今週の注目レース

読売マイラーズカップ(GⅡ)

京都競馬場 1600メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

エアスピネル

牡5歳

調教師:笹田和秀(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:エアメサイア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

京都・芝1600メートルは、4戦して2勝、2着2回と連対率100%の好相性。2勝は共に重賞で、2着も昨年の読売マイラーズCとマイルチャンピオンシップなら、今回は本馬にとってベストの舞台と言えるだろう。念願のGⅠ制覇へ向け、負けられない一戦だ。

前走のマイルチャンピオンシップは、R.ムーア騎手を初めて鞍上に迎え、完璧なレース運びだったが、ペルシアンナイト(1着)の強烈な差し脚に屈し、ハナ差でGⅠタイトル獲得を逃した。2015年の朝日杯フューチュリティS以来2度目となるGⅠ2着となったが、これらのレースぶりからもビッグタイトルを取るだけの力があることは明らかだ。3歳時には芝3000メートルの菊花賞でも3着に好走したが、4歳以降はマイル路線へシフト。昨年は7戦中6戦で芝1600メートルに出走し、全てのレースで掲示板(5着以内)を確保と堅実さを発揮した。昨年の本レースは勝ち馬から1/2馬身差の2着に敗れており、ここでそのリベンジを果たしたいところだ。

モズアスコット

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:Frankel
  • 母:India
  • 母の父:Hennessy
ここに注目!

デビューこそ3歳の6月と遅れたが、翌7月の初勝利から4連勝でオープンクラス入り。出世街道を一気に駆け上がり、素質の高さを見せつけた。近2走は重賞で共に1番人気の支持を受けるなどファンの期待も大きく、ここを勝ってマイル路線の主役候補に躍り出たい。

重賞初挑戦となった前々走の阪神Cは、発馬直後こそ追走に苦労していたが、道中でポジションを押し上げ、4コーナー7番手の位置取りで直線へ。馬群の一番外から、目を引く伸び脚でぐんぐんと先頭との差を詰めた。最後はもうひと伸びを欠き4着だったものの、コースレコード決着の中で1分19秒9の走破時計をマークしており、悲観するような内容ではなかった。前走の阪急杯でも、逃げ馬がそのまま押し切る展開を4コーナー11番手から追い上げて2着を確保しており、“負けてなお強し”と言える競馬だった。すでに重賞で通用する実力を示しており、今回こそ、重賞タイトル奪取のチャンスだろう。

サングレーザー

牡4歳

調教師:浅見秀一(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マンティスハント
  • 母の父:Deputy Minister
ここに注目!

近6走で上がり3ハロン最速が5回(全て推定)と、末脚の破壊力は一級品だ。昨年のマイルチャンピオンシップは、同世代のペルシアンナイト(1着)の後塵を拝す3着となったが、今年初戦でさらに成長した姿を示すことができるのか、注目だ。

前走の阪神Cは、後方からレースを進め、4コーナー手前から加速を開始して直線勝負。鞍上の仕掛けに応えて大外から末脚を伸ばし、3着を確保した。推定上がり3ハロンタイムは、メンバー中最速タイの33秒5をマーク。コースレコードの1分19秒5で勝ったイスラボニータから0秒2差となる1分19秒7で走破し、あらためて能力の高さを示した。昨年は、4連勝でスワンSを制して重賞初勝利を飾り、続くマイルチャンピオンシップでも、後方待機からしっかりと末脚を発揮し、GⅠ初挑戦ながら3着に好走。芝1600メートル以下の距離では〔4・1・4・1〕の安定感を誇り、ここも手堅い走りを見せてくれるだろう。

ブラックムーン

牡6歳

調教師:西浦勝一(栗東)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:ロイヤルアタック
  • 母の父:ジェネラス
ここに注目!

昨年のマイルチャンピオンシップは、後方追走から末脚を伸ばし、6着に敗れたもののメンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマーク。自身の末脚がGⅠでも通用することを証明した。前走の京都金杯を勝って臨む今回も、上位争いが可能だろう。

重賞初制覇となった前走の京都金杯は、道中最後方を追走し、3から4コーナーにかけてひとまくり。直線入り口では、先頭集団を射程に捉えるところまで位置取りを上げて、ラスト200メートル過ぎで先頭に立った。そのまま最後まで末脚を伸ばし続け、3/4馬身差の勝利。昨年の最終開催で使用したCコースからAコースに替わった京都の芝は、先行勢に向くと思われたが、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒9(推定)をマークしての差し切りは、地力の高さを示すものだった。京都・外回りの芝1600メートルは、前走の勝利を含め5戦して2勝、2着1回と相性のいい舞台で、2か月半以上のレース間隔が空いた時は4戦2勝と、休み明けでも力を発揮できるタイプ。今回も持てる力を出し切れるはずだ。

ロジクライ

牡5歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ドリームモーメント
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

3歳時のシンザン記念で、のちの桜花賞馬ジュエラーを2着に下して重賞初制覇を達成。その後に故障が判明して長期休養を余儀なくされたが、ここにきて2連勝と、完全復活は目前だ。約2年3か月ぶりの重賞勝利を飾り、スケールアップした姿を見せたいところだ。

前々走の1600万下・節分S(東京・芝1600メートル)を勝ち、待望のオープンクラス復帰を果たした。スタート直後から鞍上が気合をつけて果敢に先手を奪い、先頭をキープしたまま15頭を引き連れ直線へ。追い出しをぎりぎりまで我慢してラスト200メートルで後続を突き放すと、2着のヒーズインラブ(のちにダービー卿チャレンジTを優勝)に3/4馬身差をつけた。3歳時の重賞制覇から約2年がたったが、実力をあらためて証明した形だ。前走のオープン特別・六甲S(阪神・芝1600メートル)では、折り合いをつけ離れた3番手を追走。残り200メートル付近できっちり先頭をかわすと、後続に1馬身3/4差をつける横綱相撲で勝利を飾った。連勝中の勢いは本物だろう。

グァンチャーレ

牡6歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:チュウオーサーヤ
  • 母の父:ディアブロ
ここに注目!

勝ち味に遅いものの、自身の力は常に発揮できる堅実さが持ち味。近3戦はオープン特別で3連続2着を確保しており、充実期に入っていると言えるだろう。今回は重賞で相手も強化されるが、上位争いできるだけの能力は持っている。馬場コンディションを問わない点も心強い。

今回と同じ京都・芝1600メートルで行われた3走前のオープン特別・洛陽Sでは、道中中団の外をリズムよく追走。抜群の手応えで3コーナー手前からポジションを押し上げていくと、馬群の大外を回しながら先頭で直線へ向いた。残り200メートル付近で完全に抜け出したかに思えたが、ゴール直前で勝ち馬サトノアーサーの強襲に屈し、アタマ差の2着。惜敗はしたものの、稍重馬場も苦にしない力強い走りだった。この舞台では、3歳時のシンザン記念勝ちを含めて4戦して2勝、2着2回で、連対率100%の好相性を誇る。速い上がりを使うタイプではないが、自在性のある脚質に加えて並んで抜かせない勝負根性もあり、今回も好勝負ができそうだ。

ダッシングブレイズ

牡6歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Blazing Bliss
  • 母の父:Honour and Glory
ここに注目!

全7勝中6勝を挙げている距離が芝1600メートル。前走(金鯱賞、5着)の2000メートルからの距離短縮はプラス材料だろう。近2走も重賞で掲示板(5着以内)を確保しており、能力の高さは疑いようがないところ。休養明け3走目となる今回は、走りごろと言えそうだ。

前走の金鯱賞は、好位追走から4コーナー3番手で直線へ。ジリジリと差し脚を伸ばしたが、上位勢の瞬発力には及ばず5着に敗れた。スローペースからの瞬発力勝負になり、この馬の持ち味が生きなかった印象だ。騎乗した北村宏司騎手もレース後に、「好位で競馬ができたのは良かったのですが、上がり勝負になるよりは速いペースで流れて欲しかったですね」と語っていた。前々走の小倉大賞典では、約8か月の長期休養明けながら4コーナー4番手の積極的な競馬で4着を確保と、6歳を迎えても衰えは全く感じられない。もともと休養を挟みながらキャリアを重ねてきた馬だけに、ここからが充実期でもなんら不思議はない。

ヤングマンパワー

牡6歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:スニッツェル
  • 母:スナップショット
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

この中間は、桜花賞に出走(5着)したマウレアと共に栗東トレーニング・センターへ入厩。順調に調教を消化しており、万全の状態でレースに出走できるだろう。約1年半勝ち星から遠ざかっているが、ここで久しぶりの勝利の美酒を味わいたいところだ。

昨年の本レースは、逃げ馬をマークしながら道中2番手を追走し、抑えの利いた走りでレースを進めた。直線残り200メートル付近で先頭に立つとゴール直前まで優勝争いに加わり、勝ったイスラボニータとは0秒2差離されたものの、7番人気の低評価を覆して3着に好走した。当時も休み明け初戦で、仕上がりに時間のかからないタイプだけに、今回もしっかりと力を出せる態勢にありそうだ。前走のマイルチャンピオンシップこそ14着と大敗を喫したが、前々走の毎日王冠5着、3走前の関屋記念4着とGⅡまででは上位争いを演じており、今年も人気にかかわらず注目が必要になるだろう。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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