今週の注目レース

チューリップ賞(GⅡ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

ラッキーライラック

牝3歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ライラックスアンドレース
  • 母の父:Flower Alley
ここに注目!

昨年の2歳女王が今年の初戦を迎える。デビューから無敗の3連勝でGⅠを制覇。先行できるレースセンスの高さを見せながら、スケール感もたっぷりな走りで、さらに上を目指せる素質馬だ。桜花賞の前哨戦という意味合いを考えたとしても、負けられない一戦になる。

2月21日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン81秒6(ラスト1ハロン12秒2)をマーク。上々の調整を披露し、管理する松永幹夫調教師は、「良かったですね。動きもいいし、いい状態で放牧先での生活を過ごしてきたなと感じました。馬体もひと回り大きくなっていて、20キログラムぐらい増えていますが、太くはないですし、背が大きくなって全体的な成長を感じます」と、今年の始動戦に向け全く不安のない口ぶりだった。前走の阪神ジュベナイルフィリーズは、中団外めの追走からメンバー中最速タイとなる上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚で差し切る完勝だった。今回は、さらにパワーアップした女王の姿を見せてくれるだろう。

リリーノーブル

牝3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ピュアチャプレット
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

前走の阪神ジュベナイルフィリーズはラッキーライラックに3/4馬身差で敗れ、GⅠタイトルに手が届かなかった。まずは桜花賞トライアルの本レースで前走のリベンジを果たし、春の大舞台へ弾みをつけたいところだ。

3走前のメイクデビュー東京(芝1600メートル)で、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒0(推定)の末脚を発揮して3馬身1/2差の快勝を収めると、前々走の500万下・白菊賞(京都・芝1600メートル)も2着馬に1馬身差をつけ、1番人気の支持に応えて優勝。前走の阪神ジュベナイルフィリーズで2着と初黒星を喫したが、それまでに見せたパフォーマンスから能力の高さは疑いようがない。管理する藤岡健一調教師は、「中間も順調にきています。馬体は大きくなっていますが、もともと体の大きな子ですからね。体全体が大きくなって、背が伸びました」と、成長を実感している。「競馬は上手なので、どうやって負かしにいくかですね」と続け、ラッキーライラックへの対抗心を燃やしている。

マウレア

牝3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:バイザキャット
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

昨年の阪神ジュベナイルフィリーズは3着。直線で進路を確保するのに手間取ったシーンがあり、スムーズなレースではなかった。その中で勝ち馬ラッキーライラックと0秒2差なら、“負けてなお強し”と言えるだろう。当時の上位2頭に雪辱を遂げて、桜花賞へ向かいたい。

全姉が2013年の桜花賞馬アユサンと、血統的にもデビュー当時から期待が高かった。メイクデビュー東京(芝1600メートル)では、序盤にやや置かれる面を見せたが、鞍上にうながされると集中力を取り戻し、5番手付近を追走。直線でも進路を探し追い出しを待たされたため、エンジンがかかるまでに時間を要したものの、スピードに乗り始めると一瞬で加速し、馬群の間を割って余裕を持った手応えで1馬身1/4差突き抜けた。メンバー中最速の上がり3ハロン34秒1(推定)を含め、幼さが残る中で見せた内容だけに価値が高い。続く500万下・赤松賞(東京・芝1600メートル)はクビ差のVも、スローペースの瞬発力勝負に対応。切れ味比べならこのメンバーでも引けは取らない。

スカーレットカラー

牝3歳

調教師:高橋亮(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ヴェントス
  • 母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!

デビュー2戦目から4戦連続で芝1600メートルを使われており、1勝2着2回をマーク。連対を外したのは1度で、それも重賞(昨年のアルテミスS)の5着と、距離適性の高さを示している。今回は相手強化となる一戦だが、レース巧者ぶりを十分に発揮してくれるだろう。

前走のフェアリーSは、3コーナー手前から徐々に進出を開始すると、4コーナーでは馬群の大外をまくって押し上げる競馬で先頭に並びかけた。最後は勝ち馬に突き放されたものの2着は確保しており、重賞を勝てるだけの力を示したと言えるだろう。管理する高橋亮調教師は、「今回は一番合いそうな舞台です。直線も長いですし、じっくりと行けばいいと思います」と前進を期待している。2月22日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン84秒3、ラスト1ハロン12秒5を計時。「まだそれほどしっかりとはやっていません。1週前なので、ジョッキーに感触を確かめてもらいました」と同調教師は語っていた。前走以上の走りが見られそうだ。

シグナライズ

牝3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:Frankel
  • 母:ワイルドココ
  • 母の父:Shirocco
ここに注目!

父は現役時代にG1の10勝を含む14戦無敗の競走成績を誇り、“怪物”と評された馬。種牡馬としても阪神ジュベナイルフィリーズやオークスを勝ったソウルスターリングを出すなど、十分な実績を積み上げている。本馬も、高いポテンシャルを受け継いでいると言えよう。

初勝利を挙げたデビュー3戦目の未勝利(京都・芝1600メートル)は、好スタートを決めて道中は4、5番手を進み、3コーナーで2番手に上がると直線入り口で先頭に立つ強気の競馬。最後まで後ろとの差が詰まることはなく、2着馬に2馬身差、3着馬にはさらに3馬身1/2差をつける快勝だった。前々走の500万下・秋明菊賞(京都・芝1400メートル)も2馬身1/2差で快勝し、能力の高さを証明。1番人気に支持された前走のオープン特別・紅梅S(京都・芝1400メートル)は、直線でいつもの伸び脚を見せられず4着に敗れており、今回は仕切り直しの一戦となる。牝馬戦線に新星誕生となるか、注目だ。

サラキア

牝3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

全姉サロニカはデビュー3戦目でオープン特別・エルフィンSを制するなど、早い時期から活躍を見せた。母は2012年の独オークス(G1)優勝馬で、その血筋は一級品。ドイツ牝系はエイシンフラッシュが活躍するなど日本の馬場と相性が良く、本馬も今後の飛躍が期待される。

前走のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は、発馬こそ出遅れたものの、スピードの違いで押し上げ、3コーナーでは4番手まで進出すると、直線では馬群の内から抜け出して差し切り勝ち。レース後に池添学調教師が、「スタートは競馬を使いながら覚えていくしかないですね。ちょっとハミを噛んでいるところがあったのも課題でしょう」とさらなる成長を望んでいたように、まだまだ良化の余地は残している印象だ。今回は1戦1勝の身でいきなりの重賞挑戦となるだけに、越えるべき壁は決して低くないが、ここで好走することができれば、GⅠでの活躍も見えてくるだろう。

サヤカチャン

牝3歳

調教師:田所秀孝(栗東)

  • 父:リーチザクラウン
  • 母:アップルトウショウ
  • 母の父:アンバーシヤダイ
ここに注目!

逃げ脚質ゆえ極端な着順になりやすく、自身の競馬ができなかったときの危うさはあるものの、それでも先行力は魅力的だ。ここもマイペースの逃げに持ち込むことができれば、粘り込むシーンがありそうだ。

前走のオープン特別・エルフィンS(京都・芝1600メートル)は、序盤から先手を主張したが、前半600メートル通過タイムが34秒3のハイペースで飛ばしたため、失速して11着。2番手以降が早めにプレッシャーをかけてくる展開も厳しく、上位勢が中団より後ろで競馬を進めた馬たちだったことも考慮すれば、参考外と判断していいだろう。昨年10月のアルテミスSで、勝ち馬ラッキーライラックと3/4馬身差の2着に粘った実績からも、マイペースで逃げることができれば、重賞でも通用する力を持っている。メンバー中最多となる9戦を経験している点は、アドバンテージとなるはず。豊富なキャリアを生かし、持ち前のダッシュ力で先行粘り込みを図る。

レッドランディーニ

牝3歳

調教師:石坂正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レッドメデューサ
  • 母の父:Mr. Greeley
ここに注目!

母は未出走だが、祖母CatchascatchcanはイギリスのG1ヨークシャーオークスを制するなど、牝系が持つ底力は確かなものがある。本馬はまだ1勝馬で実績的には見劣りするが、秘めるポテンシャルは相当なはず。強敵相手に才能が開花するか、注目だ。

3走前の未勝利(京都・芝1600メートル)は、スタートダッシュがつかず、先頭集団の後ろでぽつんと追走する形になったが、直線での切れ味が違った。内を突き、パワーが要る馬場コンディション(重)をものともせずに一瞬の切れ味を披露して4馬身突き抜け、初勝利をゲット。馬群をさばく器用さを見せたうえに、2から5着までの4頭中3頭がのちに勝ち上がるレベルの高い一戦でもあった。前走のオープン特別・エルフィンS(京都・芝1600メートル)では、後方で脚をじっくりとため、勝ち馬と0秒2差の3着と差し届かなかったものの、あらためて力のあるところと末脚の破壊力を示した。阪神・芝1600メートルは今回が初めてだが、脚質から直線の長いコース形態は合いそうだ。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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