今週の注目レース

KBS京都賞ファンタジーステークス(GⅢ)

京都競馬場 1400メートル(芝・外)馬齢 (牝) 2歳オープン

出走馬情報

ダノンファンタジー

牝2歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ライフフォーセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

前々走のメイクデビュー東京(芝1600メートル)では、勝ったグランアレグリア(次走でサウジアラビアロイヤルCを快勝)に次ぐ2着。2歳6月の時点での1分33秒9という走破時計は、優に重賞級だ。レースセンスが高く、200メートルの距離短縮にもすんなり対応できそうだ。

6月3日のメイクデビュー東京は、勝ち馬が別格の強さで2着に敗れたが、本馬も上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚を駆使して3着以下を大きく離しており、「負けてなお強し」を印象づけた。約3か月半の休養を挟んだ前走の未勝利(阪神・芝1600メートル)では、馬体重が18キログラム増えてひと回り成長。好スタートからスッと控えて好位を追走すると、直線はムチを入れられることなくあっさり抜け出して2馬身差で完勝した。母ライフフォーセールはアルゼンチンのG1・2勝馬で、2017年のセレクトセール1歳馬セッションにおいて9720万円(消費税込み)で取引された良血馬。中間は調教の動きがさらに良くなっており、GⅠの大舞台へ向けて、ここは負けられない一戦だ。

ラブミーファイン

牝2歳

調教師:田所秀孝(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ヤマノラヴ
  • 母の父:アグネスデジタル
ここに注目!

メイクデビュー函館(芝1800メートル、1着)では、ニシノデイジー(2着、のちに札幌2歳Sを優勝)を退けて、一気の距離短縮となった函館2歳Sでは勝ち馬にハナ差惜敗の2着。父譲りのスピードに、レースセンスの良さを兼ね備えており、前走の札幌2歳S8着からの巻き返しを図る。

7月8日のメイクデビュー函館は、スローペースを2番手で進み、抑え切れない手応えで早めに先頭へ躍り出ると、1馬身1/2差をつけて快勝。続く函館2歳Sは、芝1200メートルの速い流れにすんなり対応して2番手を追走。最後はアスターペガサス(1着)の決め手に屈したものの、正攻法のレース運びから直線で1度は抜け出しており、中身の濃い2着だった。前走の札幌2歳Sは8着に敗れたが、淀みのない流れに加え、4コーナーでナイママ(2着)にまくられる厳しい展開を踏まえれば、悲観するレース内容ではなかったはずだ。距離の融通は利くタイプだが、本質的にはスピードの生かせる1200から1600メートルが合いそうで、直線が平坦の今回は絶好の舞台だろう。重賞でもまれてきた経験は強みで、上位争いが濃厚だ。

レーヴドカナロア

牝2歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:レーヴドスカー
  • 母の父:Highest Honor
ここに注目!

母はフランスのG1馬で、産駒からはJRA賞最優秀2歳牝馬に輝いたレーヴディソールを筆頭に、アプレザンレーヴ、レーヴミストラルと3頭の重賞ウイナーが誕生している。父にJRA賞年度代表馬ロードカナロアを迎えた本馬も、相当なポテンシャルを秘めている。

7月28日のメイクデビュー札幌(芝1500メートル)は、スローペースを後方の10番手で追走。3コーナー過ぎから進出を開始して4コーナーで好位集団に取りつくと、直線は大外を豪快に突き抜けて快勝した。上がり3ハロンタイム(推定)は、メンバー中最速となる34秒8。騎乗したC.ルメール騎手も、「まだ子供っぽいところを残していますが、すごく乗りやすくていい馬です。4コーナーで物見をしていましたが、ラストはいい脚を使ってくれました」と称賛を送っていた。前走後は休養で成長を促し、約3か月ぶりの実戦となるが、本レースに照準を合わせて順調な乗り込みを消化。実戦タイプで追い切りの動きはそれほど目立たないが、調教量は豊富で、力は出せる態勢が整っていそうだ。

ベルスール

牝2歳

調教師:今野貞一(栗東)

  • 父:スウェプトオーヴァーボード
  • 母:フレンチビキニ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

母は現役時代に4勝を挙げた活躍馬で、半姉のヴゼットジョリー(父ローエングリン)は新潟2歳Sを優勝。全姉のベルルミエールは全4勝のうち3勝を京都・芝1400メートルでマーク(内回りコースでの1勝を含む)しており、本馬の血統背景から今回の条件はぴったりと言えそうだ。

8月5日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)は、好スタートを決め、抜群の手応えで2番手を追走。直線半ばで先頭に躍り出ると、ユナカイト(2着)以下を楽に突き放して3馬身1/2差で快勝した。騎乗した田辺裕信騎手は、「スタートが良くてハナに行けそうな感じでしたが、今後も考えて馬の後ろで我慢させました。折り合って直線はいい伸びでした」と、初戦のレース内容を高く評価していた。同週・同舞台のオープン特別・ダリア賞に0秒6差の1分22秒2という走破時計も優秀だった。今回は約3か月の休み明けになるが、10月上旬から時計を出し始め、コースと坂路併用で乗り込み量は十分。重賞のメンバーに入ってどこまで通用するのか、注目の一戦だ。

レッドベレーザ

牝2歳

調教師:石坂正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レッドメデューサ
  • 母の父:Mr. Greeley
ここに注目!

母は未出走馬だが、祖母はイギリスのG1ウイナー。筋の通った母系にリーディングサイヤーのディープインパクトを配され、血統のスケールは相当だ。本馬は今回が重賞初挑戦で試金石の一戦になるが、潜在能力の高さは引けを取らない。

10月8日のメイクデビュー京都(内回りの芝1400メートル)は、じっくり構えて後方待機策。スローペースに加えて勝負どころでは外を回るコースロスがあったが、レースのラスト2ハロンが11秒8−11秒6という加速ラップを、直線鮮やかに抜け出して快勝した。騎乗した福永祐一騎手も「小柄ですけれど、いい瞬発力がありますね。これからが楽しみです」と好評価を与えていた。420キログラム台とコンパクトだが、均整の取れた馬体と柔軟性に富んだフットワークは非凡な素質を証明するもの。レースを1度使われたことで状態面の上積みが見込め、脚質的に外回りコースへ替わる点も歓迎材料と言える。重賞で好素質馬がそろったが、今後を占う意味で重要な一戦になるだろう。

ジュランビル

牝2歳

調教師:寺島良(栗東)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:アリー
  • 母の父:Deputy Minister
ここに注目!

デビュー前の追い切りで、栗東CWコースで6ハロン78秒5の好時計をマーク。メイクデビュー小倉(芝1200メートル)では、3コーナーで他の馬と接触しながらも初陣を飾り、能力の高さは証明済みだ。父の産駒は2歳戦の強さに定評があり、重賞でも遜色のない競馬が可能だろう。

8月26日のメイクデビュー小倉は、好スタートを決めて先行争いに加わっていたが、3コーナーで他馬に内から寄られて後退するシーンがあった。そこから立て直して4コーナーで4番手に押し上げると、先に抜け出したウインクルマリヒメ(2着)をゴール寸前で捕らえて見事に優勝。上がり3ハロン34秒9(推定)のタイムは、メンバー中最速だった。前走のオープン特別・ききょうS(阪神・芝1400メートル)は、勝ち馬の逃げ切りを許し、最後は2着馬にもかわされて3着も、外を回る正攻法のレース運びで0秒1差ならレース内容は合格点だろう。今回は重賞で相手が強くなるが、完成度の高さを生かして勝利を目指す。

ヴァニラアイス

牝2歳

調教師:高柳大輔(栗東)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:アジタート
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

前走後は間隔を空けて夏場の疲れを癒やし、本レースに照準を合わせて入念な乗り込みを消化。父譲りのスピードを武器に、これまでハナを譲ったことのない快速馬。展開の鍵を握る一頭で、その動向から目が離せない。

7月1日のメイクデビュー中京(芝1400メートル)は、好スタートを決めて先手を奪い、8番人気の低評価を覆して3着に好走。続く未勝利(小倉・芝1200メートル)は、初の右回りコースでスタート直後から外へ張り気味だったが、3コーナー手前で先頭に立つと、最後までしぶとく粘って2着を確保した。前走の未勝利(小倉・芝1200メートル)は、ハミをリングハミに替えた効果があったようでモタれる面はだいぶ改善されており、ハイペースを力強く押し切って初勝利を挙げた。まだ粗削りだが、キャリアを積むごとにパフォーマンスを上げており、重賞のメンバーに入ってもスピードは互角以上。ここも展開が噛み合えば、粘り込みが期待できそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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