今週の注目レース

北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

ディアドラ

牝4歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ライツェント
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

デビュー戦と海外のレースを除いた過去15戦のうち、馬体重の増減が10キログラム以上だったことが5回。ただ、そのうち4戦で勝利を収めており、そこまで数字を気にする必要はないだろう。見た目に張りがあれば、力を出せると考えたい。

着実に進化を遂げている一頭だ。昨春のクラシックは善戦止まりだったが、その後に急成長。1000万下・HTB賞(札幌・芝2000メートル)と紫苑Sを連勝すると、秋華賞では重馬場をものともせずGⅠ初制覇を果たした。続くエリザベス女王杯、今年初戦の京都記念はそれぞれ12着、6着に敗れたが、春の目標に据えた前走のドバイターフ(G1・UAE、芝1800メートル)では3着(同着)に好走。勝ち馬には離されたものの、2着ヴィブロスとはクビ差、リアルスティールとは3着同着という価値ある走りだった。本質的には実戦を使われながら状態を上げるタイプではあるが、実績的に牝馬限定のGⅢなら負けられない。

ソウルスターリング

牝4歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:Frankel
  • 母:スタセリタ
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

所属する藤沢和雄厩舎は、昨年の札幌開催で24戦して7勝、2着4回と素晴らしい成績を残した。本馬は、デビュー戦を今回と同じ札幌・芝1800メートルで勝っており、思い出の地で待望の復活が期待される。

父は史上最強馬との呼び声もあるFrankelで、母は仏オークスなどG1を6勝した名牝スタセリタ。本馬は血統的な期待を裏切ることなく、2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズを勝ってJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞すると、3歳時にはオークスを快勝して同賞最優秀3歳牝馬に輝いた。それを思えば、昨秋以降の不振はどうしたことか。今年2戦も、前々走の阪神牝馬Sが10着、前走のヴィクトリアマイルが7着と物足りない着順になっている。ただ、一時期に比べると、前走のレースぶりは良くなっているようにも見えた。リフレッシュ放牧を挟んだ今回、復活の走りが見られるかもしれない。

フロンテアクイーン

牝5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:ブルーボックスボウ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

2006年の皐月賞やダービーなどGⅠを4勝した父メイショウサムソンと同じ、浦河・林孝輝氏の生産馬。初の北海道シリーズ参戦となるここで、父の産駒としては5頭目のJRA重賞ウイナーを目指す。

堅実を絵に描いたような馬だ。3歳春のクイーンCで2着に食い込むなど早い時期から力を示していたが、昨年9月以降の安定感は特筆もの。1600万下クラスで3着、2着、2着と好勝負を続けると、格上挑戦となったターコイズSでは、勝ったミスパンテールからクビ差の2着に入り収得賞金の加算に成功。今年初戦の中山牝馬Sも、勝ち馬から1/2馬身差の2着にまとめた。前に行けばしぶとく、後ろからでも確実に脚を使えるので、どんな展開になっても対応可能。パワーに秀でたタイプが多いメイショウサムソン産駒だけに、札幌の洋芝コースもプラスに働きそうだ。重賞2着が実に4回。今度こそ1着が欲しいところだろう。

リバティハイツ

牝3歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ドバウィハイツ
  • 母の父:Dubawi
ここに注目!

過去10年の本レースでは、2012年のアイムユアーズ、2017年のアエロリットなど3歳馬が4勝と、ハイアベレージを残している。本馬も、51キログラムの負担重量を生かして差し切りを狙う。

キャリア5戦ながらも、非凡なポテンシャルを示している。デビュー2戦目で初勝利を挙げると、続く500万下(京都・芝1400メートル)は2着だったが、格上挑戦したフィリーズレビューを鮮やかに差し切って重賞初制覇を達成。前走の桜花賞で6着に敗れた後はリフレッシュ放牧へ出され、このクイーンSを目標に調整されている。過去5戦はいずれも芝1600メートル以下だが、父は万能型のキングカメハメハ。母ドバウィハイツも芝1800メートルと芝2000メートルでG1を勝っているので、今回の芝1800メートルにも十分に対応できるはずだ。年上のGⅠ馬が相手でも侮れない。

エテルナミノル

牝5歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:エンパイアメーカー
  • 母:ダイワジェラート
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

全6勝を4コーナー3番手以内で挙げているように、前に行ってこそのタイプ。また、馬番が1から6番だった時に8戦3勝、2着2回の好成績を残しているので、内枠が理想と言えそうだ。すんなり先行できれば、2つ目の重賞タイトルに手が届くかもしれない。

今年1月の愛知杯を勝って重賞初制覇を達成。その後はなかなか発馬が決まらず苦戦が続いていたが、前走の函館記念(3着)は久しぶりの好内容だった。課題のスタートを五分に出て先行集団の外につけると、4コーナーで先頭に立って粘りに粘る。最後は勝ったエアアンセム、2着のサクラアンプルールにかわされたものの、牡馬の強敵を相手にあわやのシーンをつくった。ムラ駆けタイプではあるが、高い能力を秘めていることは間違いないだろう。開幕週の芝1800メートルに舞台が替わる今回は、ますますスタートが大きなポイントとなりそうだ。

アンドリエッテ

牝6歳

調教師:牧田和弥(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アナバシュドチャーム
  • 母の父:Silver Deputy
ここに注目!

牝馬にしてはタフで、レースを使い込んで良くなるタイプ。それだけに休み明けは得意ではなく、これまで中6週以上では10戦して3着が2度あるだけ。今回は中6週となるだけに、仕上がりが鍵となる。

前走のマーメイドSは、待ちに待った重賞初制覇だった。道中は後方のインで脚を温存。直線では馬群を割って豪快に伸び、ワンブレスアウェイ(2着)との追い比べを制した。3歳時の2015年にはチューリップ賞で2着、オークスで5着とクラシック戦線でも差のない競馬を続けていた実力馬だが、年齢を重ねても老け込むようなところは見られない。末脚の破壊力はこのメンバーでも通用するだけに、あとは差しが決まるレース展開になるかどうか。開幕週の馬場は歓迎材料と言えないが、前が速くなれば重賞連勝を飾る可能性は十分にあるはずだ。

トーセンビクトリー

牝6歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:トゥザヴィクトリー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

全兄トゥザワールドと同じく器用さが売りだけに、内枠が得意。4歳になって以降の16戦を振り返ると、1から5番枠で3勝を挙げているが、6番より外の枠では5戦して全て5着以下に敗れている。今回も枠順が鍵を握りそうだ。

父がキングカメハメハ、母が2001年のエリザベス女王杯を制したトゥザヴィクトリーという良血馬。本馬は今年で6歳となったが、春の3戦も好内容の走りを見せている。牡馬相手のアメリカジョッキークラブCで5着に食い込むと、続く中山牝馬Sはトップハンデの56キログラムを背負って4着。前々走の福島牝馬Sも4着にまとめた。前走のマーメイドSは最下位の15着と大敗を喫したが、厳しいペースでの逃げを打ったことが敗因の一つと言え、巻き返しの可能性は十分にあるだろう。昨年の本レースでは、6番人気を覆して2着に好走。コース適性も示しているだけに、もうひと花咲かせたい。

アグレアーブル

牝5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:プリティカリーナ
  • 母の父:Seeking the Gold
ここに注目!

本レースが2000年に古馬混合戦となって以降、前走1000万下クラスから参戦してきた馬は22頭いるが、2001年ダイヤモンドビコーと2004年エルノヴァの2着が最高。本馬が、2階級の格上挑戦でエポックメイキングな勝利に挑む。

1000万下クラスからの格上挑戦だが、決して侮れない。一昨年夏に500万下(函館・芝2000メートル)を勝った後、脚部不安で1年9か月に及ぶ長期休養を余儀なくされたが、今年4月に復帰後は2着、2着、1着、3着と安定感のある走りを続けている。昇級初戦だった前走の1000万下・かもめ島特別(函館・芝1800メートル)は伸びて届かずの3着だったが、多少スムーズさを欠くシーンもあっただけに、まだまだ上を目指せる一頭と言えるだろう。近親に、アメリカの3歳牡馬チャンピオンに輝いたBernardiniがいる良血馬。休養が長かった分、出世は遅れているが、今回は鞍上に“マジックマン”ことJ.モレイラ騎手を迎え、重賞初制覇を狙う。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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