今週の注目レース

桜花賞(GⅠ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)定量 (牝) 3歳オープン

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“逆転”で戴冠を果たす馬も少なくない牝馬クラシック第一戦

昨年の桜花賞は単勝オッズ40.8倍(8番人気)のレーヌミノルが優勝を果たした。また、2008年には12番人気のレジネッタが優勝して3連単700万2920円の超高額配当が飛び出すなど、桜花賞は波乱の決着が多いGⅠだ。ちなみに、過去10年の優勝馬10頭中、前走の着順が1着だったのは3頭だけだった。それに対し、翌週行われるクラシック第一冠の皐月賞は、同10頭中8頭が前走1着馬だった。桜花賞は皐月賞に比べて、前哨戦で敗れていた馬の巻き返しが多くなっている。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみたい。

キャリアの浅い馬が優勢

過去10年の出走馬の通算出走数別成績を調べると、キャリア「4戦以下」の馬が3着内率30.9%と優秀な成績を収めている。一方、「7戦以上」の馬は優勝例がなく、「5、6戦」の馬も3着内率が14.1%にとどまっている。少ないレース数で出走にこぎ着けた馬を高く評価したいところだ。〔表1〕

〔表1〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
2戦 0-1-0-2 0% 33.3% 33.3%
3戦 2-3-1-12 11.1% 27.8% 33.3%
4戦 4-2-4-24 11.8% 17.6% 29.4%
5戦 2-1-2-40 4.4% 6.7% 11.1%
6戦 2-2-3-33 5.0% 10.0% 17.5%
7戦 0-0-0-17 0% 0% 0%
8戦 0-1-0-8 0% 11.1% 11.1%
9戦 0-0-0-8 0% 0% 0%
10戦 0-0-0-2 0% 0% 0%
11戦 0-0-0-1 0% 0% 0%
13戦 0-0-0-1 0% 0% 0%
4戦以下 6-6-5-38 10.9% 21.8% 30.9%
5、6戦 4-3-5-73 4.7% 8.2% 14.1%
7戦以上 0-1-0-37 0% 2.6% 2.6%

なお、通算出走数が「5、6戦」「7戦以上」だった馬のうち、阪神ジュベナイルフィリーズで3着以内に入っていなかった馬は3着内率6.5%と苦戦している。これに該当する馬は、2011年以降の過去7年に限れば〔0・0・1・69〕(3着内率1.4%)と連対例がない。阪神ジュベナイルフィリーズで上位に入っていない、キャリア5戦以上の馬は評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕通算出走数が「5、6戦」「7戦以上」だった馬の、阪神ジュベナイルフィリーズでの着順別成績(過去10年)
着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 3-2-1-10 18.8% 31.3% 37.5%
4着以下、不出走 1-2-4-100 0.9% 2.8% 6.5%

チューリップ賞組が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中17頭は、前走が「チューリップ賞」だった。「チューリップ賞」組は3着内率38.6%と好走率が優秀な水準に達している。今年もまずは前走でチューリップ賞に出走していた馬に注目したいところだ。〔表3〕

〔表3〕前走のレース別成績(過去10年)
前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
チューリップ賞 7-4-6-27 15.9% 25.0% 38.6%
フィリーズレビュー 2-0-2-52 3.6% 3.6% 7.1%
エルフィンS 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
クイーンC 0-3-0-14 0% 17.6% 17.6%
フラワーC 0-1-1-10 0% 8.3% 16.7%
阪神JF 0-1-0-2 0% 33.3% 33.3%
アネモネS 0-0-1-23 0% 0% 4.2%
その他のレース 0-0-0-18 0% 0% 0%

なお、前走が「チューリップ賞」以外のレースだった馬のうち、そのレースでの着順が「4着以下」だった馬は3着内率1.8%と苦戦している。また、「2着」組と「3着」組も、3着内率が10%未満にとどまっている。前走が「チューリップ賞」以外のレースで、そのレースで2着以下に敗れていた馬は、上位争いに食い込む可能性が低いと見ておきたい。〔表4〕

〔表4〕前走が「チューリップ賞」以外のレースだった馬の、そのレースでの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 1-5-3-32 2.4% 14.6% 22.0%
2着 1-0-1-24 3.8% 3.8% 7.7%
3着 1-0-0-11 8.3% 8.3% 8.3%
4着以下 0-1-0-54 0% 1.8% 1.8%

馬番が「1〜5番」の馬は20年以上も連対例なし

過去10年の馬番別成績を調べると、「1〜5番」の馬は連対例がなく、3着に入ったのも2015年のコンテッサトゥーレだけだった。ちなみに、「1〜5番」だった馬で連対を果たしたのは、1996年1着のファイトガリバーが最後である。内寄りの馬番に入った馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表5〕

〔表5〕馬番別成績(過去10年)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1番 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
2番 0-0-0-10 0% 0% 0%
3番 0-0-0-9 0% 0% 0%
4番 0-0-0-10 0% 0% 0%
5番 0-0-0-10 0% 0% 0%
6番 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
7番 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%
8番 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
9番 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
10番 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
11番 0-0-2-8 0% 0% 20.0%
12番 0-2-0-8 0% 20.0% 20.0%
13番 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
14番 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
15番 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
16番 0-1-0-9 0% 10.0% 10.0%
17番 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
18番 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
1〜5番 0-0-1-48 0% 0% 2.0%
6〜18番 10-10-9-100 7.8% 15.5% 22.5%

東京、京都、阪神のレースに実績のある馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、「東京、京都、阪神競馬場で行われたオープンクラスのレース」で連対経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率が6.3%にとどまっているうえ、2011年以降の過去7年に限れば〔0・0・0・54〕(3着内率0%)と上位に食い込めていない。中山を除く“4大場”のレースに実績がある馬を重視したいところだ。〔表6〕

〔表6〕「東京、京都、阪神競馬場で行われたオープンクラスのレース」での連対経験の有無別成績(過去10年)
連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-8-73 9.2% 17.3% 25.5%
なし 1-2-2-75 1.3% 3.8% 6.3%

なお、過去5年の3着以内馬15頭は、いずれも「東京、京都、阪神競馬場で行われたオープンクラスのレース」において、4コーナーを5番手以降で通過して連対した経験がある馬だった。「東京、京都、阪神競馬場で行われたオープンクラスのレース」で連対経験がある馬であっても、先行策でしか好走したことがない馬は評価を下げるべきかもしれない。〔表7〕

〔表7〕「東京、京都、阪神競馬場で行われたオープンクラスのレースにおいて、4コーナーを5番手以降で通過して連対した経験の有無別成績(過去5年)
連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 5-5-5-23 13.2% 26.3% 39.5%
なし 0-0-0-51 0% 0% 0%

近年は重賞以外のレースで敗れたことのある馬が苦戦

過去5年の3着以内馬15頭中12頭は、JRAの重賞以外のレースで2着以下に敗れた経験のない馬だった。一方、その経験があった馬は3着内率5.3%と苦戦している。近年の傾向を重視するならば、重賞以外のレースで敗れたことのある馬は評価を下げるべきだろう。〔表8〕

〔表8〕JRAの重賞以外のレースで2着以下に敗れた経験の有無別成績(過去5年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 0-2-1-54 0% 3.5% 5.3%
なし 5-3-4-20 15.6% 25.0% 37.5%
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過去5年の優勝馬は新馬と重賞しか走っていない馬ばかり

過去5年の優勝馬5頭は、いずれもJRAの重賞以外のレースで敗れたことがなく、JRAの重賞以外での通算戦績が1戦1勝(デビュー戦の新馬)、すなわち新馬と重賞以外のレースには出走した経験すらなかった馬だ。デビュー戦を制し、その後は重賞だけに出走していた馬がいたら、ぜひ注目してみたい。また、この5頭は通算出走数が6戦以下だった点、馬番が6〜18番だった点、東京、京都、阪神競馬場で行われた重賞において4コーナーを5番手以降で通過して連対した経験があった点も共通している。〔表1〕〔表5〕〔表7〕などで挙げた傾向も重視すべきだろう。〔表9〕

(伊吹雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表9〕優勝馬の「JRAの重賞以外のレースでの最低着順」「通算出走数」「馬番」「東京、京都、阪神競馬場で行われた重賞で、4コーナーを5番手以降で通過した際の最高着順」(過去5年)
年度 優勝馬 JRAの重賞以外のレースでの最低着順 通算
出走数
馬番 東京、京都、阪神競馬場で行われた重賞で、
4コーナーを5番手以降で通過した際の最高着順
2013年 アユサン 1着(1戦1勝) 4戦 7番 2着(アルテミスS)
2014年 ハープスター 1着(1戦1勝) 4戦 18番 1着(チューリップ賞)
2015年 レッツゴードンキ 1着(1戦1勝) 5戦 6番 2着(阪神JFほか)
2016年 ジュエラー 1着(1戦1勝) 3戦 13番 2着(チューリップ賞ほか)
2017年 レーヌミノル 1着(1戦1勝) 6戦 10番 2着(フィリーズレビュー)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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