今週の注目レース

NHKマイルカップ(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 3歳オープン

出走馬情報

タワーオブロンドン

牡3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:Raven's Pass
  • 母:スノーパイン
  • 母の父:Dalakhani
ここに注目!

昨年の京王杯2歳Sと前走のアーリントンCを制した、今回のメンバー中唯一の重賞2勝馬。見栄えのする好馬体の持ち主で、全身を無駄なく使ったフットワークは迫力満点。現3歳世代屈指のポテンシャルを秘めていることは明らかだ。

デビュー2戦目のオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル)は2着に敗れたが、続くオープン特別・ききょうS(阪神・芝1400メートル)を、3馬身1/2差で快勝。3走前の京王杯2歳Sは、中団追走からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒2(推定)の末脚で豪快に突き抜けて、重賞タイトルを獲得した。前々走の朝日杯フューチュリティSは、勝ったダノンプレミアムの強さが別格だったものの、ステルヴィオ(2着、今年のスプリングS優勝)とはクビ差の3着で、世代トップクラスの実力をあらためて証明している。約4か月の休み明けとなった前走のアーリントンCでは、1分33秒4の好タイムで重賞2勝目をマーク。500キログラムを超える大型馬で、休養明けを1度使われた上積みは大きく、主役の座は譲れない。

カツジ

牡3歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:メリッサ
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

父がディープインパクト、母メリッサは2010年の北九州記念を制した快速馬。両親からスピードと瞬発力を受け継いだ本馬は、現時点では芝1600メートルがベストだろう。前哨戦のニュージーランドTを制した勢いに乗って、ビッグタイトル獲得に挑む。

昨年10月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)は、瞬発力をそがれる重馬場だったが、直線で鮮やかに抜け出して快勝。2戦目のデイリー杯2歳Sでは、直線半ばで1度先頭に立つシーンを作り、ジャンダルム(次走のホープフルSで2着)に次ぐ2着と好走した。今年初戦のきさらぎ賞は、約3か月の休み明けに加えて、200メートルの距離延長もこたえた印象で5着に敗退。芝1600メートルに戻した前走のニュージーランドTでは、馬体が12キログラム絞れて状態面も上向いており、4コーナー10番手から父譲りの瞬発力を発揮して、豪快な差し切り勝ちを飾っている。今回は初の左回りコースだが、前走のレースぶりを踏まえれば、直線の長い東京・芝コースは歓迎材料だろう。今回も目が離せない存在だ。

ギベオン

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:コンテスティッド
  • 母の父:Ghostzapper
ここに注目!

前走の毎日杯は2着。NHKマイルCの勝ち馬は、過去22頭のうち6頭が毎日杯をステップにしており、関連性の高さは特筆に値するものだ。母はアメリカのG1・2勝馬という良血馬で、ここでGⅠ初制覇を果たしても不思議はない。

デビュー戦から12キログラム馬体が絞れた前々走の500万下・フリージア賞(東京・芝2000メートル)では、スタートで後手を踏み、展開もスローペースだったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚で前を捕らえ、無傷の2連勝を飾った。前走の毎日杯は、クラシック候補の1頭に挙げられているブラストワンピース(1着)に2馬身離されたが、中団の5番手追走から、直線はしっかり末脚を伸ばして2着に好走した。今回は初の芝1600メートルになるが、レースセンスが良く、直線の長い東京コースなら父譲りの瞬発力を生かせそうで、条件替わりへの不安は感じられない。デビュー4戦目でのGⅠ初挑戦でも、素質の高さは引けを取らない。

ケイアイノーテック

牡3歳

調教師:平田修(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ケイアイガーベラ
  • 母の父:Smarty Jones
ここに注目!

重賞2勝を挙げた母に、ディープインパクトが配合された良血馬。本馬はこれまでの6戦でいずれも掲示板(5着以内)を外さない堅実な成績を収めており、現3歳世代トップクラスのマイラーと言える。レースセンスに優れているので、初の左回りコースにも対応できそうだ。

昨年12月の朝日杯フューチュリティS(4着)では、勝ったダノンプレミアムにこそ離されたものの、2着ステルヴィオ、3着タワーオブロンドンとは接戦に持ち込み、能力の高さを証明した。稍重の馬場で行われた今年初戦の500万下・こぶし賞(京都・芝1600メートル)は、勝ったパクスアメリカーナとは馬場の巧拙の差が出た印象で2着に敗退。前々走の500万下(阪神・芝1600メートル)では、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒9(推定)の末脚で大外を豪快に突き抜け、4馬身差の圧勝劇を演じた。前走のニュージーランドTは、勝ったカツジの瞬発力に屈したが、中団追走からしぶとく脚を伸ばしてアタマ差の2着。関東圏への長距離輸送も2度目となる今回は、前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

テトラドラクマ

牝3歳

調教師:小西一男(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:リビングプルーフ
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

前走のクイーンCで重賞タイトルを獲得。レース後の疲労が激しく、桜花賞は出走を見送ったものの、NHKマイルCに目標を切り替えて、順調な乗り込みを消化している。動きもひと追いごとに良くなっており、約3か月の休み明けでも能力を発揮できそうだ。

デビュー2戦目の未勝利は、勝ち馬プリモシーン(次走でフェアリーSを優勝)とクビ差の2着に入り、続く未勝利(共に東京・芝1600メートル)では、後続を5馬身差突き放して、1分33秒9の好タイムで圧勝した。前々走のフェアリーSは、2コーナーで他馬と接触し、流れに乗り切れず6着に敗退。前走のクイーンCは、2頭並走の逃げで、レースの前半800メートル通過タイム46秒0という厳しい流れだったが、直線半ばで後続を引き離すと、2着馬の追い上げを楽に振り切って重賞初制覇を達成した。ペースの違いこそあるものの、同開催の東京新聞杯を0秒4上回る1分33秒7の走破時計も秀逸と言える。今回は約3か月の休み明けだが、高いパフォーマンスを発揮している東京・芝1600メートルの舞台なら、軽視はできない。

パクスアメリカーナ

牡3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:グローバルピース
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

2012年のヴィクトリアマイルを制したホエールキャプチャの全弟。本馬は姉と同じ芦毛の馬体に加え、気性の強さもそっくりで、完成度の高さと成長力を兼ね備えたタイプだろう。約2か月ぶりの前走(アーリントンC2着)を使われた今回は、状態面の上積みが見込めるはずだ。

馬体重が12キログラム絞れたデビュー3戦目の未勝利(京都・芝1600メートル)を、1分34秒5の好タイムで優勝。3か月の休み明けとなった前々走の500万下・こぶし賞(京都・芝1600メートル)は、稍重のタフなコンディションで、レースの前半800メートル通過タイム45秒9のハイペース。最後方追走で展開が向いたとはいえ、朝日杯フューチュリティS4着馬ケイアイノーテック(2着)を力でねじ伏せて2連勝を飾った。前走のアーリントンCは、最内枠で馬群に包まれて窮屈な競馬になったが、直線の瞬発力勝負に対応して勝ち馬タワーオブロンドンから0秒1差の2着まで追い上げ、地力強化をアピールした。レースを使われるごとにパフォーマンスを上げており、GⅠでも遜色のない競馬ができそうだ。

ミスターメロディ

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:Scat Daddy
  • 母:Trusty Lady
  • 母の父:Deputy Minister
ここに注目!

ダートで4戦2勝、2着2回の成績を挙げ、初めての芝となった前走のファルコンSで重賞タイトルを獲得した二刀流。これまで走った最長距離が1400メートル。今回は、ごまかしの利かない東京のマイルで、距離延長が鍵になりそうだ。

昨年11月のメイクデビュー東京(ダート1300メートル)では、2着のリョーノテソーロ(その後オープン特別・クロッカスS優勝)を8馬身差突き放し、1分17秒4の2歳JRAレコードで圧勝。昇級後の2戦は共に2着と惜敗したが、前々走の500万下(東京・ダート1400メートル)では、先行策から直線で楽に抜け出し、後続に2馬身1/2差をつけて完勝した。前走のファルコンSは、逃げ馬が2番手以下を離す展開の中、好位集団を抜群の手応えで進み、残り100メートル付近で先頭を捕らえると、後続の追い上げを危なげなく振り切って重賞初制覇を飾った。今回、芝1600メートルへの適性は未知数だが、まだ能力の底を見せておらず、互角以上の戦いが可能だろう。

プリモシーン

牝3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:モシーン
  • 母の父:Fastnet Rock
ここに注目!

前走の桜花賞は10着と敗れたが、スタートで後手を踏んだうえに、直線では前が壁になるシーンもあっただけに、敗因は明確だ。近2年の本レース勝ち馬(メジャーエンブレム、アエロリット)は、共に桜花賞からのローテーションで栄冠を手にしており、本馬も有力候補に挙げられる。

デビュー2戦目の未勝利(東京・芝1600メートル)では、中団追走からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒2(推定)の末脚を繰り出し、最後はテトラドラクマ(2着、のちにクイーンCを優勝)との追い比べを制して、1分34秒2の優秀な走破時計で勝利。約3か月の休養を挟んだ前々走のフェアリーSは、スローペースの展開の中、外を回る距離ロスもありながら、直線で鮮やかに抜け出して初の重賞タイトルを獲得した。再び3か月の休み明けとなった前走の桜花賞は、スタートで後手を踏んだうえに、ゴール前で前が壁になる場面があり、不完全燃焼と言える10着。ただ、レースレコードで決着するハイレベルな競馬を経験できたことは、今回に繋がりそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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