今週の注目レース

七夕賞(GⅢ)

福島競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

サーブルオール

牡5歳

調教師:萩原清(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:モンローブロンド
  • 母の父:アドマイヤベガ
ここに注目!

母モンローブロンドは2004年のファンタジーS2着など芝1400メートル以下の距離で活躍したが、本馬は全12戦で芝1600メートルから2000メートルに出走して5勝と、中距離寄りの適性を示している。この七夕賞で、母が手の届かなかった重賞タイトル奪取を狙う。

3歳春のニュージーランドT(7着)以来約2年2か月ぶりの重賞挑戦となった前走のエプソムCだが、条件クラスを2連勝した勢いを買われ、3番人気と優勝候補の一角に数えられていた。レースはスタートを互角に出たが、鞍上のC.ルメール騎手が後方まで下げて折り合いに専念。最後の直線でじわじわと長くいい脚を使い、4着まで追い上げた。3連勝での重賞初制覇とはならなかったものの、一気の相手強化に加え、初めて経験する重馬場で、優勝馬サトノアーサーと0秒3差。重賞でも通用する力があることを証明した走りと評価できる。3歳時の11月から4歳時の10月まで約11か月の長期休養があったため、5歳でもキャリアは12戦。これから本格化を迎えそうなムードが漂っている。

ワンブレスアウェイ

牝5歳

調教師:古賀慎明(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ストレイキャット
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

デビュー3連勝で2015年のクイーンCを制した全姉キャットコインは古馬になってから伸び悩んだが、本馬はキャリアを積みながら力をつけ、5歳にして完成の域に近づいた感がある。重賞挑戦7度目となるここで待望の初制覇なるか、注目だ。

6戦連続での牝馬限定重賞出走となった前走のマーメイドSは、過去に良績がない芝2000メートルの距離だったこともあってか、15頭立ての9番人気にとどまっていた。最内1枠1番から課題のゲートをポンと決め、道中は控えて中団のインを追走。勝負どころで窮屈になって少しポジションを下げたものの、最後の直線では馬群を縫うように強烈な末脚を繰り出した。さらに内から強襲したアンドリエッテ(1着)にクビ差先着されて2着だったが、同馬よりハンデが2キログラム重かった(53キログラム)ことを考慮すれば、勝ちに等しい内容だったと言えるだろう。今回、前走と同様にスタートをうまく決めてスムーズに立ち回ることができれば、牡馬が相手でも十分に勝機はあるはずだ。

プラチナムバレット

牡4歳

調教師:河内洋(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スノースタイル
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

半姉のスマートレイアー(父ディープインパクト)は4つの重賞タイトルを含む9勝を挙げ、8歳を迎えた今年も現役と息の長い活躍を見せている。3歳春の京都新聞杯優勝後に長期休養を余儀なくされた本馬も、これから大いに出世が期待される素質馬だ。

右橈骨遠位端骨折による長期休養から復帰した後に、白富士S(東京・芝2000メートル)4着、大阪城S(阪神・芝1800メートル)3着とオープン特別で差のない競馬を見せていたため、前走のオープン特別・都大路S(京都・芝1800メートル)では1番人気に支持されていた。しかし、最後の直線で鞍上が追うのをやめるようにスローダウンし、最下位14着で入線後に下馬。左前肢跛行と発表されたが、幸いにも大事には至らなかったようで、約2か月後の七夕賞で戦列に復帰できることになった。参考外と言える前走を除けば、8戦全て4着以内という堅実派。流れに応じて自在に立ち回れる器用さも持っており、ここでも上位争いに加わってくる公算が大きい。

マイネルサージュ

牡6歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:サオヒメ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

4歳春以降は芝2400メートル以上の長丁場を主戦場に活躍してきたが、6歳を迎えた今年は芝の中距離路線にシフト。前走では、この七夕賞と同じ福島・芝2000メートルで行われたオープン特別・福島民報杯を勝利した。今回、重賞でも優勝争いの期待がかかる。

前走のオープン特別・福島民報杯では、初めて手綱を取った津村明秀騎手が、16頭立ての15番手で末脚をじっくり温存する戦法を選択した。レースは、途中からハナを奪ったアダムバローズ(15着)が前半1000メートルを58秒1で通過するハイペース。2番手でマークしていたマイスタイル(2着)が最後の直線で堂々と抜け出したが、外を回って徐々に押し上げていた本馬が、ゴール前で大外から豪快に差し切った。上がり3ハロンタイムは、2番目に速かった馬を0秒5上回る36秒0(推定)。まさに、一頭だけ別次元と言える豪脚だった。前が飛ばして展開が向いたのも確かだろうが、この一戦で、本馬が最も輝けるパターンが見つかった感もある。重賞でメンバーが強くなる今回も、楽しみは大きい。

マイネルフロスト

牡7歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:スリースノーグラス
  • 母の父:グラスワンダー
ここに注目!

3歳時の2014年には毎日杯を制し、日本ダービーでも3着に善戦と存在感を示した。その後は重賞勝ちこそないものの、昨年の七夕賞2着など芝の中距離重賞でコンスタントに上位争いに加わっている。7歳を迎えた今年も、まだまだ地力は健在だ。

前走のエプソムCは、昨夏の新潟記念(6着)以来約9か月の休養明けだったこともあってか、16頭立ての13番人気と評価を落としていた。馬体重は昨年の七夕賞2着時と同じ496キログラムだったが、肌の張りなどは多少の物足りなさを感じさせる体つき。それでも、レースでは好ダッシュを決め、無理なく2番手の好位を確保していた。道中の折り合いはスムーズで、最後の直線でも鞍上のゴーサインにしっかりと反応。ゴール前で甘くなって9着に敗れたものの、長期休養明けを考慮すれば、悲観するような負け方ではなかった。1度使われて状態面の上積みが見込める今回は、ラストの粘りが増すはずだ。

キンショーユキヒメ

牝5歳

調教師:中村均(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:アップルティー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

前々走の福島牝馬Sで重賞初制覇。牝馬限定戦で距離も200メートル短かったとはいえ、この七夕賞と同じ福島・芝コースで重賞を勝っている点はプラス材料と言えるだろう。芝2000メートルでも、条件クラスながら過去3勝を挙げており、優勝馬の資格は十分にある。

福島牝馬Sに続く重賞連勝を狙った前走のマーメイドSは、出走メンバーの中で2番目に重いハンデ55キログラムでの出走だった。レースは福島牝馬Sと同様に、前半は鞍上が後方で手綱をがっちりと抑えて折り合いに専念。抜群の手応えで3コーナーを回ったが、左右の馬がスパートすると少し置かれる形になり、最後の直線でもじりじりとしか伸びずに7着でフィニッシュした。ハンデが微妙に響いた可能性もあるが、当時は内を回った馬が上位を占める馬場コンディションだったうえに、馬群の中でやや窮屈な競馬を強いられた印象もあった。不向きな条件が重なった結果と考えていいだろう。重賞勝ちを飾った福島・芝コースに戻る今回は、その実力を見直す必要がある。

レイホーロマンス

牝5歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:スズカローラン
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

デビューから8戦未勝利で地方競馬・愛知に移籍したが、当地で3勝を挙げてJRAに復帰し、重賞タイトルを狙えるところまで力をつけてきた。今春の新潟大賞典で重賞初制覇を飾った半兄スズカデヴィアス(父キングカメハメハ)に続くことができるか、注目だ。

4走前の愛知杯(2着)と3走前の中山牝馬S(3着)では、共に出走メンバー中最速の上がり3ハロンタイム(いずれも推定)をマークして好走。前々走の福島牝馬Sこそ5着だったものの、その末脚を高く評価され、前走のマーメイドSには1番人気で出走していた。レース前半は、いつも通り後方に控えて末脚を温存。向正面で馬群が密集していたためにポジションを上げることができず、後方2番手で最後の直線へ入ると、大外に持ち出して懸命に追われたが、6着まで押し上げるのが精いっぱいだった。内をロスなく回った馬が1、2着しており、追い込み一手の本馬には厳しい展開だったと言えるだろう。決め手の鋭さは一級品。流れが向けば、突き抜ける可能性も十分に秘めている。

マイネルミラノ

牡8歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:パールバーリー
  • 母の父:Polish Precedent
ここに注目!

重賞勝利は2016年函館記念の一つだけだが、非凡な先行力を武器に、芝の中距離路線で息の長い活躍を見せている。8歳にして初めての出走となるこの七夕賞で、約2年ぶりのタイトル奪取を虎視眈々と狙っている。

今年で8歳と年齢的にはベテランの域に入っているが、前々走のアメリカジョッキークラブCでは、8番人気の低評価を覆して3着。前半1000メートル通過タイム1分01秒3というマイペースに持ち込めたのが好走の要因と言えるが、持ち味であるスピードの持続力はまだまだ健在。前走のエプソムCでは11着と大敗を喫したものの、他の馬より2キログラム重い58キログラムの斤量を背負っていたうえに、本来の先行策に持ち込めなかったもの。見直す余地は十分にあるだろう。昨年4月には、今回と同じ福島・芝2000メートルで行われたオープン特別・福島民報杯を、トップハンデ57.5キログラムを背負って快勝。コース形態は合っているので、マイペースの先行策に持ち込めれば、侮れない存在だ。

(鳥谷越 明)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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