今週の注目レース

金鯱賞(GⅡ)

中京競馬場 2000メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

サトノダイヤモンド

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マルペンサ
  • 母の父:Orpen
ここに注目!

一昨年に菊花賞と有馬記念を制し、同年度のJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞。昨年秋の海外遠征は未勝利に終わったが、これまでGⅠ2勝の実績は、今回のメンバー中では間違いなくトップと言える。再起をかける今年の始動戦で、再び強い姿を見せてくれるだろう。

デビューから昨年の天皇賞・春(3着)までは、10戦して7勝、2着1回、3着2回と、3着内率100%の安定感を誇った。昨秋は、日本の期待を背負ってフランス遠征を敢行。前走の凱旋門賞(G1、シャンティイ・芝2400メートル)は、序盤から流れに乗れず、外々を回る厳しい展開。早めにスパートをかけたものの、いつものような切れ味を見せることはできず、15着と悔しい結果になった。ただでさえ芝丈が長く力の要るフランスの芝に加え、現地で出走した2戦が共に重馬場では力を発揮できなかったようだ。帰国後はしっかりと休養に充てられ、本レースが満を持しての今年初戦。キタサンブラックが引退した今、芝・中長距離路線の主役を張れる一頭だ。

スワーヴリチャード

牡4歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ピラミマ
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

昨年から快進撃を続ける現4歳世代の中でも、本馬は日本ダービー2着など上位の実力の持ち主。前述の日本ダービーに加え、重賞2勝は東京競馬場で挙げたもので、左回りコースでこそ力を発揮できるタイプだ。今年の始動戦で好結果を出し、さらなる飛躍につなげたい。

前走の有馬記念では、3歳馬ながら2番人気に支持された。レースは3コーナーから早めに仕掛けられると直線で伸び脚を見せ、上がり3ハロン34秒5(推定)をマーク。勝ったキタサンブラックから0秒2差の4着だったが、直線で左手前のまま走り切ったことを考えれば、“負けてなお強し”の内容だったと言えるはずだ。1日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、M.デムーロ騎手が騎乗し、6ハロン78秒5、ラスト1ハロン11秒7と絶好の動きを披露。管理する庄野靖志調教師は、「馬体に余裕があったので、しっかりやるように指示しました。このひと追いで良くなると思います。動きも良かったですね」と、調整過程に自信を見せている。

ヤマカツエース

牡6歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ヤマカツマリリン
  • 母の父:グラスワンダー
ここに注目!

一昨年(12月)と、開催時期が移された昨年3月の本レースを制し連覇を達成。今回は3連覇がかかる一戦となる。中京・芝2000メートルは前述の通り、2戦2勝と相性抜群。昨秋は不本意な成績が続いたが、得意な舞台なら違った姿を見せてくれるだろう。

前走の有馬記念は、スタートから鞍上がうながして3番手のインで機をうかがい、直線の内ラチ沿いからキタサンブラックに迫ろうとしたが、直線半ばで失速し10着。ただ、勝ちに行ったぶん最後が甘くなった感もあり、そこまで悲観する内容でもないだろう。昨年の金鯱賞は、4コーナー手前から早めに動いていき、ゴール前できっちりと差し切る強い競馬。続く大阪杯では3着と好走しており、昨年はGⅠでも戦えることを証明する年になった。2月28日に栗東CWコースで6ハロン81秒0−ラスト1ハロン11秒5という1週前追い切りを消化。体勢は万全と見ていいだろう。

メートルダール

牡5歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ゼンノロブロイ
  • 母:イグジビットワン
  • 母の父:Silver Hawk
ここに注目!

今回と同じ中京・芝2000メートルで行われた前走の中日新聞杯で念願の重賞初制覇。3歳時はクラシック路線にこそ乗れなかったが、京成杯3着、共同通信杯3着とその素質を垣間見せていた。確かな成長を見せる今なら、GⅡ制覇も夢ではない。

前走の中日新聞杯は、道中を中団で進み、4コーナーでは先頭集団に襲いかかれる位置まで押し上げた。そこからグングンと加速し、ラスト1ハロンで先頭を射程圏内に入れると残り100メートル付近で先頭へ。最後は鞍上が流して1馬身1/2差の快勝と、着差、内容共に強い競馬だったことは言うまでもない。芝2000メートルの距離は6戦して4勝、3着2回とほぼパーフェクトな成績。1番人気で12着に敗れた昨年夏の関屋記念は、芝1600メートルの距離だけでなく、逃げ馬が勝ち、2番手の馬が2着に入ったように、差しタイプの本馬には流れも合わなかった。この先に控えるGⅠの大舞台への出走するためにも、ここで収得賞金の加算を果たしておきたい。

ダッシングブレイズ

牡6歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Blazing Bliss
  • 母の父:Honour and Glory
ここに注目!

芝2000メートルの距離はこれまで2戦し、4着、12着と思うような結果を出せていないが、共に3歳時のもの。昨年、芝1800メートルのエプソムCで重賞初制覇を成し遂げたように、距離適性が徐々に中距離へシフトしている感もあり、今なら芝2000メートルでも期待の方が大きい。

前走の小倉大賞典は、約8か月ぶりと間隔が空いていたが、4着に入った。レースは中団で運び、3コーナー手前からの早めのペースアップにも対応し、最後までしぶとく末脚を伸ばした。今回はレースを1度使われたことで、前走よりもいい状態で出走できるはずで、上積みが期待できる。なにより、休養が多いこの馬にとって、順調にレースを消化できる点が一番の強調材料だろう。前々走のエプソムCは、4、5番手から直線入り口で3番手につける強気の競馬。エンジンのかかりこそ遅かったが、ラスト1ハロンを過ぎてからもうひと伸びして見事に差し切り、重賞初制覇を達成した。末脚のしぶとさは一級品で、直線の長い中京・芝コースも合うだろう。

ブレスジャーニー

牡4歳

調教師:佐々木晶三(栗東)

  • 父:バトルプラン
  • 母:エルフィンパーク
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

これまで挙げた3勝は全て東京・芝コースでのもの。そのうち2勝が重賞と、左回りかつ直線の長いコースでは無類の強さを誇る。今回は初めての中京・芝コースとなるが、東京と似たコース形態からマイナス材料とは思えず、今後へ弾みをつけるような走りが期待される。

前走の有馬記念は、スタートで出遅れ後方からになったが、距離ロスの少ない内枠(2枠4番)を利して押し上げ、向正面では中団を追走。直線でも内から末脚を伸ばすかに見えたが、下がってきた馬の影響で立て直すシーンがあった。着順は12着とはいえ、情状酌量の余地は十分にあるだろう。前々走のチャレンジCでは、初の年長馬相手、コーナー通過が4回で直線が短い内回りのコースに対応して3着を確保。3走前の菊花賞は不良馬場に加えて芝3000メートルの距離が合わず12着だったが、これまで結果を出せなかったのはGⅠの2戦だけ。条件が好転する今回は、本来の走りを見せてくれるだろう。

デニムアンドルビー

牝8歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ベネンシアドール
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

2013年のオークス3着、ジャパンカップ2着、2015年の宝塚記念2着と、GⅠタイトルこそ手にしていないものの、牡馬相手の大舞台でも好結果を出してきた。8歳を迎え、今年初戦の本レースがラストランとなる予定。最後にもう一花を咲かせられるか、注目だ。

前々走のチャレンジCは、スタートしてすぐに後方2番につけると、前半1000メートル通過直後から一気にポジションを押し上げ、4コーナーでは6番手まで上昇。直線でも鞍上の懸命なアクションに応えて差し脚を伸ばし、一度は先頭に立つ勢いを見せたが、勝ち馬の粘りに屈しクビ差2着と惜しい競馬になった。それでも、上がり3ハロンタイムはメンバー中2位タイとなる34秒6(推定)をマークし、2015年宝塚記念(2着)以来となる連対を果たした。年が明けて8歳となったが、まだ末脚に衰えは感じられない。中京・芝2000メートルは、直線が長く急坂が待ち構えるため舞台は合うはず。流れひとつで上位進出があるだろう。

サトノノブレス

牡8歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:クライウィズジョイ
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

中京・芝2000メートルでは、5戦全て重賞を使われ、1勝、2着1回、3着2回と好成績を収めている。本レースは勝ち星こそないものの、2014年から皆勤賞で2、3、3、11着。年齢的な衰えは否定できないが、得意舞台のレースなら、鮮やかな復活劇が見られるかもしれない。

近2走は、サトノダイヤモンドに帯同してフランスへ遠征。前々走のフォワ賞(G2、シャンティイ・芝2400メートル)では、ハナを切りペースを握ったが6着。前走の凱旋門賞(G1、シャンティイ・芝2400メートル)でも16着に敗れた。結果こそ伴わなかったものの、初めての海外遠征は本馬にとって大きな経験となったはずだ。今回は約5か月半ぶりのレースとなるが、2月28日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、3頭の併せ馬で6ハロン81秒8、ラスト1ハロン11秒5をマークし、カフェブリッツ(古馬1600万下)には半馬身遅れたものの、サトノダイヤモンドには半馬身先着と上々の動きを披露。8歳となるが年齢ほどの衰えは感じられず、レースでも元気な姿を見せてくれそうだ。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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