今週の注目レース

宝塚記念(GⅠ)

阪神競馬場 2200メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

ワーザー

せん7歳

調教師:J.ムーア(香港)

  • 父:Tavistock
  • 母:Bagalollies
  • 母の父:Zabeel
ここに注目!

鼻出血を発症してUAE遠征を取りやめたが、復帰戦のライオンロックトロフィー(G3・香港)に出走して状態面の不安は一掃。6着に敗れた同レースは、道中で不利があっただけでなく、60キログラムの斤量で距離も芝1600メートルだった。今回は、日本の芝にフィットできるかがポイントになるだろう。

外国調教馬の宝塚記念参戦は、国際競走となった1997年にオーストラリアからセトステイヤー(9着)が来た1度だけ。ゆえに、過去の傾向がほとんど通じないということになるだろう。ただし、2015-2016年シーズンの香港年度代表馬に輝いた本馬の実力は本物で、これまでにクイーンエリザベスⅡ世カップ(芝2000メートル)、香港ゴールドカップ(芝2000メートル)、チャンピオンズ&チャターカップ(芝2400メートル)と香港のG1を3勝。昨年末の香港カップ(G1・香港、芝2000メートル)でも2着に好走している。香港を代表する中距離ホースが日本でどのようなパフォーマンスを見せるのか、注目したいところだ。

サトノダイヤモンド

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マルペンサ
  • 母の父:Orpen
ここに注目!

昨年秋の海外遠征時に陣営が不安点に挙げていた喉の状態は悪くないようだが、状況が良化したと特定することもできない。馬体には太め感がなく、歩様もまずまず。立ち振る舞い自体は好調時と変わらないように見えることが、さらに評価を難しくしている。

一昨年の菊花賞を制し、続く有馬記念では、キタサンブラック(2着)をクビ差退けて優勝。名前通りの輝きを放っていた3歳時の実力が復活していれば、今回も断然の主役候補となっていいはずの馬だろう。しかし、動きにくいポジション取りになったとはいえ、前走の大阪杯では見せ場を作ることすらもできずに7着と敗れた。天皇賞(春)11着から宝塚記念で復活Vを決めた厩舎の先輩オルフェーヴルに続きたいところだが、この中間の動きにも本来のしなやかな走りが戻っていないのは気掛かりだ。ここを勝てば、これ以上ない復活のシナリオとなるはず。その瞬間が待ち望まれているからこそのファン投票1位だろう。

サトノクラウン

牡6歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:Marju
  • 母:ジョコンダⅡ
  • 母の父:Rossini
ここに注目!

初めての遠征先だったUAEの環境になじめなかったのか、前走のドバイシーマクラシック(G1・UAE、芝2410メートル、7着)では、テンションが高いように感じられた。今回は日本でのレースで、舞台も結果を残している阪神。イレ込みが激しくなければ、力を発揮できるだろう。

一昨年の秋には、14着と大敗した天皇賞(秋)から一変を遂げて香港ヴァーズ(G1・香港、芝2400メートル)を勝ったことがある馬。しかも、2着に負かした相手がハイランドリール(現役通算でG1を7勝した名馬)という大金星だった。直近の成績に関係なく走るところがあり、近走の成績が不振だからと評価を簡単に下げられない。極端な不良馬場だった昨年の天皇賞(秋)では、勝ったキタサンブラックとクビ差の2着に好走。力の要る馬場コンディションが得意で、梅雨の時季に行われる宝塚記念は、本馬にとって条件が適したレースと言えるだろう。実際に昨年のこのレースは、馬群の外から豪快に差し切って優勝。相性のいい舞台で、復活が見られるかもしれない。

キセキ

牡4歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ブリッツフィナーレ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

折り合いを欠いた前走の日経賞(9着)での敗戦を受け、陣営は短期放牧へ出して精神面のリフレッシュを図った。帰厩後も我慢させることをテーマに調整しているようだ。能力はここでも上位のものを持っている馬。スムーズに走れるかどうかが課題になってくる。

昨年の菊花賞を制してGⅠ初勝利をマーク。当時の馬場状態が極端な不良馬場だったことから道悪巧者のイメージもあるが、母の父がディープインパクトという血統に加えて、跳びの大きいフットワークで走る馬。昨年8月の1000万下・信濃川特別(新潟・芝2000メートル、1着)では、上がり3ハロン32秒9(推定)という鋭い末脚をマークしている。道悪もこなすが、良馬場でより高いパフォーマンスを発揮する可能性も低くはないだろう。レース途中から行く気を見せて逃げる形になった前走の日経賞では、最後まで脚が持たずに9着と大敗を喫しており、今回は道中の折り合いをつけられるかどうかが最大の鍵となりそうだ。

ヴィブロス

牝5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ハルーワスウィート
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

400キログラム台になることもあった3歳春までのイメージが霞んでしまうほど、現在の本馬は背丈が伸び、別の馬かと思えるようなたくましい体つきになっている。過去最高体重での出走になる可能性もありそうだが、それは馬が充実している証拠と考えたい。

連覇を狙って出走した前走のドバイターフ(G1・UAE、芝1800メートル)は2着。勝ったベンバトルの強さは認めるべきだが、2年連続で好走した本馬のパフォーマンスにも高い評価が必要だろう。遠征に帯同した陣営によると、UAEの環境そのものも合っているようで、日本にいるときよりも精神的に落ち着いていたとのこと。UAE遠征に対する適性の高さは、歴代の日本馬でも最上位と言えるかもしれない。検疫を挟んでの帰国初戦になる今回は、リラックスした状態だった前走時からのいい流れを継承できているようで、栗東トレーニング・センターに戻ってからの気配も良く見える。芝2200メートルの距離は適性よりも少し長いかもしれないが、十分に克服可能だろう。

ミッキーロケット

牡5歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マネーキャントバイミーラヴ
  • 母の父:Pivotal
ここに注目!

ゲート練習をしっかりと行ったことで、出遅れ癖はかなり克服してきた。右回りで内にモタれる面が残っている可能性はあるが、前走の天皇賞・春(4着)ではそういった面は見せなかった。レースでの課題をクリアしつつあり、さらなる前進があるかもしれない。

母の父Pivotalは芝1000メートルのG1を勝ったことがある馬で、父キングカメハメハもステイヤータイプの種牡馬ではない。本馬が中距離路線をメインに出走してきたのも理解できるところだが、折り合い面に大きな不安がないタイプ。むしろ、長距離戦の方が序盤で無理をする必要がなく、仕掛けてからもスムーズに上がっていける。本馬の可能性を試す意味合いもあった前走の天皇賞(春)での4着は、今後の方向性がはっきりしたレースだったと言えるだろう。今回は相手関係に加え、最初のコーナーまでの距離が長い舞台設定を考慮に入れての出走。課題は結果を残すことができていない芝2200メートルの距離への対応で、リズムに乗って走れるかどうかが鍵になりそうだ。

パフォーマプロミス

牡6歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:アイルビーバウンド
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

2桁の体重減と、それを戻すための体重増が1度ずつあるだけで、ほぼ450キログラムから452キログラムの馬体重でレースを走っている。馬体重の変動を考えなくていいのは心強い。力の要る馬場コンディションも苦にせず、この時季に向きそうなタイプだ。

前々走の日経新春杯で重賞初制覇を達成。6歳になってのタイトル奪取だったが、陣営がデビューから3連勝しても無理をさせず、十分なレース間隔を取りながら、じっくりと育ててきた経緯があってのもの。まだまだ若々しい馬体をしているだけでなく、以前よりもしっかりとしてきたことで、詰まった日程でも意欲的に出走していけるようになった。前走の目黒記念は1番人気で3着という結果だったが、約4か月半の休み明けで挑んだ前哨戦としては及第点の内容。ステイゴールド産駒は晩成タイプが多いというだけでなく、宝塚記念で5勝の好相性を誇っている。本馬も、この一戦を契機に大きく飛躍する可能性を秘めている。

ストロングタイタン

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:Regal Ransom
  • 母:Titan Queen
  • 母の父:Tiznow
ここに注目!

夏場に調子を上げるタイプというだけでなく、1度好調のゾーンに入ってしまえば、その状態を長期間持続できるという特徴を持っている。“夏は格よりデキ”の言葉にあてはまる馬かもしれない。ただ、良馬場が理想のタイプだけに、天気は気にしたいところだ。

500キログラムを超える大型馬で、それに比例するようにストライドも大きい。ゆえに小回りコースへの適性が低くてもおかしくないのだが、実際のところ、ここまでの良績は小回りコースや内回りコースに集中している。重賞初制覇となった前走の鳴尾記念も内回りコースでの勝利だったが、それまでとの大きな違いは、馬群をさばいて最内から伸びてきたこと。周囲の馬に気を使い、馬群の外から動く形がパターン化していたが、メンコとチークピーシーズを両方着用した効果があったのか一変のレース運びを見せた。前走のような競馬ができれば、今回のメンバーが相手でも楽しみを持てるはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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