今週の注目レース

プロキオンステークス(GⅢ)

中京競馬場 1400メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

インカンテーション

牡8歳

調教師:羽月友彦(栗東)

  • 父:シニスターミニスター
  • 母:オリジナルスピン
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

数多くの競馬場と距離を走っている馬だが、ダート1400メートルへの挑戦は今回が初めて。ただ、GⅠのマイル戦でもスピード負けはしない馬なので、自分のリズムを崩さなければ問題ないだろう。むしろ、コーナーを2度通過する左回りコースはベストと思える。

重賞初制覇を果たしたレパードSが2013年なので、すでに5年近くダートのトップクラスで走り続けていることになるが、休養をしていた期間が長かったためか、8歳を迎えた今年も馬体はまだまだ若々しく、実戦で見せるパフォーマンスも落ちていない。昨秋は、距離の長かった東京大賞典(G1、大井・ダート2000メートル)こそ7着と敗れたものの、その前の武蔵野Sで6つ目の重賞タイトルを獲得。今年に入ってからは、前々走のフェブラリーSに続き、前走のかしわ記念(JpnⅠ、船橋・ダート1600メートル)でも3着に好走し、存在感をアピールしている。今回のメンバーの中では、実績上位と言える存在だ。

ウインムート

牡5歳

調教師:加用正(栗東)

  • 父:ロージズインメイ
  • 母:コスモヴァレンチ
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

近走は、500キログラム台で馬体重が安定。デビュー時と比較すると40キログラムほど体を増やしており、これは全兄のドリームバレンチノにも通じる成長曲線だ。ダート馬らしいがっちりした馬体になり、いよいよ充実期に入ってきた感がある。

母のコスモヴァレンチは2004年の小倉2歳Sを勝ったが、わずか3戦のキャリアで引退。しかし、産駒のドリームバレンチノは2014年のJBCスプリント(JpnⅠ)を筆頭に重賞5勝をマークし、10歳までタフに走り続けた。5歳になって凄みを増してきた本馬の姿からも、この血統は晩成傾向が強いと考えていいだろう。芝で実績を積みながら、ダート路線への転向で活躍の場を広げたキャリアも、兄に通じるものがある。前々走のオープン特別・栗東S(京都・ダート1400メートル)と前走のオープン特別・天保山S(阪神・ダート1400メートル)は、共に2番手から抜け出しての勝利。ペースに応じた競馬ができるようになったことで、さらに安定感が出ている。

サクセスエナジー

牡4歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:サクセスアイニー
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

キンシャサノキセキ産駒らしいパワフルな馬体を誇る馬で、4勝をマークしているダート1400メートルへの適性も高い。他の馬よりも少ないキャリアは、そのまま伸びしろの大きさと考えていいだろう。いとこにサクセスブロッケンがいる血統背景も魅力だ。

昨年末の500万下(中京・ダート1400メートル)を4馬身差で快勝したのを皮切りに、今年3月の1600万下・なにわS(阪神・ダート1200メートル)まで一気に3連勝。昇級初戦のオープン特別・コーラルS(阪神・ダート1400メートル)こそ6着に敗れたが、地方交流重賞に矛先を向けた前々走から進撃を再開。かきつばた記念(JpnⅢ、名古屋・ダート1400メートル)で重賞初制覇を飾ると、前走のさきたま杯(JpnⅡ、浦和・ダート1400メートル)も制して連勝を決めている。JRAの重賞は地方競馬よりも流れが速く、馬群も密集しやすいが、スムーズな立ち回りさえできれば、能力は十分に足りるはず。初のJRA重賞制覇を果たして、秋の飛躍につなげたいところだ。

マテラスカイ

牡4歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:Speightstown
  • 母:Mostaqeleh
  • 母の父:Rahy
ここに注目!

本格化したのは今年に入ってからなので、それ以前の成績は大きな意味をなさないかもしれないが、ダート1400メートルでは〔0・2・0・3〕と勝てていないのも事実。あり余るスピードをこの距離でも持続できるかが、今回の焦点になるだろう。

3走前の橿原S(京都・ダート1200メートル)が5馬身差で、前走の花のみちS(阪神・ダート1200メートル)が3馬身1/2差の快勝だった。これが下級条件ならともかく、それなりの実力を持った馬がそろっている1600万下クラスで挙げたものだから、価値が高い。前々走のドバイゴールデンシャヒーン(G1・UAE、ダート1200メートル)では5着に奮闘。ダートの本場であるアメリカのスプリント路線は、日本馬にとって牙城の高いカテゴリーとされているが、そのアメリカのトップスプリンターたちが相手でもスピード負けはしておらず、このレースの印象も強烈だった。今回のメンバーでも、スピードでは1番と言える存在だろう。

ドリームキラリ

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:Giant's Causeway
  • 母:Truant
  • 母の父:Gone West
ここに注目!

ハナを主張する競馬で結果を出してきた馬。テンに速い馬がいるメンバー構成になっても、積極的に行く姿勢はこれまでと変わらないだろう。前走のオープン特別・欅S(東京、1着)と同じ左回りコースのダート1400メートルなら、条件は絶好。行き切れるかどうかが鍵になる。

年明けのオープン特別・ポルックスS(中山・ダート1800メートル)を勝った後は成績を落とした昨年と一変し、今年は4戦して〔1・0・2・1〕と安定したパフォーマンスを披露。その原動力になっているのは、昨夏のエルムS(3着)から着用しているブリンカーの効果かもしれない。気を抜く面があるタイプで、昨年はそれがマイナスに出ることもあったが、現在は道中で気を抜くところを見せず、最後まで集中できるようになっている。前走のオープン特別・欅Sは、道中で他の馬と競り合い、直線入り口で1度は先頭を譲ったが、その状況から差し返して勝利。本馬の優れた勝負根性をあらためて示したレースだった。あの形でも大崩れしなかった点は、高く評価したい。

ドライヴナイト

牡5歳

調教師:奥村豊(栗東)

  • 父:カジノドライヴ
  • 母:カウントオンミー
  • 母の父:バブルガムフェロー
ここに注目!

前走のオープン特別・天保山S(阪神・ダート1400メートル、4着)では、6キログラム減の馬体重でも腹構えに余裕があるように見えたが、これは勝った時も見せていたことで、パドックで気合を表に出さないのも同じだ。全6勝が1400メートルという距離適性の高さに注目したい。

昨秋に本格化して以降は6戦4勝。オープンクラスへ昇級後の2戦目となった前々走のオープン特別・すばるS(京都・ダート1400メートル)では、鮮やかな逃げ切り勝ちを決めている。前走のオープン特別・天保山Sでは、果敢にハナを切ったが、ゴール前で息切れして4着に敗れた。ただ、500キログラムを優に超える大型馬で、休み明けそのものをあまり得意にしていないタイプ。調教の動きは鋭く見えたものの、息がまだできていなかったのかもしれない。1度使われた今回は、変わり身が見込めるはずだ。中京・ダートコースは過去に2戦1勝とまずまずの成績だが、本格化前の3歳時のもの。本当の意味でのコース相性がわかるのは、同型がそろった今回の一戦と言えるだろう。

キングズガード

牡7歳

調教師:寺島良(栗東)

  • 父:シニスターミニスター
  • 母:キングスベリー
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

出遅れ癖のある馬で、戦法はほぼ後方待機策。年齢的なこともあり、脚質を大きく変えてくることはないだろう。ゆえに、展開の占めるウエートが大きいタイプなのだが、今回はスローペースが考えづらいメンバー構成。直線勝負でも十分に間に合いそうだ。

昨年のこのレースで重賞初制覇を飾った馬で、上がり3ハロンタイムは、出走馬中最速の35秒6(推定)をマーク。レースの前半3ハロンが34秒2、後半3ハロンが36秒9という前傾ラップの展開が向いた面はあったが、同年のフェブラリーS3着馬カフジテイク(2着)を2馬身突き放したのだから、内容は優秀。同時に、中京・ダート1400メートルへの適性の高さも示したと言えるだろう。それ以降は7戦して勝ち鞍こそないものの、前々走の黒船賞(JpnⅢ、高知・ダート1400メートル)と前走のかきつばた記念(JpnⅢ、名古屋・ダート1400メートル)では共に2着を確保。7歳になった現在でも一線級の走りを見せており、連覇の可能性は十分にありそうだ。

ルグランフリソン

牡5歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:Smart Strike
  • 母:Leaning Tower
  • 母の父:Theatrical
ここに注目!

中京コースを走るのは3歳時のファルコンS(11着)以来で、ダートのレースは初めて。とはいえ、同じ左回りでコース形態も似ている東京のダート1400メートルで2着に入ったことがある。条件替わりがマイナスになることはないだろう。

5走前の1600万下・羅生門S(京都・ダート1400メートル)から、本格的にダート戦へと路線を変更。このレースを勝ち上がると、昇級初戦のオープン特別・バレンタインS(東京・ダート1400メートル)で2着。前々走のオアシスS(東京・ダート1600メートル)では、オープン特別初勝利を飾っている。父がミスタープロスペクター系のSmart Strike、母の父がTheatricalという血統背景なら、ダートへの高い適性も納得で、今後のさらなる活躍が期待できそうだ。気になるのは、7着だった前走のオープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)の負け方で、砂を被るのを嫌がるような仕草を見せていた。もまれ弱い面があるとすれば、スムーズな競馬が好走の条件になるだろう。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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