今週の注目レース

菊花賞(GⅠ)

京都競馬場 3000メートル(芝・外)馬齢 牡・牝 3歳オープン

出走馬情報

エタリオウ

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ホットチャチャ
  • 母の父:Cactus Ridge
ここに注目!

前走の神戸新聞杯は2着。同じ友道康夫厩舎所属の勝ち馬ワグネリアンは天皇賞(秋)へ向かい、菊花賞は本馬とユーキャンスマイルに託されることとなった。同厩舎の菊花賞最高着順は2012年の2着(スカイディグニティ)で、本馬が勝てばクラシック三冠全制覇となる。

春はダービートライアルの青葉賞が勝ち馬ゴーフォザサミットと0秒3差の2着、日本ダービーも追い上げ実らず4着だったが、さすがは成長力に定評のあるステイゴールド産駒。秋初戦となった前走の神戸新聞杯では、最後方追走から直線で外に持ち出されるとグイグイと伸びて、勝ったワグネリアンから1/2馬身差の2着に好走。推定上がり3ハロンタイムはメンバー中最速の33秒9をマークしており、勝ち馬に劣らないレース内容だった。勝負どころの反応が鈍い馬だけに、芝3000メートルに距離が延びるのはプラス材料。クラシック三冠最終戦で、“最強の1勝馬”が遂に主役へ躍り出る。

エポカドーロ

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ダイワパッション
  • 母の父:フォーティナイナー
ここに注目!

リーディングを独走している藤原英昭厩舎だが、意外にも3000メートル以上のGⅠは勝っていない。菊花賞は2011年トーセンラーの3着、天皇賞(春)は2011年エイシンフラッシュと2013年トーセンラーの2着が最高着順。本馬が厩舎初の長距離タイトルを狙う。

デビュー以来、常に前々から踏ん張る競馬を続けてきたが、前走の神戸新聞杯では、スタート直後につまずき、道中は中団後ろで運ぶ形を強いられた。それでも、じわじわと脚を使って4着。上位3頭からは離されたものの、スタートのロスを考慮すれば、力は示したと言えるだろう。迎える本番では、まずはスッと先行したいところだ。母ダイワパッションが1400メートル以下を主戦場としたこと、さらに、まとまった体型からも距離延長はプラス材料ではないかもしれないが、皐月賞を制したメンバー中唯一のクラシックホースとして、恥ずかしい競馬はできない。

ブラストワンピース

牡3歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ツルマルワンピース
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

夏の新潟をステップに菊花賞へ挑むローテーションになるが、昨年の本レースでは、8月の1000万下・阿賀野川特別から挑んだポポカテペトルが3着に好走している。本馬は脚元の影響もあって間隔を空けて使いたいタイプ。この馬の個性を重視したまでで、問題はないだろう。

まだ能力の底を見せていない馬だ。デビュー3連勝で迎え2番人気に支持された前々走の日本ダービーは、勝ち馬ワグネリアンから0秒2差の5着に敗れたが、直線のさばきが少し遅れたのも事実。大跳びで加速に時間が掛かるタイプなので、見た目以上に影響があったはずだ。その後はリフレッシュ放牧を挟み、前走の新潟記念(1着)では、後方から桁違いの伸び脚で他世代の実績馬たちを一蹴。ハービンジャー産駒らしくじわじわと力をつけている。少し器用さに欠ける面があるので、今回は、コーナーを6回通過する京都・芝3000メートルのコース形態に対応できるかがが最大のポイントになるだろう。

メイショウテッコン

牡3歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:エーシンベロシティ
  • 母の父:Lemon Drop Kid
ここに注目!

菊花賞を逃げ切れば、1998年セイウンスカイ以来、実に20年ぶりとなる。それ以降の逃げ馬による最高着順は、2001年マイネルデスポットの2着。ちなみに、当時の勝ち馬は本馬の父マンハッタンカフェだった。ただ、本馬は一介の逃げ馬ではないので、ここは展開の鍵を握りそうだ。

2001年の菊花賞馬である父は、夏競馬で力をつけて秋に大輪の花を咲かせたが、本馬も似た成長曲線を描いている。春のクラシック路線では京都新聞杯の5着など善戦止まりだったが、日本ダービーと同週のオープン特別・白百合S(京都・芝1800メートル)を制すと、さらにラジオNIKKEI賞も仕留めて2連勝。とりわけ、ラジオNIKKEI賞は好位のインで脚をためる形から抜け出したもので、控える競馬が可能なことを印象づけた。前走の神戸新聞杯はゴール前で友道康夫厩舎の2頭にかわされて3着だったが、最後まで粘りに粘って地力強化を証明。本番でもリズム良く先行できれば、春の実績組を一蹴するシーンが見られるかもしれない。

ジェネラーレウーノ

牡3歳

調教師:矢野英一(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:シャンハイロック
  • 母の父:ロックオブジブラルタル
ここに注目!

初の関西遠征となるだけに、パドックの気配は要チェックだ。ホライゾネットを着用しているように、気持ちが乗りやすいタイプ。多少うるさいぐらいなら許容範囲だが、日本ダービー(16着)のように発汗が激しいと割り引きたい。

“骨を切らせて肉を断つ”という表現がしっくりくる。前走のセントライト記念は、逃げるタニノフランケル(12着)から大きく離れた2番手を追走。3コーナーからロングスパートをかけて直線半ばで先頭に立つと、迫る1番人気のレイエンダ(2着)を振り切って重賞2勝目を手にした。注目すべきは推定上がり3ハロンタイムの順位で、重賞初制覇だった京成杯が7位タイなら、セントライト記念は9位に過ぎなかった。つまりは、勝負どころまでにセーフティーリードを取って、その貯金で押し切っているということだ。今回は初の芝3000メートルだが、坂の下りで一気に後続との差を広げることができれば、十分に勝機があるだろう。

グロンディオーズ

牡3歳

調教師:田村康仁(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:シェリール
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

2000年以降で見ると、前走が1000万下クラスの馬は73頭が出走して2勝、2着1回、3着4回。さすがに勝ち負けする馬は多くないが、あまり人気にならないだけに、本馬も注目が必要だろう。2勝(2004年デルタブルース、2009年スリーロールス)は共に8番人気の伏兵だった。

デビューが2月と遅めだったこともあり春のクラシックには間に合わなかったが、5月の500万下(東京・芝2400メートル)を2分24秒4の好時計で制し、2勝目をマーク。前走の1000万下・信濃川特別(新潟・芝2000メートル)も好位から悠々と抜け出し、2着馬に3馬身差をつけて快勝した。過去4戦いずれもメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、決め手は抜群。ゆったりとしたフットワークで走るので、芝3000メートルへの距離延長もプラス材料だろう。さらに、昨年の菊花賞馬キセキとは、同じルーラーシップ産駒で信濃川特別を勝っているという共通項がある。大仕事を成し遂げてくれそうな雰囲気を十分に感じさせる一頭だ。

フィエールマン

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リュヌドール
  • 母の父:Green Tune
ここに注目!

ディープインパクト産駒は、本馬とグローリーヴェイズの2頭が登録。同産駒は菊花賞に27頭が挑んで、2016年サトノダイヤモンドの1勝だけ。日本ダービーを4勝、皐月賞も2勝していることを思えば、少し物足りない成績と言える。

キャリアはまだ3戦だが、スケール感は抜群だ。1月のメイクデビュー東京(芝1800メートル)こそクビ差の辛勝だったが、2戦目の500万下・山藤賞(中山・芝1800メートル)は、後方から外を回して押し上げての楽勝だった。前走のラジオNIKKEI賞(2着)で初黒星を喫することとなったが、後方から4コーナーで大外を回しながら鋭伸。それでいて勝ったメイショウテッコンから1/2馬身差だから、勝ちに等しい内容だったと言えるだろう。未知の部分はあるが、逆に言えば底知れないものを秘めている可能性もある。キャリア4戦目での菊花賞制覇となれば、レース史上初。歴史的偉業の達成を期待したい。

グレイル

牡3歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:プラチナチャリス
  • 母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!

ハーツクライ産駒は京都・芝コースのGⅠが鬼門だ。のべ48頭が出走して未勝利。2着が11回もあるだけに、詰めの甘さが目につく。菊花賞には過去9頭が出走し、2011年ウインバリアシオンの2着が最高着順。それ以外の8頭は掲示板(5着以内)を外している。

2歳時にデビュー2連勝で京都2歳Sを制覇。それを思えば3歳春の3戦は物足りないが、陣営はもともと秋以降の本格化を示唆していた。実際、骨折明けで良化途上に思えた前走のセントライト記念が見せ場たっぷりの内容。4コーナー後方から直線でグイグイと伸びて、勝ち馬ジェネラーレウーノから0秒4差の3着まで押し上げた。1度使って迎える本番では、状態面の上積みも大きいはずだ。共に内回りコースだったとはいえ、2戦2勝の京都競馬場に替わる点もマイナス材料にはならないだろう。末脚が生きる展開になれば、ゴール前で先頭に躍り出るシーンがあってもおかしくない。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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