今週の注目レース

産経賞セントウルステークス(GⅡ)

阪神競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

ファインニードル

牡5歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:ニードルクラフト
  • 母の父:Mark of Esteem
ここに注目!

春の高松宮記念では、念願のGⅠ初制覇を5歳にして成し遂げた。今回は、スプリント王者として迎える秋の初戦。約4か月の休み明けとはなるが、無様な姿は見せられない。昨年に1馬身1/4差の快勝を見せた舞台でもあり、同レース連覇を狙う。

前走のチェアマンズスプリントプライズ(G1・香港、芝1200メートル)は、初めての海外遠征となったが、スタート直後から落ち着いた様子で追走し、道中は中団待機。リズムよくレースを運んだものの、最後まで前を走る馬との差は縮まらず、4着に敗れた。それでも、短距離戦が主流の香港競馬において上位勢と差のない競馬ができたことは、大きな収穫となったことだろう。前々走の高松宮記念では、ゲートを互角に出て中団の外を気分よく追走。直線に入って追い出されると脚を伸ばし、内から先に抜け出したレッツゴードンキ(2着)をゴール前でハナ差差し切った。2度目の挑戦でのGⅠ初制覇。5歳を迎え本格化したと見てよさそうで、まだまだスプリント路線で活躍が期待できる。

ラブカンプー

牝3歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:ショウナンカンプ
  • 母:ラブハート
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

3歳牝馬ながら、近2走は他世代の馬を相手に重賞で2着、3着と互角の戦いを繰り広げてきた。斤量差があるとはいえ、ここにきてグッと成長してきているのだろう。今回のメンバーでは実績上位であり、ここも持ち前のスピードを見せつけたいところだ。

前走の北九州記念は、スタート直後にハナを奪う勢いでダッシュ力を見せたが、無理に急がせることなく3番手のポジションに収まった。3コーナーで1度先頭に並びかける積極策を見せ、直線入り口では抜け出しに成功。残り200メートル付近まで先頭を守ったものの、内からアレスバローズ(1着)の強襲に遭い、最後は同厩舎のダイメイプリンセス(2着)にもかわされて3着となった。それでも、レースの前半600メートル通過タイム32秒4というハイペースを先行して粘り通した内容は、“負けてなお強し”と言えるはずだ。これまで直線が平坦なコースで結果を出しているだけに、今回は阪神競馬場の急坂の克服は鍵となるが、近走の充実ぶりなら十分にこなせるだろう。

アサクサゲンキ

牡3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Stormy Atlantic
  • 母:Amelia
  • 母の父:Dixieland Band
ここに注目!

阪神競馬場での競馬は今回が2度目となるが、半姉のラビットラン(父Tapit)が昨年のローズSで1馬身1/4差の快勝を見せており、適性があってもおかしくない。近走は歯がゆい競馬が続くが、コース替わりで新たな一面を見せることができるのか、注目だ。

前走の北九州記念は、昨年に小倉2歳Sを制した舞台と同じということもあってか2番人気の支持を集めた。道中は後方を進み、3コーナーで鞍上の手が動いたものの、4コーナー13番手では、小倉の短い直線で追い上げるには厳しい位置取りだったようだ。それでも、直線に入ってからは追い上げを見せ、勝ち馬から0秒6差の6着。上がり3ハロンタイムも33秒9(以下推定)をマークしており、末脚の爆発力は示した形だ。前々走のCBC賞でもメンバー中最速の上がり3ハロン32秒9の差し脚で4着まで追い上げており、末脚に関しては重賞でも通用している。展開次第で、重賞2勝目を挙げるシーンがあってもよさそうだ。

アンヴァル

牝3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:アルーリングボイス
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

祖母アルーリングアクト、母アルーリングボイス共にスプリント重賞勝ちがあるように、母系が受け継いだスピード値は高いと言える。父もスプリント戦を中心にGⅠ6勝という歴史的名馬。本馬がデビュー2戦目から3連勝を果たしたのも、高い能力があるからこそだ。

前走の北九州記念は、スタート直後に窮屈になるシーンがあり、後方に下げざるを得ない展開だった。それでも、その後は行きたがるそぶりも見せずに後方3番手を追走。内から徐々にポジションを上げ、4コーナー13番手で直線に向いて追い上げに入ろうとしたが、再び進路がなくなる場面があった。10着とはいえ、不完全燃焼の競馬だったことは確かだろう。前々走の葵S(6着)も、その前にマイル戦を使われた影響もあったのか前半の追走に苦労し、本来のスピードを見せることができなかった。近走は全力を出せたとは言えず、前走に続いての芝1200メートル戦でスムーズな競馬ができれば、巻き返しの可能性は十分あるだろう。

ダイアナヘイロー

牝5歳

調教師:大根田裕之(栗東)

  • 父:キングヘイロー
  • 母:ヤマカツセイレーン
  • 母の父:グラスワンダー
ここに注目!

阪神・芝コースはこれまで5戦3勝と好相性を誇り、掲示板(5着以内)を外したことがない。芝1200から1400メートルのスプリント戦に限れば4戦3勝と、さらに信頼度が増している。今回のコース替わりはプラス材料で、近走とは一変した走りが期待される。

連覇を狙った前走の北九州記念だったが、ハナを奪う本来の競馬ができず4、5番手を追走する形となった。道中もやや行きたがるそぶりを出すなど、約2か月ぶりと少し間隔が空いた影響もあった様子。直線も最後まで粘りを見せたが、勝ち馬から0秒7差の7着と、1番人気の支持に応えることはできなかった。ただ、今回と同じ阪神・芝コースで行われた4走前の阪急杯では、のちに安田記念を制するモズアスコット(2着)やスプリンターズS連覇のレッドファルクス(3着)を相手に逃げ切り勝ちを演じており、今回のメンバーなら実績上位の存在と言える。楽に先行する自身の競馬に持ち込むことができれば、近走の着順から一変も可能だろう。

ネロ

牡7歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:ヨハネスブルグ
  • 母:ニシノタカラヅカ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

近3走はダートの地方交流重賞を使われているが、もともと芝1200メートル重賞2勝の実績の持ち主。一昨年の本レースでは2着に好走しており、舞台適性も問題ない。近走のレースぶりから持ち前のスピードは健在で、流れ次第で上位争いも可能だろう。

前走のクラスターC(JpnⅢ、盛岡・ダート1200メートル)は、スタート直後から鞍上が激しく促し、1馬身1/2ほどのリードを奪いハナに立った。3コーナーで勝ち馬に早めに迫られる厳しい展開ながらも、2着に好走。直線ではもう1度差し返す勝負根性も見せており、最後はゴール前でクビ差先着を許したものの、先行力と粘り腰を示した点は胸を張れるだろう。前々走のさきたま杯(JpnⅡ、浦和・ダート1400メートル)は8着だったが、3走前の東京スプリント(JpnⅢ、大井・ダート1200メートル)は3着と、1200メートルの距離では安定した走りを続けている。7歳となってもスピードに衰えは見られず、4戦ぶりの芝となる今回も侮れない。

レジーナフォルテ

牝4歳

調教師:佐藤吉勝(美浦)

  • 父:アルデバランⅡ
  • 母:ナイキトライアンフ
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

曽祖母タレンテイドガールは、現役時代にエリザベス女王杯を制するなどの活躍をした馬。近親にはGⅠ馬や重賞を複数勝った馬がおり、母系が持つポテンシャルは相当のものがありそうだ。本馬も重賞で僅差の競馬をしており、ここでアッと驚かせるシーンがあるかもしれない。

前走のアイビスサマーダッシュは、楽な手応えで好位を追走し、残り100メートル手前から追い上げを見せたが、結果は勝ち馬から0秒5差の4着。それでも、昨年の同レース3着と合わせて新潟の直線競馬への適性をあらためて証明し、自身の得意条件なら重賞でも上位争いができることも示した。今年2月の1600万下・アクアマリンS(芝1200メートル)では、阪神と同じ右回りコースかつ直線に急坂が待つ中山で1馬身1/4差の快勝を見せており、舞台替わりでも実力をしっかりと発揮できそうだ。4歳の成長力は魅力的で、強敵相手の厳しい流れでこそ能力が生きるタイプだろう。ここで実績以上の結果を出せるかもしれない。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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