今週の注目レース

マーメイドステークス(GⅢ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)ハンデ (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

キンショーユキヒメ

牝5歳

調教師:中村均(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:アップルティー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

前走こそ外を回しての差し切りだったが、馬群の中で脚をためる競馬もできるタイプだ。それだけに内枠がベター。これまでの6勝はいずれも馬番が8番より内側で、9番より外側では7戦して一度も3着以内に入っていない。

昨年7月の1000万下・シンガポールターフクラブ賞(中京・芝2000メートル)、9月の1600万下・ムーンライトH(阪神・芝2000メートル)を連勝して、一気にオープンクラス入り。その後の芝の牝馬限定重賞3戦は6着、10着、7着だったが、いずれも勝ち馬から0秒6差以内で、決して悲観する内容ではない。そして前走の福島牝馬Sでは、後方追走から4コーナーでは外を回して、ロングスパートでの差し切り勝ち。初重賞制覇を決めるとともに、鞍上の秋山真一郎騎手にJRA全10場重賞制覇の偉業をプレゼントした。今回は舞台が阪神に替わり、距離も200メートル延びるが、前記の勝利したムーンライトHがこの舞台。重賞2連勝の可能性は十分にあるだろう。

トーセンビクトリー

牝6歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:トゥザヴィクトリー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

牝馬限定重賞において6歳以上馬は、データ上では苦戦。マーメイドSに限れば2009年のコスモプラチナが最後の勝利で、それ以降は延べ24頭がチャレンジして、2010年セラフィックロンプと2013年アグネスワルツの2着が最高着順となっている。

父がキングカメハメハ、母が2001年のエリザベス女王杯を制したトゥザヴィクトリーという血統馬。牝馬では引退する馬も増える6歳の夏を迎えたが、衰えは見られない。昨秋のGⅠ2戦こそ2桁着順に終わったが、年明け3戦は見せ場たっぷり。牡馬相手だったアメリカジョッキークラブCで5着に食い下がると、続く中山牝馬Sはトップハンデの56キログラムを背負っての4着。前走の福島牝馬Sも勝ち馬から0秒5差の4着にまとめた。前めの位置で運べるのは強みだが、勝ちに行く競馬だと最後に少し甘くなる面があるのも確か。勝負どころまでうまく脚をためられるようなら、昨年の中山牝馬Sに続く2つ目の重賞タイトルが見えてくるだろう。

レイホーロマンス

牝5歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:スズカローラン
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

今年の英2000ギニー(GⅠ、イギリス)を制したサクソンウォリアーと同じ牝系の出身。この一族からはスズカフェニックスやシンコウキングといったGⅠウイナーも出ている。母系の勢いも味方に重賞初制覇を狙う。

未勝利クラスを勝ち上がれず、地方・愛知競馬を経由してJRAに戻ってきた遅咲きだが、目下の勢いは目を見張るものがある。再転入後の10戦は全て5着以内。とりわけ今年の3戦は素晴らしく、愛知杯が2着、中山牝馬Sが3着。この2戦は軽いハンデの恩恵があったことも確かだが、別定戦となって斤量が増えた前走の福島牝馬Sも、4コーナーでスムーズさを欠くシーンがありながらも0秒6差の5着だった。今や重賞タイトルに手が届くところにいることは間違いなく、末脚が生きる展開になればチャンスは大いにあるだろう。騎乗する岩崎翼騎手ともども、重賞初制覇の期待がかかる。

ミエノサクシード

牝5歳

調教師:高橋亮(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ハピネスフォーユー
  • 母の父:A.P. Indy
ここに注目!

全5勝時の自身の上がり3ハロンタイム(推定)は、33秒1、33秒5、33秒4、33秒5、33秒3。このデータから「速い時計が出やすい馬場で、かつ直線の長いコースがベスト」だろう。今回は、阪神・内回りコースへの適性がカギになりそうだ。

昨年12月の1600万下・元町S(阪神・芝1600メートル)を制してオープンクラス入り。このレースのレベルが高く、下した馬の中には、のちに1600万下、オープン特別を連勝したロジクライ(7着)の他、1600万下クラスを勝った馬が2頭いた。休み明けだった前走の阪神牝馬Sも見せ場たっぷりで、GⅠ勝ち馬2頭を含めた豪華メンバーのなか、先団から脚を伸ばして勝ち馬から0秒4差の6着に入った。牝馬限定のGⅢなら、十分に上位争いできる力があるはずだ。今回は2戦して10着、8着に終わっている芝2000メートルに替わるが、本格化前の未勝利(小倉)と、GⅠの秋華賞。ここであっさりこなしても不思議ではない。

ミリッサ

牝4歳

調教師:石坂正(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:シンハリーズ
  • 母の父:Singspiel
ここに注目!

牝馬ということを考慮しても細身な体型。ただ、馬体重が過去最高の426キログラムだった3走前の1600万下・新春S(京都・芝1600メートル、4着)を、陣営が「少し太かったかも」と振り返っており、420キログラム前後がベストだろう。極端な馬体増は避けたいところだ。

半姉には一昨年のオークスを制したシンハライト(父ディープインパクト)、同年マーメイドSを勝ったリラヴァティ(父ゼンノロブロイ)がいる良血馬。本馬はクラシック参戦こそかなわなかったが、血統馬らしく秘める素質は一級品だ。一線級がそろった前走の阪神牝馬Sは伸び負けたとはいえ、勝ち馬から0秒4差の7着なら内容は決して悪くない。芝2000メートルは1度だけ経験があり、昨年の秋華賞で8着。ただ、当時は重馬場だっただけに距離適性は何とも言えないところがある。この距離を克服できれば、1600万下クラスからの格上挑戦といえども侮れない存在になるだろう。

エテルナミノル

牝5歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:エンパイアメーカー
  • 母:ダイワジェラート
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

一瞬の切れというよりは、長くいい脚を使うタイプ。それだけに前めで運ぶ形が理想で、過去6勝はいずれも4コーナーで3番手以内につけていた。近走は後手を踏んで得意の形に持ち込めていないだけに、やはりスタートがポイントだろう。

一昨年末から昨年春にかけてのオープン在籍時は好結果を出せなかったが、着々と地力を強化してきた。昨年夏のクラス再編成を経て、10月の1600万下・八坂S(京都・芝1800メートル)を制して再びオープンクラス入り。再昇級後の3戦目となった今年1月の愛知杯では先団から抜け出して、9回目の挑戦で重賞初制覇を果たした。その後は中山牝馬Sが10着、阪神牝馬Sが8着、前走のヴィクトリアマイルが17着と苦戦を強いられているが、いずれも発馬で後手を踏んで流れに乗れなかった。今回もスタートが大きなポイントとなるが、五分に出られるようなら2度目の重賞制覇の可能性もあるだろう。

アルジャンテ

牝5歳

調教師:尾関知人(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ナイキフェイバー
  • 母の父:Favorite Trick
ここに注目!

ディープインパクト産駒で芦毛の牝馬は、これまでにJRAで14頭がデビューして11頭が勝ち上がる好成績(6月3日終了時点)。本馬が勝てば、スマートレイアーとブランボヌールに続く3頭目の重賞ウイナーとなる。

ディープインパクト産駒らしく、末脚の切れは素晴らしい。この1年の近5走に限れば、上がり3ハロンタイム(以下、すべて推定)はいずれもメンバー中2位以内。1600万下クラスに再昇級して以降の近2走は、節分S(東京・芝1600メートル)が0秒2差の4着、うずしおS(阪神・芝1600メートル)が0秒2差の3着だが、上がり3ハロンタイムは共に最速だった。今回は格上挑戦、しかも重賞となるだけに一筋縄ではいかないだろうが、決め手なら決して引けを取らない。あとは初めてとなる芝2000メートルへの対応がポイントだが、折り合いには苦労しないタイプで、むしろ出負けすることがあるだけに、プラスと出る可能性も十分。未知の魅力にあふれる一頭だ。

ワンブレスアウェイ

牝5歳

調教師:古賀慎明(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ストレイキャット
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

外枠でも勝った経験はあるものの、どちらかと言えば内枠の方が成績が良い。過去17戦を振り返ると、馬番が4番までの内側であれば〔2・1・0・1〕と安定している。枠順次第で好勝負が可能だろう。

昨年7月の1600万下・阿武隈S(福島・芝1800メートル)を勝つまで9戦連続で3着以内を確保していたように、手堅いパフォーマンスが売りだった。一転、オープンクラスに上がってからの5戦はすべて重賞を走り、10着、8着、6着、11着、6着。ただ、いずれのレースでも勝ち馬から0秒7差以内だったように、決して大敗したわけではない。近走はスタートで後手を踏むシーンがあることが気掛かりだが、展開ひとつで勝ち負けに持ち込める力はあるはずだ。半姉タガノエリザベート(父スペシャルウィーク、2009年ファンタジーS)、全姉キャットコイン(2015年クイーンC)、半妹ロックディスタウン(父オルフェーヴル、2017年札幌2歳S)に続く、4姉妹重賞制覇の偉業がかかる。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: