今週の注目レース

関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

阪神競馬場 1800メートル(芝・外)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

サトノワルキューレ

牝3歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ヒアトゥウィン
  • 母の父:Roi Normand
ここに注目!

北海道でしっかりとリフレッシュされての秋初戦。1週前の段階では少し馬体をふっくらと見せているが、細くなるよりは遥かにいいだろう。秋華賞の京都・芝内回りコースを考慮し、前走までと違う競馬をするのか、それとも末脚勝負を継続させるのか。注目の一戦になる。

3番人気という高い評価を受けて出走した前走のオークスは、勝ったアーモンドアイから1秒3離された6着に敗退。重賞初制覇を飾った前々走のフローラSで見せた末脚を発揮できなかった。その理由を陣営は、中3週で東京へ2度輸送した日程面の問題よりも、初めて一線級を相手にし、コーナーを曲がり切る前からペースアップを求められた展開に戸惑ったため、と考えているようだ。早い段階から「勝負どころでの反応の鈍さが課題」と言われ、それをカバーするためにスタミナ勝負の長距離路線を歩んできた背景がある。外回りコースの芝1800メートルに対応できるのか。それが今回の重要なポイントとなりそうだ。

トーセンブレス

牝3歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミンバー
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

阪神・芝の外回りコースに適した息の長い末脚を持ち、また、過去の関西圏への長距離輸送では馬体重を大きく減らしていない。今回の舞台設定は馬のキャラクターにマッチしていると言えるだろう。休み明けでも動けるタイプなので、初戦から好走が期待できそうだ。

5月20日のオークスは左前挫跖のため出走取消。父ディープインパクトは万能な種牡馬だが、母のブルーミンバー、祖母のタヤスブルームが共にスプリンターという血統背景で、本馬がNHKマイルCとオークスのどちらに出走するかが注目されていた。結局2400メートルを克服できるかどうかは未知のままだが、今回に関してはフラワーC(2着)でクリアしている距離なので、安心感があるはずだ。まだ勝ち星はデビュー戦の1つだけながら、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞とGⅠで2度の4着がある馬。世代トップクラスの能力を持っているのは明らかだ。ここで重賞初制覇を決めて、GⅠへ向かいたいところだろう。

カンタービレ

牝3歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シャンロッサ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

小柄な馬体だけでなく、前向きな性格の持ち主。しっかりと夏休みを取っているが、休養明け初戦から走りそうな下地がある。渋った馬場よりも、スピードを生かせる馬場の方が本馬に適しているはずだ。

前走のオークスでは13着に敗れたが、一線級を相手にした競馬が初めてだったことに加え、自身の適性よりも長い距離への挑戦。さらに、重賞初制覇を決めた前々走のフラワーCで減らした馬体重の回復に気を配らなければならなかったことなど、敗戦にはいくつかの要因があった。あれが能力の全てではないという見解でいいだろう。父にディープインパクト、母の父にGalileoというトップサイヤー同士の配合になっている良血馬だが、瞬発力よりもスピードの持続力を武器にしているところは、Galileo産駒の特徴に近い。タイプ的には秋華賞の京都・芝内回りコースの方が合うのかもしれないが、ここでも侮ることはできない。

フィニフティ

牝3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ココシュニック
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

特別登録のあった紫苑Sへの出走を見送り、ローズSに予定をスライド。同厩舎でオークス4着だったレッドサクヤの回避もあったからだろうが、本馬自身のことを考えれば、輸送距離の短い阪神で走れる点はプラス材料と言えそうだ。チャンスは広がったと考えたい。

全兄に重賞路線で活躍するステファノスがいる血統面も注目されるが、一目見ただけで資質の高さがわかるほどのきれいなフットワークで走る馬。どんな展開にも対応できる競馬センスの高さ、馬群の中でもひるまない勝負根性も兼ね備えており、重賞タイトルどころか、GⅠという大きな舞台でも好勝負を演じることができるだけの能力を感じさせる。課題となっているのは馬格のなさで、メイクデビュー京都(芝1600メートル、1着)から2戦目のクイーンC(2着)までに3か月の間隔を空け、3戦目の前走・桜花賞(12着)でも2か月近くの間隔を取ったのだが、それでも馬体が減り続けていた。このあたりを解消できるかで、今後の可能性も変わってくるはずだ。

オールフォーラヴ

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レディアルバローザ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビュー戦でいきなり結果を出しているように、前進気勢の強い馬。使い込んでテンションが上がるよりも、休み明けの方が結果を出しやすいのかもしれない。長めから追い切られた1週前追い切りの動きが抜群で、馬体もほぼ仕上がっている。

母のレディアルバローザは、中山牝馬S連覇(阪神競馬場で開催した2011年と翌2012年)など古馬になって大きく成長した晩成タイプだった。本馬は前走のオークスで9着に敗退したが、このレースがまだキャリア4戦目。初めての関東圏への長距離輸送で少しテンションが高くなっていたことも考えれば、その結果だけで能力を決め付ける必要はなく、むしろ成長の余地があると見ていいだろう。阪神・芝コースでは2戦して1勝、2着1回。今回と同じ舞台で行われた500万下・アルメリア賞では2着(繰り上がり)に敗れたが、2位入線馬が降着するほどの不利を受けたレース。むしろ、跳びの大きい本馬の走りは広いコース向きと言える。

アンコールプリュ

牝3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:オイスターチケット
  • 母の父:ウイニングチケット
ここに注目!

オークスではなくNHKマイルC(17着)に駒を進めたのは、春の時点では陣営が精神的な物足りなさを感じていたため。夏を越し、幅が出てきた馬体と共に落ち着いた面を見せるようになってきた現在なら、芝1800メートルの距離をこなしてもいいはずだ。

11着だった前々走の桜花賞に続き、前走のNHKマイルCでも17着と結果を出せず、不完全燃焼で春シーズンを終えたが、その一番の理由はテンションの高さにあると考えていいだろう。ダービー馬のウイニングチケット産駒ながら、現役時代の2勝が共に芝1200メートルだった母オイスターチケットも、テンションの高さがあった馬。半兄のダブルティンパニー(父サンデーサイレンス)やブラックシェル(父クロフネ)のように馬格のある牡馬ならカバーもできるが、小柄な牝馬にはさすがに厳しいようだ。精神的にフレッシュな状態で臨める休み明けの方が合うタイプと考えられ、実際に約3か月の休み明けだった今春のフィリーズレビューでは2着に好走している。

ゴージャスランチ

牝3歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:シーキングマイラブ
  • 母の父:Seeking the Gold
ここに注目!

オークスの同週に500万下・カーネーションC(東京・芝1800メートル)を勝った後は放牧で秋に備え、帰厩してからはローズSを目標にしっかりと調教を消化。すでに出走態勢は整っている印象だ。牝馬ながら500キログラムに迫る馬格があり、長距離輸送がこたえる印象もない。

勝ち上がりに4戦を要したが、その未勝利(東京・芝1600メートル)では、のちのフローラS2着馬パイオニアバイオ(2着)を負かしている。3走前のオープン特別・忘れな草賞(阪神・芝2000メートル)、前々走のオークストライアル・スイートピーS(東京・芝1800メートル)と、オープンクラスで連続3着。自己条件に戻った前走の500万下・カーネーションCで2勝目をマークしたが、2着レッドランディーニとの着差はクビだった。そのパフォーマンスは「相手なり」と表現できるもので、重賞でもそれなりに走れそうな雰囲気がある。早めに位置を取る競馬が多いが、前述の忘れな草賞は直線勝負の形。状況によって変化をつけられる自在性も、魅力の一つだろう。

サラキア

牝3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

前走の500万下・青島特別(小倉・芝1700メートル)を快勝。JRAレコードで制した内容もさることながら、小倉までの長距離輸送をしながら10キログラム増の馬体重で出走できたことは、秋に余力を残せたという意味でも大きかった。阪神でもパフォーマンスに変化はないはずだ。

デビュー2戦目のチューリップ賞と、3戦目のフローラSは共に4着。あと一歩のところでGⅠの出走権を獲得できず、大舞台を踏むことができなかった春の雪辱がこの秋のテーマだろう。この1戦が休み明けになるライバルが多い中で、すでに8月の小倉で休み明けの1戦を消化済み。これは大きな強みとなりそうだ。JRAレコードで完勝した前走の500万下・青島特別は、最初の100メートルを除く道中のレースラップが全て11秒台という厳しい流れをまるで問題にせず、向正面で一気に動いていく強気の競馬をしながら、2着馬に3馬身1/2という明確な着差をつけた。ここで重賞初制覇を期待できるだけの勝ち方だった。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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