今週の注目レース

優駿牝馬(オークス)(GⅠ)

東京競馬場 2400メートル(芝)定量 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

アーモンドアイ

牝3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:フサイチパンドラ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

牝馬三冠一冠目の桜花賞を優勝。父がJRA賞最優秀短距離馬に2度輝いたロードカナロアで、今回は一気の距離延長が焦点となるが、母フサイチパンドラ(2006年のエリザベス女王杯優勝)からスタミナを受け継いでいれば、克服可能だろう。

今年初戦となった前々走のシンザン記念は、瞬発力をそがれる稍重の馬場に加えて、先行馬が残る展開になったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒4(以下推定)の豪脚で鮮やかに突き抜けて、初の重賞タイトルを獲得。3か月の休み明けとなった前走の桜花賞は、スタートが良くなかったこともあり、じっくりと構えて後方2番手を追走。レースの上がり3ハロンタイムを1秒2上回る同33秒2の驚異的な末脚を繰り出し、残り100メートル付近でラッキーライラック(2着)を捕らえると、最後は1馬身3/4突き放す圧巻の勝ちっぷりを見せた。今回、距離延長に不安はあるが、牝馬三冠の称号を手にする権利を持つ唯一の馬だけに、そのレースぶりから目が離せない。

ラッキーライラック

牝3歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ライラックスアンドレース
  • 母の父:Flower Alley
ここに注目!

昨年12月の阪神ジュベナイルフィリーズを制して、同年度のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した実力馬。前走の桜花賞(2着)はアーモンドアイの後塵を拝し、デビューからの連勝は「4」でストップしたが、今回、東京2400メートルの舞台で雪辱を期す。

3走前の阪神ジュベナイルフィリーズは、スローペースの中でじっくりと脚をためて中団の外めを追走し、直線で馬群の大外へ持ち出されると、残り100メートル付近でリリーノーブル(2着)を捕らえてビッグタイトルを獲得。今年初戦となった前々走のチューリップ賞では、3番手追走の正攻法のレース運びで、直線も危なげなく押し切って2馬身差の快勝劇を演じた。前走の桜花賞は、3番手のインを追走から、直線半ばで敢然と先頭に躍り出るシーン。最後はアーモンドアイ(1着)の瞬発力に屈したが、レースレコード決着の0秒3差2着は立派の一言だろう。近親にミッキーアイル、アエロリットがいるように、母系はスピード色が強いが、父は三冠馬オルフェーヴルで、スタミナの裏付けは十分だ。

サトノワルキューレ

牝3歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ヒアトゥウィン
  • 母の父:Roi Normand
ここに注目!

前走のフローラSでは、2016年にチェッキーノがマークした従来のレースレコードを0秒2更新する、1分59秒5の走破時計で優勝。桜花賞組は強敵だが、そのチェッキーノがオークスで2着に好走したことからも、本馬にかかる期待は大きい。

3走前の500万下・梅花賞(京都・芝2400メートル)は3着に敗れたが、前々走の500万下・ゆきやなぎ賞(阪神・芝2400メートル)では、3コーナー過ぎで進出を開始すると、直線では、先に抜け出したエタリオウ(2着、次走の青葉賞でも2着)をきっちり捕らえて2勝目をマークした。1番人気に支持された前走のフローラSは、スタートで後手を踏んだうえに、スローペースで追い込みの利きにくい展開になったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒4(推定)の豪脚で鮮やかに差し切って、重賞タイトルを獲得した。前走で関東圏への長距離輸送をクリアし、芝2400メートルで勝ち星がある点も強み。トライアルを制した勢いに乗って、女王戴冠を狙う。

リリーノーブル

牝3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ピュアチャプレット
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

阪神ジュベナイルフィリーズ2着、チューリップ賞3着、桜花賞3着とビッグタイトルは獲得できていないが、同世代トップクラスのポテンシャルは証明済み。菊花賞馬キセキを送り出した父ルーラーシップの血を考慮すれば、芝2400メートルへの距離延長はプラス材料だろう。

デビューから2連勝を飾り、中1週で臨んだ阪神ジュベナイルフィリーズでは、好スタートを決めて好位集団に取りつき、正攻法のレース運びでラッキーライラック(1着)に0秒1差の2着と好走。3歳初戦となった前々走のチューリップ賞は、直線でラッキーライラック(1着)に離された3着に敗れたが、前走の桜花賞では、中団馬群の外めで脚を温存すると、勝ったアーモンドアイの瞬発力には屈したものの、終始内を回った2着のラッキーライラックとは1/2馬身差の3着に入り、あらためて能力の高さを示した。非凡なレースセンスの持ち主で、血統背景からも距離延長に不安はなさそう。メイクデビュー東京(芝1600メートル、1着)で関東圏への長距離輸送も経験しており、今回も有力候補に挙げられる。

トーセンブレス

牝3歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミンバー
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

前走の桜花賞では、勝ったアーモンドアイ(33秒2)に次ぐ上がり3ハロン34秒2(推定)の末脚で4着に健闘した。折り合い面を考えれば距離延長に少し不安はあるものの、中間は落ち着きがあって好調をキープしている様子。瞬発力勝負なら、遜色のない競馬ができそうだ。

昨年9月のメイクデビュー中山(芝1600メートル)は、スタートで後手を踏み、離れた後方を進んだが、レースの上がり3ハロンタイムを1秒7上回る同34秒0(以下推定)の瞬発力で突き抜けて快勝。12月の阪神ジュベナイルフィリーズでは、メンバー中最速タイとなる同33秒7の末脚で4着まで追い込み、素質の片りんをアピールした。前々走のフラワーCは、後方追走から、勝ち馬カンタービレをクビ差まで追い詰めて2着。前走の桜花賞では、4コーナー13番手から直線で懸命に差を詰めて4着に健闘している。母が現役時代に1200メートルの距離で7勝を挙げたスピード馬で、芝2400メートルへの適性は未知数だが、キャリアを重ねるごとにレースを覚えてきており、ここでも好勝負が可能だろう。

5月19日(土曜)10時11分

出走取消

マウレア

牝3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:バイザキャット
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

全姉の2013年桜花賞馬アユサンは500キログラム近い馬体の持ち主だったが、440キログラム前後とコンパクトな馬体の本馬は、クラシックディスタンスにも対応できそうだ。父ディープインパクトは3頭のオークス馬を輩出しており、東京2400メートルの舞台で逆転を狙う。

デビュー2戦目の500万下・赤松賞(東京・芝1600メートル)では、馬群が密集してもひるまない勝負根性を発揮し、直線で鮮やかに抜け出して優勝。続く阪神ジュベナイルフィリーズでも3着に好走した。今年初戦となったクイーンCは、ハイペースの展開を3番手で追いかけ、直線の伸び脚を欠いて5着に敗れたが、前々走のチューリップ賞では、勝ったラッキーライラックには2馬身離されたものの、リリーノーブル(3着)との追い比べをクビ差制して2着。前走の桜花賞は、8枠17番からのスタートで外を回らされるコースロスがありながらも5着に入った。牝馬路線で上位争いを繰り広げているように、能力の高さは折り紙つき。ここでビッグタイトルに手が届くかもしれない。

カンタービレ

牝3歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シャンロッサ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

前走のフラワーC(1着)から直行のローテーションになるが、オークスに照準を合わせて順調な乗り込みを消化。Galileo(現役時代に芝2400メートル級のG1を3勝)の肌に、大種牡馬ディープインパクトを配合された良血馬で、距離延長は歓迎の部類だろう。

デビューから2戦は共に2着と惜敗したが、3戦目の未勝利(京都・芝1800メートル)では、ラストの瞬発力勝負で後続を3馬身突き放して初勝利をマーク。前走のフラワーCは、レースの前半1000メートル通過タイム1分01秒5のスローペースの中、好位馬群で折り合いに専念。直線の入り口で先行勢の外へスムーズに持ち出されて先頭に立つと、トーセンブレス(2着)の追い上げを振り切って重賞初制覇を果たした。着差はクビとわずかだったが、それ以上に強い勝ちっぷり。脚質の自在性があるようにレースセンスが高く、父譲りの瞬発力も兼ね備えたタイプだ。今回はGⅠ初挑戦でメンバーが一気に強くなるが、ポテンシャルの高さは引けを取らない。

オールフォーラヴ

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レディアルバローザ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

母は現役時代に重賞2勝を挙げた活躍馬で、血統のスケールは相当。オープン特別・忘れな草賞(阪神・芝2000メートル)の優勝馬から、過去10年で2頭のオークス馬(エリンコート、ミッキークイーン)が誕生しており、今年の忘れな草賞を勝った本馬にも注目が集まる。

デビュー2戦目の500万下・アルメリア賞(阪神・芝1800メートル)は、レースの前半1000メートル通過58秒5という速い流れを、好位集団で手応え良く追走。最後の直線でパンコミード(2位入線→3着降着)に寄られるシーンがありながらも、最後までしぶとく脚を伸ばし、1分45秒7の好タイムで中身の濃い2着に入った。前走のオープン特別・忘れな草賞は、ハイペースの展開を4コーナー手前から早めに動いたこともあり、2着馬にハナ差まで迫られたが、レースの上がり3ハロンタイムが37秒9という消耗戦を押し切り、2分00秒5の走破時計も高く評価できるものだ。一戦ごとに馬体重が減っており、今回は関東圏への長距離輸送に不安を残すが、このメンバーに入っても侮れない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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