今週の注目レース
東京競馬場 1400メートル(芝)別定 4歳以上オープン
京王杯スプリングCは、春のマイル王決定戦・安田記念の前哨戦として行われる一戦だ。昨年の優勝馬レッドファルクスが続く安田記念で3着、2015年の2着馬ヴァンセンヌは安田記念でも2着に好走している。その一戦の傾向を、過去10年の結果をもとに見ていくことにしよう。
過去10年の枠番別成績を調べてみると、優勝馬10頭のうち9頭は5〜7枠の馬だった。2着馬は内外満遍なく出ているが、3着馬は10頭中7頭が1〜4枠の馬となっているのも特徴的だ。〔表1〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0-1-1-15 | 0% | 5.9% | 11.8% |
2枠 | 0-1-2-16 | 0% | 5.3% | 15.8% |
3枠 | 1-2-1-15 | 5.3% | 15.8% | 21.1% |
4枠 | 0-0-3-17 | 0% | 0% | 15.0% |
5枠 | 2-1-0-17 | 10.0% | 15.0% | 15.0% |
6枠 | 3-2-1-14 | 15.0% | 25.0% | 30.0% |
7枠 | 4-2-2-15 | 17.4% | 26.1% | 34.8% |
8枠 | 0-1-0-25 | 0% | 3.8% | 3.8% |
過去10年の優勝馬10頭のうち、単勝1番人気に支持されていたのは2013年のダイワマッジョーレ1頭だけ。その2013年は上位人気馬のオッズが割れる形になっており、同馬の単勝オッズは4.7倍だった。そこで過去10年の単勝オッズ別成績を調べると、「3.9倍以下」の馬が苦戦しているのに対し、「4.0〜4.9倍」の馬の好走率が高く、「5.0〜9.9倍」の馬も5勝を挙げるなど好走例が多くなっている点が特徴的だ。また、「30倍以上」の馬も2勝、2着2回、3着1回と好走例があるだけに、伏兵馬の台頭にも注意したいところだ。〔表2〕
単勝オッズ | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3.9倍以下 | 0-0-1-6 | 0% | 0% | 14.3% |
4.0〜4.9倍 | 2-2-2-2 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
5.0〜9.9倍 | 5-2-3-18 | 17.9% | 25.0% | 35.7% |
10.0〜14.9倍 | 1-2-1-16 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
15.0〜19.9倍 | 0-1-2-12 | 0% | 6.7% | 20.0% |
20.0〜29.9倍 | 0-1-0-11 | 0% | 8.3% | 8.3% |
30.0〜49.9倍 | 2-1-0-18 | 9.5% | 14.3% | 14.3% |
50.0〜99.9倍 | 0-1-1-25 | 0% | 3.7% | 7.4% |
100倍以上 | 0-0-0-26 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の年齢別成績を調べると、4歳馬は47頭が出走して2勝、2着0回。それに対し、5歳馬は42頭が出走して、5勝を挙げ、2着も3回となっている。また、7歳馬が1勝、2着3回と、健闘している点も覚えておいた方がいいかもしれない。〔表3〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 2-0-3-42 | 4.3% | 4.3% | 10.6% |
5歳 | 5-3-4-30 | 11.9% | 19.0% | 28.6% |
6歳 | 1-3-3-36 | 2.3% | 9.3% | 16.3% |
7歳 | 1-3-0-15 | 5.3% | 21.1% | 21.1% |
8歳以上 | 1-1-0-11 | 7.7% | 15.4% | 15.4% |
過去10年の前走のレース別成績を調べると、高松宮記念組が4勝を挙げている点や、東京新聞杯組の4頭が全て連対している点が目立っている。また、オープン特別組は優勝がなく、1600万下組の中で連対したのは、そのレースが京都または阪神だった馬だけとなっている。〔表4〕
前走のレース | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
高松宮記念 | 4-1-3-23 | 12.9% | 16.1% | 25.8% |
その他のGⅠ | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
GⅡ | 1-3-2-24 | 3.3% | 13.3% | 20.0% |
ダービー卿CT | 2-1-2-22 | 7.4% | 11.1% | 18.5% |
東京新聞杯 | 1-3-0-0 | 25.0% | 100% | 100% |
その他のGⅢ | 0-0-0-15 | 0% | 0% | 0% |
オープン特別 | 0-1-2-38 | 0% | 2.4% | 7.3% |
東日本の1600万下 | 0-0-1-4 | 0% | 0% | 20.0% |
西日本の1600万下 | 2-1-0-5 | 25.0% | 37.5% | 37.5% |
過去10年の京王杯スプリングCでは、「前年秋にGⅡに出走していた」という馬が、2015年を除いて連対している。出走各馬が前年の秋に出走していたレースをさかのぼってチェックしてみるのも面白いかもしれない。〔表5〕
(浅野 靖典)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 着順 | 馬名 | 該当レース | ||
---|---|---|---|---|---|
2008年 | 1着 | スーパーホーネット | 3走前 | スワンS | 1着 |
2009年 | 2着 | トウショウカレッジ | 6走前 | スワンS | 7着 |
2010年 | 2着 | マルカフェニックス | 2走前 | 阪神C | 15着 |
2011年 | 2着 | シルポート | 8走前 | 毎日王冠 | 7着 |
2012年 | 1着 | サダムパテック | 5走前 | セントライト記念 | 3着 |
2013年 | 1着 | ダイワマッジョーレ | 4走前 | 金鯱賞 | 2着 |
2014年 | 1着 | レッドスパーダ | 5走前 | 毎日王冠 | 4着 |
2着 | クラレント | 2走前 | 阪神C | 3着 | |
2016年 | 2着 | サンライズメジャー | 3走前 | 阪神C | 4着 |
2017年 | 2着 | クラレント | 4走前 | 毎日王冠 | 10着 |
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