今週の注目レース

金鯱賞(GⅡ)

中京競馬場 2000メートル(芝)別定 4歳以上オープン

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今春の主役候補がひと足早く激突するGⅠ前哨戦

金鯱賞は、GⅡに昇格した1996年から2011年までは宝塚記念の前哨戦として、2012年から2016年の5年間は有馬記念の前哨戦として行われてきたが、2017年からは大阪杯の前哨戦として行われることとなった。なお、リニューアル初年度となった昨年の優勝馬ヤマカツエースは、次走の大阪杯で3着に好走している。今後も本番につながる可能性が高い一戦として注目を集めそうだ。今回は昨年の金鯱賞と、当レースと同じく3月に「4歳以上・芝2000メートル」の条件で行われていた、2008〜2011年の中京記念(2011年は小倉競馬場で開催)、2012〜2016年の中日新聞杯の計10レースを集計対象として、傾向の変化にも注目しながら、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前走好走馬が強い

集計対象とした10レースの3着以内馬延べ30頭中18頭は、前走の着順が「4着以内」だった。一方、「5着以下」だった馬は3着内率が10.0%にとどまっている。なお、集計対象とした10レースのうち中京競馬場の改修後(2012年以降)に行われた6レースでは、前走の着順が「5着以下」だった馬は〔1・0・3・64〕(3着内率5.9%)となり、「6着以下」だった馬に限れば〔0・0・2・55〕(3着内率3.5%)と連対例がない。近年の傾向からも、前走好走馬を重視すべきレースと言えるだろう。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(対象とした10レース)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
4着以内 6-7-5-37 10.9% 23.6% 32.7%
5着以下 4-3-5-108 3.3% 5.8% 10.0%

どちらかというと内枠優勢だが…

集計対象とした10レースの枠番別成績を調べると、「1〜4枠」の3着内率が23.8%なのに対し、「5〜8枠」の3着内率は11.6%にとどまっている。この数字を見る限り、内寄りの枠に入った馬が優勢と言える。〔表2〕

〔表2〕枠番別成績(対象とした10レース)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 2-1-3-14 10.0% 15.0% 30.0%
2枠 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0%
3枠 3-1-1-15 15.0% 20.0% 25.0%
4枠 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
5枠 0-1-0-19 0% 5.0% 5.0%
6枠 1-0-0-19 5.0% 5.0% 5.0%
7枠 1-1-2-23 3.7% 7.4% 14.8%
8枠 1-3-1-23 3.6% 14.3% 17.9%
1〜4枠 7-5-7-61 8.8% 15.0% 23.8%
5〜8枠 3-5-3-84 3.2% 8.4% 11.6%

ただし、中京競馬場の改修後(2012年以降)に行われた6レースの枠番別成績では、「1〜4枠」の3着内率が18.8%、「5〜8枠」の3着内率が15.8%となっているうえ、3着以内の数は同じ(9回ずつ)である。内枠優勢の傾向はなくなりつつあると見た方がいいかもしれない。〔表3〕

〔表3〕枠番別成績(対象とした10レースのうち中京改修後に行われた6レース)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%
2枠 0-1-1-10 0% 8.3% 16.7%
3枠 2-1-0-9 16.7% 25.0% 25.0%
4枠 0-1-1-10 0% 8.3% 16.7%
5枠 0-1-0-11 0% 8.3% 8.3%
6枠 1-0-0-11 8.3% 8.3% 8.3%
7枠 1-1-2-12 6.3% 12.5% 25.0%
8枠 1-1-1-14 5.9% 11.8% 17.6%
1〜4枠 3-3-3-39 6.3% 12.5% 18.8%
5〜8枠 3-3-3-48 5.3% 10.5% 15.8%

前走との間隔が短い馬は過信禁物

集計対象とした10レースの出走馬について、前走との間隔別に成績を調べると、「中2週以内」だった馬が3着内率10.0%と苦戦している。ちなみに、このうち単勝3番人気以内の支持を集めた馬は4頭いたが、2015年中日新聞杯7着のダノンジェラート(単勝1番人気)をはじめ、いずれも4着以下に敗れている。間隔を詰めて使ってきた馬は評価を下げるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走との間隔別成績(対象とした10レース)
前走との間隔 成績 勝率 連対率 3着内率
中2週以内 1-2-2-45 2.0% 6.0% 10.0%
中3週以上 9-8-8-100 7.2% 13.6% 20.0%

近年は前走で先行していた馬が好成績

集計対象とした10レースのうち2014年以降に行われた4レースでは、前走がJRAのレースで、そのレースの4コーナーの通過順が「5番手以内」だった馬が3着内率40.9%と堅実だ。差し馬同士で決着した年もあるとはいえ、基本的には前走で先行していた馬を重視した方がよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕前走がJRAのレースだった馬の、そのレースの4コーナーの通過順別成績(対象とした10レースのうち2014年以降の4レース)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
5番手以内 3-3-3-13 13.6% 27.3% 40.9%
6番手以下 1-1-1-44 2.1% 4.3% 6.4%

なお、前走がJRAのレースで、そのレースの4コーナーの通過順が「6番手以下」、かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が「2位以下」だった馬は3着内率2.7%と苦戦している。前走で先行しておらず、“末脚”も目立っていなかった馬は過信禁物と見るべきかもしれない。〔表6〕

〔表6〕前走がJRAのレースで4コーナーの通過順が「6番手以下」だった馬の、そのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(対象とした10レースのうち2014年以降の4レース)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
1位 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
2位以下 0-0-1-36 0% 0% 2.7%
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GⅠやGⅡでの実績も問われる

集計対象とした10レースのうち2014年以降に行われた4レースの優勝馬4頭は、いずれも前走の着順が「5着以内」、かつ前走との間隔が「中3週以上」だった。まずは〔表1〕や〔表4〕で挙げた傾向に注目すべきだろう。〔表7〕

なお、2014年以降の金鯱賞の優勝馬4頭(2014年ラストインパクト、2015年ミトラ、2016・2017年ヤマカツエース)は、いずれもそれまでに「JRAのGⅠかGⅡ」で連対していた。GⅡであることを考慮するならば、格の高いレースでの実績もある程度は重視したいところだ。

(伊吹雅也)

〔表7〕優勝馬の「前走の着順」「前走との間隔」(対象とした10レースのうち2014年以降の4レース)
年度 優勝馬 前走の着順 前走との間隔
2014年
(中日新聞杯)
マーティンボロ 1着 中3週
2015年
(中日新聞杯)
ディサイファ 5着 中6週
2016年
(中日新聞杯)
サトノノブレス 3着 中7週
2017年
(金鯱賞)
ヤマカツエース 4着 中10週

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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