵が相手だった前走のシリウスS。2着馬との差はクビとわずかも、自分から前を捕まえに行ったレース内容は優秀で、中身的には完勝と呼べるものだった。この世代の優秀さを十分に知らしめる勝利と言えるだろう。デビューからダート戦ばかりを走り続けて6戦4勝、2着1回、3着1回。3着以内を外したことがない安定した成績には高い評価が必要で、相手が強化される今回の1戦でも、崩れるシーンはイメージしにくい。

ノンコノユメ

せん6歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:トワイニング
  • 母:ノンコ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

コーナー通過が2回の左回りコースを走っている印象が強い馬。そのどちらにも該当しないレースは、一昨年の東京大賞典(GⅠ。大井・ダート2000メートル、4着)までさかのぼらなければならない。今回は、初の京都・ダート1900メートルをクリアできるかが鍵になる。

3歳時からダートのトップクラスで活躍していた馬だが、4歳時に行った去勢手術の影響があったのか、トモの部分の筋肉が落ちてしまい、それが復調に時間を要した理由となったように思える。とはいえ、陣営が決断した去勢手術の効果はレースに向かうまでの段階でも認識できるほどで、現在は気性の問題がレースに影響を及ぼすことはないと考えていいだろう。トモの筋肉が戻り、状態面が回復したことが、今年のフェブラリーS制覇という形となって現れた印象。今後も安定した結果が望めるだろう。GⅠ・JpnⅠを2勝した実績を考えれば、今回も無視はできない。

テイエムジンソク

牡6歳

調教師:木原一良(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:マイディスカバリー
  • 母の父:フォーティナイナー
ここに注目!

父クロフネのイメージに近い大きなストライドが特徴的な馬。その見た目以上のスピードで走ることができるが、一方で、瞬間的な脚を求められる展開は苦手としている。馬群に囲まれない状況で直線に入ってこられるかが、ポイントとなりそうだ。

今年の東海Sを完勝したころには次世代のチャンピオン候補という声もあったが、それまでの条件と大きく異なるコーナー通過が2回のマイル戦・フェブラリーSで12着と大敗。以降の3戦でも3着以内に入れず、波に乗れずにいる。マイル戦特有のペースに巻き込まれたフェブラリーSと違い、自分のペースでハナを切りながら最後まで持ちこたえられなかった近2走の内容も少し気掛かりだ。重賞初制覇を決めた昨年のみやこSと同じ京都・ダートコースに替わるのは、間違いなくプラス材料。今回はビッグレース初制覇がかかるだけでなく、今後を占う意味でも重要な一戦となりそうだ。

サウンドトゥルー

せん8歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:フレンチデピュティ
  • 母:キョウエイトルース
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

キャリア豊富で様々な競馬場への遠征を経験している馬だが、馬体重の変動が少なく、前走まで15戦連続で3キログラム以内の増減にとどめている。それが、本馬の安定したパフォーマンスに繋がっているのかもしれない。ここも自身の力を発揮できるだろう。

昨年のJBCクラシック(JpnⅠ。大井・ダート2000メートル)では、ケイティブレイブ(2着)を下して勝利。今年は同レース連覇に挑むことになるが、さすがに今年で8歳のベテランホース。全盛期ほどの迫力はなくなってきたように思える。それでも、近走で掲示板(5着以内)を外したのは昨年末のチャンピオンズC(11着)と今年のフェブラリーS(8着)2戦だけ。その2戦が共にJRAのGⅠであることは気になるが、2016年のチャンピオンズCを勝っている馬。上がりのかかる展開になれば、克服可能なはずだ。ちなみに母の産駒は去勢手術をする馬が多く、競走馬としてデビューした6頭の牡馬のうち5頭がセン馬になっている。本馬も、燃えやすい気性の持ち主だったのだろう。

クリソライト

牡8歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:クリソプレーズ
  • 母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!

地方交流重賞を走っているイメージもあるが、実は京都・ダートコースとは相性抜群。これまでに4戦して〔1・2・1・0〕と3着以内を外したことがなく、そのうちの3戦で出走馬中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしている。今回の条件は合うはずだ。

宝塚記念などを勝ったマリアライトを筆頭に、活躍馬が多い母系の出身。母クリソプレーズは父の良さを引き出すタイプの繁殖牝馬で、芝とダートのどちらで活躍するかも配合相手によって決まる面がある。父ゴールドアリュールの本馬は、全36戦(9勝)がダートという折り紙付きのダートホース。2015年から2017年にかけてダイオライト記念(JpnⅡ。船橋・ダート2400メートル)三連覇という偉業も達成している。2着だった昨年のコリアC(韓国G1。ダート1800メートル)の後に左前脚の靭帯を痛めていることが発覚し、今回は1年1か月以上の長期休養明けになるが、大型馬にしては休み明けを苦にしない馬。帰厩直後からここを目標にした調整がされており、出走態勢は整っていそうだ。

サンライズソア

牡4歳

調教師:河内洋(栗東)

  • 父:シンボリクリスエス
  • 母:アメーリア
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

マイル戦での実績も持っているが、近走はダート2000メートル前後の距離に絞って出走。京都のダートコースも1戦1勝と、今回の舞台は合いそうだ。休み明けを1度使われたことで、馬体も充実してきている。

今回と同条件になる今年の平安Sの勝ち馬。すでに証明されている舞台適性の高さに注目が集まるだろうが、本馬にとって大事なことは自分のスタイルで走れるかどうか。つまり、スムーズな先行策に持ち込めるかどうかということになる。本格化気配を示している近5走で3着以内に入れなかったレースは1戦だけで、スタートで後手を踏んで後方待機策になった3走前のオープン特別・ブリリアントS(東京・ダート2100メートル、14着)。距離だけでなく、直線の長さも十分な東京コースでも伸びてこないのだから、差すスタイルは合わないのだろう。まずはスタートをしっかりと決めること。それが好走するための条件となりそうだ。

センチュリオン

牡6歳

調教師:田村康仁(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ハンドレッドスコア
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

中山・ダート1800メートルで8勝をマーク。それ以外の競馬場では勝ち鞍がない成績の評価が難しい。京都競馬場への遠征は今回が初めてで、直線が平坦なコースの経験も少ない。ここは相手関係だけでなく、コースへの対応も鍵となりそうだ。

オープン特別の常連というイメージがあり、大崩れはしないが勝ち切れない競馬を続けていた時期もあった。だが、昨年のオープン特別・ラジオ日本賞(中山・ダート1800メートル)でオープンクラスでの初勝利を飾ると、そこからはトントン拍子。前々走のマーチSでは、待望の重賞初制覇も決めている。前走の白山大賞典(JpnⅢ。金沢・ダート2100メートル)は、挫跖による放牧明けで約6か月ぶりのレースだったこともあってか、4番人気と評価はあまり高くなかったが、4コーナー4番手からしっかりと脚を伸ばして2着まで押し上げる好内容。1度使われた上積みが見込める今回は、前走以上の状態が期待できるだろう。相手なりに走れる長所を生かしたい。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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