今週の注目レース

ヴィクトリアマイル(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 (牝) 4歳以上オープン

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極端な配当で決着する年が多い上半期の4歳以上牝馬チャンピオン決定戦

昨年のヴィクトリアマイルは、単勝5番人気以内の馬が全て4着以下に敗れ、3連単91万8700円の高額配当決着となった。また、2015年には3連単でJRA史上2位(当時)となる2070万5810円の配当が飛び出すなど、波乱の決着が珍しくない一戦だ。もっとも、2011年には3連単でJRAの平地GT史上6番目(当時)の低さとなる3620円の低額配当が出ている。伏兵の台頭が目立つ一方、実績馬が人気に応えた例も多く、非常に難解なレースと言えるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみたい。

前年以降に左回りのGⅠで好走したことがある馬は堅実

過去10年の3着以内馬延べ30頭中15頭は、“前年以降のJRAの左回りコースでのGⅠ”において3着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率も44.1%と優秀だ。今年も2017年以降に東京や中京のGⅠで好走している馬がいたらぜひ注目してみよう。〔表1〕

〔表1〕“前年以降のJRAの左回りコースでのGⅠ”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 8-5-2-19 23.5% 38.2% 44.1%
なし 2-5-8-129 1.4% 4.9% 10.4%

なお、“前年以降のJRAの左回りコースでのGⅠ”において3着以内に入った経験がなかった馬のうち、“同年の1400〜1800メートルのJRA重賞”において5着以内に入った経験もなかった馬は、3着内率1.4%とより苦戦している。左回りのビッグレースにこれといった実績がない馬を比較する際は、同年のマイル前後の重賞における成績を重視したい。〔表2〕

〔表2〕“前年以降のJRAの左回りコースでのGⅠ”において3着以内に入った経験がなかった馬の、“同年の1400〜1800メートルのJRA重賞”で5着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-5-7-59 2.7% 9.6% 19.2%
なし 0-0-1-70 0% 0% 1.4%

前走のグレードに注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中20頭は、前走が“国内外のGⅠかGⅡ”だった。基本的には前走のグレードが高かった馬を重視すべきレースと言えそうだ。〔表3〕

〔表3〕前走の条件別成績(過去10年)
前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
国内外のGⅠかGⅡ 9-6-5-79 9.1% 15.2% 20.2%
その他のレース 1-4-5-69 1.3% 6.3% 12.7%

ただし、前走が“国内のGⅠかGⅡ”だった馬に限ると、そのレースでの単勝人気が「7番人気以下」だった馬はすべて4着以下に敗れている。たとえ前走のグレードが高かったとしても、そのレースで上位人気に推されていなかった馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走が“国内のGⅠかGⅡ”だった馬の、そのレースでの単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
6番人気以内 7-4-5-44 11.7% 18.3% 26.7%
7番人気以下 0-0-0-33 0% 0% 0%

なお、前走が“国内外のGⅠかGⅡ以外のレース”だった馬のうち、そのレースの着順が6着以下だった馬は3着内率3.4%と苦戦している。前走がGⅢ以下の条件だった馬を比較する際は、そこで5着以内に入っていた馬を高く評価したい。〔表5〕

〔表5〕前走が「国内外のGⅠかGⅡ以外のレース」だった馬の、そのレースの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
5着以内 1-3-5-41 2.0% 8.0% 18.0%
6着以下 0-1-0-28 0% 3.4% 3.4%

前走との間隔が詰まっている馬は割り引き

過去10年の出走馬の前走との間隔別成績を調べると、前走と「中2週以内」だった馬は優勝例がなく、3着内率も8.2%にとどまっている。ちなみに、2006年の第1回、2007年の第2回も、前走との間隔が中2週以内だった馬は全て4着以下に敗れている。福島牝馬Sなど、4月下旬以降のレースに出走していた馬は、苦戦する可能性が高そうだ。〔表6〕

〔表6〕前走との間隔別成績(過去10年)
前走との間隔 成績 勝率 連対率 3着内率
中2週以内 0-2-2-45 0% 4.1% 8.2%
中3週以上 10-8-8-103 7.8% 14.0% 20.2%

近年は前走で先行していた馬が好成績

過去6年のヴィクトリアマイルの出走馬のうち、前走が国内のレースだった馬の、そのレースでの4コーナーの通過順別成績を調べると、「3番手以内」だった馬が3着内率31.6%と比較的優秀な成績を収めている。一方、「10番手以下」だった馬は3着内率6.7%とやや苦戦している。近年の傾向を重視するならば、前走で先行していた馬を高く評価すべきだろう。〔表7〕

〔表7〕前走が国内のレースだった馬の、そのレースでの4コーナーの通過順別成績(過去6年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
3番手以内 3-2-1-13 15.8% 26.3% 31.6%
4〜9番手 1-4-5-47 1.8% 8.8% 17.5%
10番手以下 2-0-0-28 6.7% 6.7% 6.7%

前走を勝っていた馬は過信禁物

過去6年のヴィクトリアマイルにおける前走の着順別成績を調べると、前走で「1着」だった馬は3着内率3.8%と苦戦している。2011年以前は前哨戦を制した馬の好走も少なくなかったが、近年は上位人気に支持された馬であっても好走できていないので注意したい。〔表8〕

〔表8〕前走の着順別成績(過去6年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 0-1-0-25 0% 3.8% 3.8%
2着以下 6-5-6-64 7.4% 13.6% 21.0%
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GⅠでの実績と臨戦過程がポイント

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも“前年以降のJRAのGⅠ”において5着以内に入った経験がある馬だった。今年の出走馬では、2017年以降のビッグレースで上位に食い込んだことのない馬は割り引きが必要だ。また、この6頭は前走の単勝人気が5番人気以内だった点、前走との間隔が中4週以上だった点、前走の着順が2着以下だった点も共通している。〔表3〕〜〔表5〕、〔表6〕、〔表8〕などの傾向も重視すべきだろう。〔表9〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表9〕優勝馬の「前年以降のJRAのGⅠにおける最高着順」「前走の単勝人気」「前走との間隔」「前走の着順」(過去6年)
年度 優勝馬 前年以降のJRAのGⅠにおける最高着順 前走の単勝人気 前走との間隔 前走の着順
2012年 ホエールキャプチャ 2着(2011年桜花賞) 2番人気 中8週 5着
2013年 ヴィルシーナ 2着(2012年エリザベス女王杯ほか) 4番人気 中5週 6着
2014年 ヴィルシーナ 1着(2013年ヴィクトリアマイル) 5番人気 中4週 11着
2015年 ストレイトガール 2着(2014年スプリンターズS) 1番人気 中6週 13着
2016年 ストレイトガール 1着(2015年スプリンターズSほか) 3番人気 中4週 9着
2017年 アドマイヤリード 5着(2016年桜花賞) 3番人気 中4週 2着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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