今週の注目レース

桜花賞(GⅠ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)定量 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

ラッキーライラック

牝3歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ライラックスアンドレース
  • 母の父:Flower Alley
ここに注目!

4戦無敗の戦績もさることながら、そのレースぶりからも同世代の牝馬の中では絶対的な存在感を示している。前走のチューリップ賞も2馬身差の快勝。2004年のダンスインザムード以来史上7頭目となる、無敗の桜花賞馬を目指す。

前走のチューリップ賞は、今年の始動戦かつ桜花賞の前哨戦とあって、2歳女王の真価が問われる一戦だったが、2馬身差の快勝でクリアしてみせた。3番手追走から力強いフットワークで直線へ。鞍上の石橋脩騎手が追い出しを我慢する余裕の手応えで、ゴーサインが出されると一瞬にして先頭に立ち、激しい2着争いを尻目にそのまま悠々とゴールインした。この中間は、デビュー後初めての在厩調整となったが、管理する松永幹夫調教師は、「落ち着きがありますし、飼い葉も食べてくれています。1度使ったことで、調整もしやすいです。冬毛も抜けてきたので、体調が良くなってきていると思います」と上積みを実感している。桜の女王に最も近い存在といっても過言ではないだろう。

アーモンドアイ

牝3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:フサイチパンドラ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

シンザン記念で連対した牝馬が桜花賞を勝ったケースは、2007年のダイワスカーレット(シンザン記念は2着)、2012年のジェンティルドンナ(同1着)、2016年のジュエラー(同2着)がある。本馬も、持ち前の末脚を生かして、シンザン記念1着から桜花賞制覇に挑む。

前走のシンザン記念は、牡馬相手に加えて雨の中の稍重馬場と、牝馬にとっては過酷な条件と思われた。スタートで2、3馬身の後れを取り、道中は後方2番手を追走。直線入り口でもまだ後方にいたが、末脚の爆発力が他の馬とは違った。馬群の外から一完歩ずつ先頭に迫り、鮮やかな差し切り勝ち。2着のツヅミモンに1馬身3/4差をつける快勝劇で重賞初制覇を飾った。マークした上がり3ハロンタイムは、メンバー中2番目に速い馬を0秒7も上回る34秒4(以下推定)。前々走の未勝利(東京・芝1600メートル)では、良馬場でもメンバー中最速の上がり(同33秒5)をマークしており、良馬場の切れ味勝負もどんとこいだ。三冠牝馬アパパネを育てた名伯楽・国枝栄調教師の手腕にも、注目が集まる。

リリーノーブル

牝3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ピュアチャプレット
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

前々走の阪神ジュベナイルフィリーズが2着、前走のチューリップ賞が3着と、重賞タイトルこそ手にしていないものの、世代上位の実力の持ち主だ。近2走はラッキーライラックの後塵を拝したが、本番の桜花賞で逆転を果たしたいところだ。

3月28日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン52秒3、ラスト1ハロン12秒1の好タイムをマーク。スピードに乗ってからグンと加速し、素晴らしい切れ味を見せた。管理する藤岡健一調教師は、「いい動きでしたね。反応もよかったです。レースで行きたがる部分が出てきていたので、追い切りではできるだけゆったりとさせようと、今日も単走で追い切りました。1度使って、状態も上がってきています」と、順調ぶりを語った。また、「以前は頭が高いフォームでしたが、首を下げられるようになってきて、思い通りに走れています。ラッキーライラックには2回負けているからね。なんとか勝てるように」と、戴冠に向け意気込みを見せていた。

マウレア

牝3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:バイザキャット
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

全姉のアユサンが、2013年の桜花賞を優勝。本馬は前走のチューリップ賞で2着に敗れたが、姉はチューリップ賞3着から栄冠に輝いている。前走は、優先出走権(3着以内)を逃せば桜花賞への出走が危ぶまれる中できっちりと連対を果たしており、勝負強さも頼もしい限りだ。

前々走のクイーンCは、いつもよりも前めの位置取りとなる道中3番手を進み、行きたがるそぶりも見せた。直線ではいつもの末脚を発揮できず、5着に敗れた。前走のチューリップ賞は、道中4、5番手で、前を走るラッキーライラック(1着)を徹底マーク。メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン33秒3(推定)の末脚を発揮し、勝ち馬には2馬身離されたものの、リリーノーブル(3着)との激しい2着争いをクビ差制した。桜花賞への優先出走権を獲得し、収得賞金の加算にも成功。本番へ向けて、ライバルの脚を測るという意味でも、有意義な前哨戦となったはずだ。前走後は栗東トレーニング・センターに滞在。調整が順調に進んでいる点も心強い。

プリモシーン

牝3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:モシーン
  • 母の父:Fastnet Rock
ここに注目!

母はオーストラリアのG1を4勝した名牝で、父と合わせてGⅠ11勝という良血馬。デビュー以来3戦で見せた本馬の高いパフォーマンスも納得のできるところだ。前走のフェアリーSは、未勝利クラスを勝ち上がったばかりでの重賞制覇だった。今度は一気のGⅠ制覇を目指す。

前々走の未勝利(東京・芝1600メートル)では、スタート後しばらく後方2番手を進み、4コーナー手前で進出を開始。直線では馬群の大外を追い上げ、ラストはテトラドラクマ(2着)との競り合いをクビ差制し、初勝利をつかんだ。2着に下した相手が後にクイーンCを制したこと、3着馬には0秒9もの差をつけたことからも、価値の大きい白星となった。前走のフェアリーSは、中団追走から早めに動いていき、4コーナーでは馬群の外めを回りながらラスト200メートル付近で先頭へ。最後は追いすがる2着以下を突き放し、1馬身1/4差で勝利を飾った。近2戦で見せた勝負根性は、桜花賞でも大きな武器となるはずだ。

リバティハイツ

牝3歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ドバウィハイツ
  • 母の父:Dubawi
ここに注目!

全4戦中3戦で芝1400メートルを使われており、今回は芝1600メートルへの対応が鍵となる。ただ、デビュー2戦目の未勝利(中京)勝ちが芝1600メートルで、レース内容からも、問題なくこなせそうだ。アメリカのG1を2勝した母から受け継いだ能力を、大舞台で発揮したい。

前走のフィリーズレビューで、0秒2差以内に6頭がひしめく大激戦を抜け出し、桜花賞への優先出走権を獲得。レースでは、道中は中団前めを追走。徐々に各馬が進出を開始していく中、ジッと我慢し直線勝負にかけた。レースの前半600メートル通過タイムが33秒7というハイペースの展開になっただけに、この戦法が功を奏した形だろう。直線では馬群をうまくさばきながら末脚を伸ばし、1/2馬身差の快勝。数字的にはメンバー中上位の上がり(以下推定)を使えなかったが、これまでの4戦中で上がり3ハロン最速を2度マークしており、末脚の破壊力は魅力だ。直線が長い阪神・外回りの芝1600メートルに替わる点は、好材料だろう。今回の桜花賞で、一気に世代の頂点に駆け上がる可能性もありそうだ。

デルニエオール

牝3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:オリエンタルアート
  • 母の父:メジロマックイーン
ここに注目!

全兄オルフェーヴルがクラシック三冠を含むGⅠ6勝、同じく全兄のドリームジャーニーもGⅠ3勝と、牝系の底力は相当なものがある。本馬は、前走のフィリーズレビューでハナ差の3着争いを制して優先出走権を獲得。偉大な兄たちに続くGⅠ勝利を飾ることができるか、注目だ。

前走のフィリーズレビューは、内枠(1枠2番)スタートから道中5、6番手でじっくりと脚をため、直線では馬群を割る勝負根性も見せた。優先出走権獲得のためにも落とせなかった3着争いをハナ差で制した辺りに、勝負強さがうかがえる。前々走の500万下(京都・芝1400メートル、1着)ではリバティハイツ(2着)を下しており、流れ次第で着順が入れ替わる力関係と言えるだろう。末脚の切れ味というよりは、しぶとさがこの馬の強み。GⅠの厳しいペースの方が力を出し切れるのかもしれない。管理する池江泰寿調教師は、「能力の高さを感じますし、見た目も全兄のオルフェーヴルに似ています。ただ、悪い部分も似ているようで、気性の心配はありますね」と本馬を評価している。GⅠで才能が開花するのか、注目だ。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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